パパに会いたいだけなのに!
「あれ? お弁当が三つ?」
起きてきたママの言葉にギクッとする。
「えーっと、今日は莉子の分まで頼まれてるの! おばちゃんが忙しいんだって」
「ふーん……そうなの」
パパに差し入れに行くことはママには絶対ナイショ。きっと反対されちゃうから。
「今日は放課後、友だちの家で遊んで来るからちょっと遅くなるかも」
「……了解。ほら、座って。髪結ってあげる」
ママにウソをついちゃったから、ちょっとだけ心臓がズキッて痛む。
だけどママ、わたしはママにもっと笑ってほしいの。大好きなパパにまた会えるように、わたしが頑張るから。
「莉子ちゃんの分までお弁当を作ってあげておりこうさんな果音だから、今日はトクベツかわいくしてあげるね」
ママはそう言って、おろした髪に編み込みで三つ編みを両サイドから二本作ってくれて、後ろの真ん中でリボンを結んでくれた。
「かわいい!」
鏡を見て、思わず叫んでしまった。ママは「ふふっ」と笑って、わたしを送り出してくれた。
起きてきたママの言葉にギクッとする。
「えーっと、今日は莉子の分まで頼まれてるの! おばちゃんが忙しいんだって」
「ふーん……そうなの」
パパに差し入れに行くことはママには絶対ナイショ。きっと反対されちゃうから。
「今日は放課後、友だちの家で遊んで来るからちょっと遅くなるかも」
「……了解。ほら、座って。髪結ってあげる」
ママにウソをついちゃったから、ちょっとだけ心臓がズキッて痛む。
だけどママ、わたしはママにもっと笑ってほしいの。大好きなパパにまた会えるように、わたしが頑張るから。
「莉子ちゃんの分までお弁当を作ってあげておりこうさんな果音だから、今日はトクベツかわいくしてあげるね」
ママはそう言って、おろした髪に編み込みで三つ編みを両サイドから二本作ってくれて、後ろの真ん中でリボンを結んでくれた。
「かわいい!」
鏡を見て、思わず叫んでしまった。ママは「ふふっ」と笑って、わたしを送り出してくれた。