恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
巡る
昨日の体調の事もあり今日はリハビリは中止になり、私の元に遊びに来てくれた
彩とファッション雑誌を見ていた


「彩はスタイルいいから
 こういう服が似合いそうだね?」


前に身長を聞いたら165センチと言っていて私は小さいから、美人で足の長さも細さも綺麗な彩が羨ましい。


『身長なんていらないわよ。私は日和
 みたいに小さくて可愛くなりたい。』


小さくて幼児体型だから成長が
止まっちゃってるけどね……


何回か話しているうちに友達ってことが理解できて、会えるのが楽しみになっていた。だけどあのもう一人の友達には
何故震えてしまったのだろう……


「あ‥あのさ‥‥彩は黒髪の子で私の
 友達って」


コンコン


突然ノックされた扉に彩が立ち上がってドアを開けてくれた


‥‥‥‥‥えっ!?嘘ッ!!


扉が開いた先に昨日中庭で一緒に居てくれた瀬木さんと呼ばれた男性がいて驚く



『おう、遅くなって悪いな。』

「お兄ちゃん、どういうこと!?」

『おう!気分はどうだ?』


お兄ちゃんの言葉も耳に入らないくらい
私の瞳は瀬木さんという人でいっぱいで
瀬木さんも優しい笑顔でこっちに歩いてきた


『こんにちは。昨日はごめんね。』


「あ‥‥こ、こんにちは。
 あのどうしてここにいるんですか?」


『日和、実はさ、この人が日和に本を
 貸してくれている持ち主なんだよ。』


えっ!?


『立花さんと何度も会ってるのに
 自己紹介もしてなくてごめん。
 尾田 隼人と言います。』


トクン……
尾田……隼人?
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