大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【酒は大関】

(カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ…チーン…)

時は、午後3時頃であった。

ところ変わって、国道196号線沿いにあるナイトショップいしづちの店内にて…

私は、今夜たべるから揚げ弁当と明日の朝たべる幕の内弁当とサントリーウーロン茶500ミリリットル缶2本を購入したあとレジで精算した。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

買い出しを終えた私は、ショルダーバッグと酒と食べ物が入っている大きなレジふくろを持って旅に出た。

脇にある車道にたくさんの自動車が往来していた。

午後3時半頃であった。

ところ変わって、唐子浜パークの中にあるホテルにて…

私は、フロントで宿泊の手続きを終えたあと部屋へ移動した。

部屋に入ったあと、部屋の中にあるユニットバスでシャワーを浴びた。

(ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン…)

時は、夕方5時15分頃であった。

シャワーを浴び終えた私は、ショルダーバッグを持って砂浜《ビーチ》へ行った。

夕暮れ時のビーチにおおぜいの人たちが集まっていた。

大学生たちのグループ…

若い女性たちのグループ…

小さいお子さまを連れたギャルママさんたちのグループ…

若いカップルさんたち…

大学生カップルさんたち…

高校生カップルさんたち…

家族連れたち…

………がビーチでバカンスを楽しんでいた。

場内にあるスピーカーから夏の風景をイメージしたインストメンタルの曲とCМが流れていた。

ビーチにあるギボクのテーブルにいる私は、ワンカップ大関の酒をのみながら夕暮の海を見つめながら考え事をしていた。

おとといからきょうにかけてさんざんな目に遭った。

あの男の子は、高校・大学を卒業したあと社会に出たらザセツすると思う。

『おうちに帰りたい…』と泣き出す子は、親元から離れて暮らすことに向く姿勢がないと思う…

親元から離れて、県外《よそ》のガッコーの寮で暮らしている野球選手・サッカー選手・相撲の力士などの子どもたち…

親元から離れて、都心にある芸能人養成所やダンスのアカデミーからガッコーに通っている子どもたち…

…がたくさんいる。

みんな、必死になって成功するためにがんばっているのだな…

私もそうだった。

セヴァスチャンじいさんの厳命通りに仕事に必要な資格と修士博士号を取得することと大学・大学院の卒業単位を取得することとイワマツを作るプロジェクトを始めるための準備だけに取り組む暮らしを送った。

小学校・中学校・高校の卒業単位は、レポート提出だけで取得した。

ロングバケーションの時も仕事に必要な資格を取得することとイワマツを作るプロジェクトを始めるための準備に取り組むことに時間にしたので、レジャー等は一切しなかった。

小学校・中学校・高校にはレポートを提出しに行くだけなので、行事ごとには参加しなかった。

いつだったかおぼえてないけど、高校にレポートを提出しに行った時だった。

あの時、校内でプロム(ダンスパーティー)がひらかれていた。

プロムの会場で男の子と女の子が楽しく踊っていたのを見た私は、表情が曇った…

なんで私は、プロムに参加できないのか…

なんで私は…

同い年の子どもたちと同じ時間を過ごすことができないのか…

考えてみただけでも、悲しくなった。

これもいつだったかおぼえてないけど、高校にレポートを提出しに行った時だった。

レポート提出を終えたあと、私は校内にある学食でランチを摂っていた。

一人ぼっちの私は、ピザとミニッツメイドでランチを摂っていた。

この時、私が座っている後ろの席で男の子と女の子がいちゃついていたのを見た。

他にも、私の周囲に座っている高校生カップルたちもいちゃついていた…

なんでカップルたちは私がいる前でいちゃついているのだ…

…と怒りたいが怒ることができなかった。

セヴァスチャンじいさんが決めたプラン通りに生きて来た私は、このままでいいのか?

…………

…とアレコレ考えたが答えは出なかった。

私は、左腕につけているセイコーの腕時計を見た。

時計のはりは、夕方5時43分をさしていた。

私は、ショルダーバッグの中からソニーのケータイラジオとイヤホンを取り出したあとイヤホンをラジオにつけた。

(カチ…キュルキュル…)

イヤホンから南海放送ラジオが聞こえた。

ラジオを聴いている私は、夕暮れの海を見つめながら酒をのんでいた。

時計のはりは、夕方5時45分になった。

イヤホンから『小沢昭一の小沢昭一的こころ』が流れていた。
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