いつの日か巡り会える  その日まで
カチャ

良かった‥‥まだぐっすり眠ってる‥。


薬のせいか、荒かった呼吸も
静かに収まってきてる気もする。


サイドテーブルの上でタオルをボウルに浸して絞った私は、まだ少し汗ばむ頬や首筋にそれをそっとあてがう


『……ん…』


「‥あ‥‥すみません。起こして
 しまいましたか?」


とろんとした力のない瞳が少しだけ
開いてこちらを見ていたけど、あれから寝れたとしてもまだ2時間くらいだ。


寝不足な上に熱も出てしまったから
相当辛いはずだよね‥‥。


『…‥‥立花‥‥…ごめん。』


ドクン


そう言って閉じられた瞳にまた泣きそうになるのは、6年前と同じ言葉を
言わせてしまったからかもしれない‥。


先輩は何にも悪くないんです。
だから謝られると余計に辛いよ‥‥


泣いてはいけないと思いながらも
勝手に両目が涙でいっぱいになる


いつまでこのまま騙して一緒にいられるか分からないけど、今だけはまだ一緒に
居たい‥‥‥。
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