恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
「‥‥‥ん」


気怠さに目を開けると、まだ薄暗い世界に愛しい人の寝顔が見えた。


‥‥あの後また眠ってしまったの?


どれくらい眠ったか分からなかったけど、ベッドの中は暖かくて今はまだ
心地よさから出られそうにもない


『‥‥ん‥‥起きた?』

「うん‥‥隼人くんは寝てて‥‥?
 暖房は付いてるけど、暖炉に火を
 つけてお風呂を入れてくるから。」



床に散らばってるだろう服を拾おうとしてベッドから起き上がると、愛しい人の腕に引っ張られ元の位置に戻った。


『俺が行くよ‥‥
 寒いからお風呂一緒に入ろうか。』


唇がおでこに触れると、隼人くんは肌触りのいいスウェットを被り部屋を出ていった


一緒にお風呂って‥‥本気かな‥。


自分が知らない声を出したり、
気持ちがいいと思ってしまったりと
恥ずかしいけれど、初めての時と変わらずちゃんと私を気にかけてくれた事が
嬉しくて枕に顔を埋めた



ガチャ


『寒いな‥ずっとこのまま寝てたい。』

「仕事がない時くらい、沢山ゆっくり
 寝てね?」


愛しい腕の中に引き込まれると
もう一度深いキスが落とされる


『はぁ‥‥帰りたくない。』


年が明ければまた瀬木さんは新しい本の執筆活動が始まり忙しくなるみたいだ。


ファンとしては読むのが楽しみだから
サポートを頑張ることしか出来ないけど
、体調を崩さないように支えたいな‥‥


「隼人くん‥‥ありがとう。」

『ん?‥‥急にどうした?』

「‥‥私のことを信じて待っててくれて
 いつも大切にしてくれてるから。」


『‥‥‥俺は日和のことでいつも頭の中がいっぱいだから当然のことだよ。』


これからどんな人生が待っているか分からないけど、この人のそばで寄り添って
生きていきたい。

あの二人のように‥‥


恋愛日和  完
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