恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
次の日も彩と散歩しながら写真を撮り、手作りジャムの店やガラス工芸のお店を見たりと楽しい時間を過ごし、午後はまた他のレポートを纏め終えた。


仕事でここに来てるのに、この時間を下さった瀬木さんに本当に感謝している。


そしてあっという間に3日間は過ぎてしまい、昼食を食べ終えたお兄ちゃんと彩はアウトレットに寄って帰ると言い、
早めに別荘を後にした。


彩はここに来ても我慢して勉強を
頑張っていたから、帰りくらいは
お兄ちゃんと楽しんで帰ってほしいな‥


さてと‥‥オフは終わったから、
私もお手伝いを頑張らないと!


天気がものすごく良くて、洗濯を終えたシーツし干しながら目の前に広がる景色を仰ぎ思いっきり空気を吸い込んだ


将来はこんなところに住みたいな‥‥。
空の青さまで違って見えるのはここが
空気がキレイな証拠。


瀬木さんも少しは外に出れたらいいのに、相変わらず缶詰状態だ。
書き始めると仕事部屋へ行くことは
最低限なのでここでも変わらない。


真剣に書いてる時に、集中力を切らす
発言をして困らせたくないもん‥‥。


「仲さん?瀬木さんのお仕事部屋も
 掃除するんですか?」


マンションでは声をかければ
掃除させて貰えるようにはなっている。徹夜してると思うときは、
さすがに声をかけづらいけどね。


『隼人君はここに初めて来たときから
 部屋からなかなか出てこないのよ。
 今年は顔を見せてくれてる方かしら。
 シーツも置いておけば
 自分で変えてるみたいだし。』


やっぱり‥‥…ここでも同じなんだ‥。


「あの‥‥それ、私、持ってきます。
 瀬木さんに聞きたいことがあって。」
 

『そう?じゃあお願いしようかしら。』


別荘の掃除を終え、お兄ちゃんがいた
1人部屋に荷物を移動した。1人で
ツインのお部屋は広過ぎるからね‥。



コンコン

「瀬木さん、立花です。」
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