面社長のお見合い8連敗~庇護欲強めの恋愛初心者でした~
 熱っぽい瞳を私に向けてくる。心臓がドキドキして思わず目をそらしてしまった。

ちゃんと気持ちを整理しなければ、彼を傷つけてしまう。

「疲れていないか?」

「大丈夫です」

「今日は午後から有給を取っている。食事でもして帰ろう」

「いいですけど……」

 リハビリを終えたばかりなので運動着だった。一度家に戻って着替えをしてからにしたい。

 会計を済ませて外に出ると迎えの車が来ていて、私はそのままブティックへと連れて行くという。

「母の行きつけくらいしかわからないが……」

 到着したのは都内にある高級そうな店だった。店内はおしゃれな服が取り揃えられているが値札が見えない。お金持ちの人は金額よりもデザインを重視して購入するのだろう。

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