僕らの半年戦争~one chance more chance~
後日、私の働いている漫画喫茶に突然真木が訪れた。真木は漫画喫茶の小さな入会書類をヒラヒラさせていた。お昼休憩が終わって、レジののんびり本を読んでいた。そんな時の出来事であった。
「い、らっしゃいませ~」
思わず周囲を見渡す。バイト仲間が休憩に行ったことを確認し、そっと話しかける。
「真木君。平日なのに仕事は?」
「辞めた」
「辞めた!?」
思わず声が大きくなる。
「うん。退職金も出て今ちょっとリッチ」
真木はニヤニヤしている。
「…なんで?」
「別に。貯金したかったし親の手前一応ね」
「ふーん…」
そこに他のバイト仲間が近づいてきた。私は慌てて仕事モードになる。
「個室ご利用ですか?」
「出来ればマッサージチェアで喫煙席」
「お時間はどうしましょう?」
「今日何時上がり?」
「17時」
「じゃ~3時間パックで」
「お飲み物は何にしましょう?」
「フリーじゃないの?」
「…それぐらいサービスするよ」
「えっと~コーラ」
「お席の番号札です。カウンター横、個室201番です~」
ドリンクを用意すると、「またね~」と個室に入っていった。
それから真木は漫画を取りに来る度、私の様子を伺っては話掛けてきた。
目的は漫画でも暇つぶしでもないことは分かった。
「い、らっしゃいませ~」
思わず周囲を見渡す。バイト仲間が休憩に行ったことを確認し、そっと話しかける。
「真木君。平日なのに仕事は?」
「辞めた」
「辞めた!?」
思わず声が大きくなる。
「うん。退職金も出て今ちょっとリッチ」
真木はニヤニヤしている。
「…なんで?」
「別に。貯金したかったし親の手前一応ね」
「ふーん…」
そこに他のバイト仲間が近づいてきた。私は慌てて仕事モードになる。
「個室ご利用ですか?」
「出来ればマッサージチェアで喫煙席」
「お時間はどうしましょう?」
「今日何時上がり?」
「17時」
「じゃ~3時間パックで」
「お飲み物は何にしましょう?」
「フリーじゃないの?」
「…それぐらいサービスするよ」
「えっと~コーラ」
「お席の番号札です。カウンター横、個室201番です~」
ドリンクを用意すると、「またね~」と個室に入っていった。
それから真木は漫画を取りに来る度、私の様子を伺っては話掛けてきた。
目的は漫画でも暇つぶしでもないことは分かった。