大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【人間だから悲しいんだ】

(ゴーッ…)

時は、ハワイ時間12月23日の朝8時頃であった。

AとBメインの2班のメンバーたち35人が乗り込んだ専用機がホノルル・ダニエルKイノウエ国際空港に到着した。

AとBメインの2班のメンバーたち35人は、専用機から降りたあとタラップ下に停まっている60人乗りの特大バスに乗り込んだ。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、8時40分頃であった。

AとBメインの2班のメンバーたち35人が乗り込んだ特大バスがダニエルKイノウエ国際空港から出発した。

バスは、高速道路を通ってワイキキビーチの中心部へ向かった。

朝9時50分頃であった。

特大バスがワイキキビーチの中心部にあるワイキキビーチ・マリオネットリゾート&スパ(高級ホテル)の正面玄関前に到着した。

AとBメインの2班のメンバーたち35人は、特大バスから降りたあと館内に入った。

ところ変わって、館内のエントランスホールにて…

AとBメインの2班のメンバーたちは、在宅《リモート》でメンバー入りしたかおるさんと3人の娘さんたちと合流した。

英雄《ひでお》さんは、かおるさんと3人の娘さんに声をかけた。

「ただいま〜」
「あなた、お帰りなさい〜」
「パパ〜」
「帰ったよ〜…25日までは(クリスマス)休みだよ〜」
「ワ〜イ〜」

英雄《ひでお》さんとかおるさんのご家族たち5人が再会を喜びあっている姿を見た私は、さびしげな表情でつぶやいた。

いいな〜…

私も…

出迎えてくださる花嫁さんがほしいな…

…………………

それから20分後であった。

フロントで宿泊する手続きを取ったあと、メンバーたちは各部屋へ移動した。

時は、夕方5時半頃であった。

またところ変わって、館内にあるキッチンつきの豪華スイートルームの特大洋間にて…

最大120人収容できる特大洋間の特大テーブルの上に、風香《フー》ちゃんとかおるさんとかおるさんの長女さんが作ったパーティー料理が並んでいた。

特大テーブルの周りにAとBメインの2班のメンバーたち34人とかおるさんと娘さんたち3人が集まっていた。

この時、私はバルコニーにいたので私が座る席は空いていた。

バルコニーにいる私は、色とりどりの灯りが灯るワイキキビーチの風景を見つめながら考え事をしていた。

この時、かおるさんがドナ姐《ねえ》はんに声をかけた。

「ドナさん。」
「なあに?」
「ヨシタカさまは、どうなされたのですか?」
「今よーくんは、心身ともにヒヘイしているので…休ませてね。」
「あっ、はい。」

ドナ姐《ねえ》はんは、ひとりでバルコニーにいる私を心配げな表情で見つめながらのみかけのカナダドライ(ジンジャーエール)をゆっくりとのんだ。

それから1時間後であった。

サーシャさんとゆなさんとドリスさんとポムじいさんとゆみさんとエレンさんの6人がスイートルームにやって来た。

「みなさま〜、ただいま〜」
「ゆな、ゆみ、サーシャさん、ポムじいさん、ドリスさん、エレンさん、お帰りなさい〜」

ゆかさんは、6人に対してやさしく声をかけた。

ドリスさんとエレンさんは、ケントさんとルイザさん夫婦のもとへ行った。

ゆなさんとゆみさんとサーシャさんとポムじいさんは、空いている席についた。

ゆなさんは、かおるさんと3人の娘さんたちにサーシャさんの三女さんがプロデュースしたファミリー向けのインナーセットをプレゼントした。

「は〜い、クリスマスプレゼントで〜す〜」
「どうもありがとうございます〜」
「わ〜い〜」

ゆみさんは、ゆかさんたちに20世紀最後のボジョレーヌーボーの解禁日に解禁された100年もののヌーボー(ワイン)をゆっくりと差し出した。

「は〜い、今世紀最後の解禁日に解禁されたボジョレーヌーボーで〜す〜」

ゆかさんは、ゆったりとした表情で言うた。

「あら、1901年から寝かせていたヌーボー(ワイン)ね〜」
「せや。」
「早速、いただくわね。」

それからまた数分後であった。

ゆみさんは、テーブルの真ん中に置かれている大皿に盛られているスイートコーン(とうもろこし)を取ったあとゆかさんに言うた。

「ゆかねーちゃん。」
「なあに?」
「ヨシタカさまは、どこにいるの?」
「バルコニーにいるわよ〜」
「バルコニー?」
「せや。」
「なんでみんなと一緒にごはんを食べないの?」
「知らないわよ!!」

ゆみさんは、スイートコーンをかじったあともぐもぐと食べた。

ポムじいさんは、100年もののヌーボー(ワイン)をひとくちのんだあとゆかさんに言うた。

「ゆかどの、ムッシュイワマツは悲しいことでもあったのか?」

ゆかさんは、ポムじいさんに対して怒った声で『知らないわよ!!』と言うた。

ポムじいさんは、心配げな表情で言うた。

「ムッシュどのは、気になるコがいるのか?」
「いらないことを聞かないでよ!!」
「ワシは心配だから聞いたのじゃ〜…ムッシュどのはだれが好きなのじゃ!!」
「ポムじいさん!!」
「ゆか!!」
「おねーちゃん!!」

ゆりさんは、ゆかさんに対して落ち着くようにと言うた。

「ゆかは頭に血が昇ったらカーッとなりやすいからやめなよ!!」
「分かってるわよ!!」

ゆりさんは、ポムじいさんに困った声で言うた。

「ポムじいさん!!今ヨシタカさまは心身ともにヒヘイしているのよ!!」
「そんなのわかっとるわ!!」
「分かっているのだったら、ヨシタカさまを休ませてよ!!」

この時、スイートコーンをかじっていたゆあさんが困った声でポムじいさんに言うた。

「そうよポムじいさん~…ヨシタカさまは1日も休まずにうちらと一緒に班ごとの活動に取り組んでいたのよ〜」

ポムじいさんは、ヌーボー(ワイン)をひとくちのんだあとこう言うた。

「それじゃあ、ムッシュはいつになったら嫁をもらうのじゃ?」

ゆかさんは、ポムじいさんに対して怒った声で言うた。

「ポムじいさん!!」
「ワシは聞いただけじゃ!!」
「ヨシタカさまのお嫁さん選びは、うんと先のことよ!!」
「それはいつじゃ?」
「ポムじいさん!!」
「ゆかやめなさい!!」
「おねーちゃん!!」

ゆりさんは、ゆかさんをとめたあとポムじいさんに言うた。

「ポムじいさん!!ええかげんにしなさい!!」

この時、フライドチキンを食べていたゆみさんがゆりさんに言うた。

「ゆりねーちゃん、そないにカッカせんでもええやん…ポムじいさんは、ヨシタカさまが心配になっていたから言うただけよ〜」
「ゆみ!!軽々しくものを言わないでよ!!」
「なんでそないに怒るねん?」
「ゆみ!!」
「おねーちゃん落ち着いてよ!!ゆみ!!」
「なんやねんもう〜」

このあと、ゆりさんとゆかさんとゆあさんとゆみさんはあーでもないこーでもないと言い合いをしていた。

バルコニーにいる私は、色とりどりの灯りが灯るワイキキビーチをながめながら考え事をしていた。
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