大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【壊れかけのRadio】

時は、夕方6時半頃であった。

ところ変わって、唐子浜ホテルの部屋にて…

テーブルの上には、ワンカップ大関とトロ・イカ・ブリ・サワラの刺身《おつくり》とソニーのケータイラジオが置かれていた。

ケータイラジオのスピーカーから南海放送ラジオで放送されているプロ野球・東京ヤクルトスワローズー東京読売ジャイアンツの実況中継が流れていた。

(音源はニッポン放送ショウアップナイターを使用していた)

私は、刺身《おつくり》をサカナに酒をのんでいた。

2歳9〜10ヶ月より57歳8ヶ月の間、1日も休まずにセヴァスチャンじいさんが下した厳命通りの暮らしをしていたのでだいぶ疲れていた…

ゆっくりとお酒をのみながらナイター観戦をすることができたので、リフレッシュすることができた。

しかし…

日本の球場《ボールパーク》はなんで鳴り物を使って応援しているのか?

本場のメジャーリーグは、観客全員が静かに観戦していると言うのに…

…と考えたくなった。

私は、ひとことも言わずにゆっくりと酒とアテを味わった。

時は、夜9時15分頃であった。

私は、ナイトショップいしづちで購入したから揚げ弁当で夕食を摂っていた。

テレビの画面に山陽放送テレビが映っていた。

この時間は、『ザ・ベストテン』が放送されていた。

55年の間、ゆっくりと歌を聴く時間がなかった…

その間に、世界や日本ではさまざまな歌が流行《はや》っていた。

お弁当を食べながらテレビを見ている私は、なにを考えていたのか?

時は、深夜11時頃であった。

枕もとに置かれているうすぐらい灯りが部屋に灯っていた。

おふとんに入っている私は、イヤホンをつけてラジオを聴きながらワンカップ大関をのんでいた。

びんの中に入っているお酒は、半分あった。

イヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されているラストプログラム『夢のハーモニー』が流れていた。

おふとんで寝ている私は、ぼんやりとした表情で天井を見つめながらつぶやいた。

きょうも1日終わったな…

おとといときのうは…

ナンギした…

あの男の子は、これからどうするつもりだ…

まだ小さいからと言うけど、これ以上甘やかすな…

…と怒りたくなった2日間だった。

私は、のみかけのお酒を一気にのみほしたあと大きくため息をついた。

………

(カチッ…)

私は、スタンドの灯りを消したあとラジオを聴きながら考え事をした。

この時であった。

私は、2歳7〜8ヶ月のあの夏の日にママに恋したことを思い出した。
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