面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 まさか熊崎社長の口から『恋の病』なんていう言葉を聞くとは思っていなかった。

「大事な社員を守りたい。人助けだ……というのは口実だ。下心があった。申し訳ない」

 信じられない。嘘でしょう?

「いつから……そんなふうに思っていてくださったんですか?」

「おそらく、カフェで仕事をしていた時から気になる存在だった」

「そんな昔からですか?」

「笑顔が脳裏に焼き付いていた。ただ年の差もあるし対象外だとは考えていた。ちなみに胃袋もつかまれた。季菜子の作るケーキは誰にも勝てない」

 甘い言葉に私の身も心もとろけそうになる。

「二人きりで調理室で試作品を食べた時も特別な感情が抱いていた」

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