大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【つめたい別れ】

(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!…ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)

時は、9月24日の夕方4時頃であった。

この日は、朝から雷を伴った雨が降っていた。

この日の天気予報は沖縄奄美は晴れだが、西日本と東日本と北日本は曇りまたは雨で全国的にぐずついた天気になると伝えられた。

またこの日は、西日本と東日本の太平洋側で雷を伴った非常に激しい雨または激しい雨が降るとも伝えられた。

きょう1日、天気はよくないみたいだ…

…………………

またところ変わって、尾鷲市《なんきおわせ》にあるてつろうの実家の大広間にて…

大広間に黒のモフク姿の弔問客《きゃく》たちが数人ほどいた。

この日、てつろうの実家で不幸事があった。

祖父・半兵衛《はんべえ》が交通事故で亡くなった…

同時に、まさよがくも膜下出血を起こして倒れたあと亡くなった。

それとまた同時に、遥輝《はるき》が職場の会議室で開かれていた会議中に倒れたあと口から大量の血を吐いて亡くなった。

持病のシンキン症が悪化したことによる心不全であった。

またその上に不幸事が生じた。

9月22日頃に輝《ひろき》が学校で刃物をふりまわして暴れた事件を起こした。

弘輝《ひろき》は、大量殺りく罪でケーサツに逮捕された。

弘輝《ひろき》は、ナイフで近くにいた友人ののど元を激しく斬《き》り裂いて殺した。

殺された友人は、弘輝《ひろき》に対して『遊びに行っていい?』と頼んだ。

弘輝《ひろき》は、友人が言うた言葉にの言葉が気に入らないのでナイフで斬《き》り裂いて殺した。

その後、弘輝《ひろき》は周りにいた男子生徒たち10人前後をより強力な破壊力があるハンマーで頭を殴りつけて殺した。

そして、弘輝《ひろき》は校内でめちゃくちゃに暴れた末に逮捕された。

弘輝《ひろき》が起こした大量殺りく事件で、学校にいたおおぜいの生徒たちが死傷した。

少なくとも、80人前後の生徒が死亡した…

負傷した生徒の人数は分からないが、全体の8割が命に関わる危険な状態であることが判明した。

………………

弘輝《ひろき》が起こした大量殺りく事件が原因で、潮崎家《このうち》は尾鷲《まち》で暮らして行くことができなくなった。

……………

話は戻って…

大広間のとなりの8畳の部屋にあずさと昌輝《まさき》と和子の3人がいた。

そんな中であった。

近所の奥さまが3人のもとにやって来た。

近所の奥さまは、つらい表情で言うた。

「あの〜、隆輝《りゅうき》さんがお帰りになりました。」

このあと、クリーム色のトレンチコート姿の隆輝《りゅうき》が大きめのスーツケースを持って部屋に入った。

隆輝《りゅうき》は、ものすごくつらい表情で『ただいま。』と言うた。

あずさは、つらい表情で『お帰りなさい。』と言うた。

隆輝《りゅうき》は、困った表情で言うた。

「半兵衛《おじい》とおかあとおにいが亡くなったのだね。」
「ええ。」
「みんなは…どうするのだ?」
「(あずさ、つらい表情で言う)9月30日を持って、バイキャクすることを決めたの。」
「バイキャク…」
「うちは、名古屋で暮している友人宅へ行くことを決めたわ…昌輝《まさき》さんは、大学を除籍したあと陸自へ入隊する予定よ。」
「昌輝《まさき》は、陸自へ行くのか…」
「あしたの朝、すぐに出発する予定よ。」
「わかった。」
「昌輝《まさき》さんのことについては、ずっと前からおじいさまが腹を立てていたのよ…『大学に行かないのであれば、ジエータイへ行け!!』…と昌輝《まさき》さんに繰り返して言うたのよ…」

昌輝《まさき》は、つらい表情で隆輝《りゅうき》に言うた。

「大学に行くかジエータイに行くかのたれ死にしかない…とおじいが口やかましく言うた…オレは…専門学校でもいいから転学したかった…おじいは『それなら学費0円の専門学校があるぞ!!』とわけのわからないことを言うた…ふざけるな!!…そんなツゴーがよすぎる専門学校なんかあるわけない!!」

あずさは、つらい表情で言うた。

「おじいさまが言うた学費0円の専門学校は…ジエータイよ…」

昌輝《まさき》は、怒った声で言うた。

「おじいがジエータイジエータイジエータイジエータイジエータイジエータイ…としつこく言うからお望みどおりにしたのだ!!フン…資格なんかいらねーよ!!…免許なんかいらねーよ!!…寝るところとメシだけありゃ十分だ!!」
「そうか。」
「オレはなにをやってもだめな男だから、国にめんどう見てもらうしかないのだよ!!」
「わかった!!もういい!!それよりも、和子はどうするのだ!?」
「うちは、浪江(福島県)で暮している友人宅に行く…」
「わかった…ほんなら好きにしろ!!」

思い切りブチ切れた隆輝《りゅうき》は、スーツケースを持って立ち上がったあと家から出た。

その後、隆輝《りゅうき》は大阪へ戻った。

それから2日後であった。

あずさは、名古屋で暮している友人宅に転がり込んだ。

昌輝《まさき》は、四国地方にある駐屯地へ向けて出発した。

和子は、高校時代の先輩が暮している浪江(福島県)の家に転がり込んだ。

隆輝《りゅうき》は、10月1日づけで出向先の会社に転籍することが決まったのでもといた会社をやめることにした。

てつろうの実家は、9月30日頃に不動産屋にバイキャクされた。

これにより、最初の1クール目のドラマが終わった。

【1クール目・終わり】
< 120 / 900 >

この作品をシェア

pagetop