大嫌いで大の苦手な強面上司が私だけに優しくしてくるなんて聞いていない
それから私達は正式にお付き合いを始める事になった。異動してすぐに恋人同士になるなんて……と今でも時折信じられない! となってしまうが傍らで微笑む彼の姿を見ると現実である事を改めて認識させられる。
ちなみにこの事を家族に伝えた所、両親は温かく喜んでくれて、みおとしおは驚きながらも祝福してくれた。
「姉ちゃん、ちょろくない?」
「みお、それが恋だよ」
「困った。正論過ぎて言い返せない」
「みお姉が言い返せないの珍しくない? 私も彼氏欲しいなあ」
「しおもみおもいつかは出会いが来るよ」
ある日のお昼時。今日も私は自作の弁当を持ってきた。しかしいつもとは違い、今日は本条部長の分も用意してきている。迷惑でなければいいのだけど。
「本条部長、お弁当作ってみたんですけど食べますか?」
「まおさんが?」
「はい、私が作りました。部長にはお昼しっかり食べて欲しくて」
「……ありがとうございます。とても嬉しいです!」
心なしか最近他の社員相手には厳しさが若干抜けつつある本条部長。それに髪型もオールバックから前髪を出すスタイルへとチェンジし、彼を恐れていたり嫌っていたりしていた多くの社員へ驚きを与えているようだ。
だけど私にだけ見せてくれるあの優しさと微笑みは変わらないままで、今日も私はそんな彼に胸をときめかされている。
ちなみにこの事を家族に伝えた所、両親は温かく喜んでくれて、みおとしおは驚きながらも祝福してくれた。
「姉ちゃん、ちょろくない?」
「みお、それが恋だよ」
「困った。正論過ぎて言い返せない」
「みお姉が言い返せないの珍しくない? 私も彼氏欲しいなあ」
「しおもみおもいつかは出会いが来るよ」
ある日のお昼時。今日も私は自作の弁当を持ってきた。しかしいつもとは違い、今日は本条部長の分も用意してきている。迷惑でなければいいのだけど。
「本条部長、お弁当作ってみたんですけど食べますか?」
「まおさんが?」
「はい、私が作りました。部長にはお昼しっかり食べて欲しくて」
「……ありがとうございます。とても嬉しいです!」
心なしか最近他の社員相手には厳しさが若干抜けつつある本条部長。それに髪型もオールバックから前髪を出すスタイルへとチェンジし、彼を恐れていたり嫌っていたりしていた多くの社員へ驚きを与えているようだ。
だけど私にだけ見せてくれるあの優しさと微笑みは変わらないままで、今日も私はそんな彼に胸をときめかされている。


