大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【だめですか】

次の日の朝早くであった。

ところ変わって、新宮市《なんきしんぐう》にある和義《かずよし》と杏子夫婦が暮らしている家にて…

家の大広間のテーブルに杏子と桃子母子3人が集まっていた。

4人は、ものすごく重苦しい表情で朝ごはんを食べていた。

ごはんを食べ終えた桃子は、桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》に対してつらい表情で言うた。

「桃恵《ももえ》、紀洋《のりひろ》…早くごはんを食べなさい!!」

桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》は、ものすごく怒った声で『食べない!!』と言うたあとごはんを食べるのをやめた。

桃子は、怒った声で桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》に言うた。

「ふたりとも!!ごはんがたくさん残っているわよ!!たまご焼き・きんぴら・ひじき…どれか一品食べなさい!!」
「いらないよ!!」
「ぼくもいらない!!」
「ふたりとも!!ごはんを食べなさい!!」

この時、杏子はものすごく困った声で桃子に言うた。

「桃子、落ち着いてよ〜」

桃子は、ものすごくイラついた声で言うた。

「姉さん!!アタシはものすごくあせっているのよ!!桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》が朝ごはんを食べないと、出発することができないのよ!!」

杏子は、ものすごく困った声で言うた。

「桃子、出発する日を少しだけ遅らせることはできないの?」
「姉さん!!なんで出発を遅らせないといかんのよ!?」
「だから、子どもたちのガッコーのことなどがあるから…」
「姉さん!!うちはゆっくりと考える時間がないのよ!!」
「桃子〜」

桃子は、杏子に対してものすごくオタついた声で言うた。

「うちは、大急ぎで(大阪)池田へ行きたいのよ!!」
「なんで大急ぎで行くのよ?」
「高校時代の友人が『池田にユニークな教育法を取り入れている学園《ガッコー》があるよ。』と教えてくれたのよ!!…(友人)が(転校する)手続きを取ってくださったのよ!!」

杏子は、ものすごく困った声で桃子に言うた。

「桃子。」
「なによ!!」
「その前に、桃恵《ももえ》が通っている小学校《ガッコー》のセンセーと話し合いをした方がいいと思うけど…」

思い切りブチ切れた桃子は、ものすごく怒った声で『もういいわよ!!』と言うたあと桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》に対して『もう行くわよ!!』と言うた。

それから数分後であった。

桃子は、桃恵《ももえ》と紀洋《のりひろ》を連れて家出した。

その後、大阪方面行きの特急オーシャンアロー号に乗って旅に出た。

杏子は、このあと住家の後始末をするための準備を始めた。

時は、5月31日の午後2時頃であった。

またところ変わって、プサン・ソミョン中心部にある10階建てのビルにて…

デリシャンの本社は、ビルの10階にある。

場所は、ポムじいさんとゆみさんがいる部屋にて…

ポムじいさんは、大きな窓に写っているプサン中心部の街並みを見つめながらゆみさんに言うた。

「ゆみどの。」
「ポムじいさん。」
「あの若造は、なにをしているのだ?」
「マリンホールディングスの石頭(CEO)に対してジカダンパンしているわよ。」
「そうか…」
「せやけど、あの石頭は『デリシャン』と『ヴァンケル』の株式はやらんといい続けているわよ。」
「あの石頭は、まだ抵抗するつもりか?」
「ええ…だけど…『デリシャン』株と『ヴァンケル』株は99パーセント買い取ったわよ…あと1パーセント分は残したわよ。」
「そうか。」
「健介さんは、もうへたばったみたいよ…ここで終わりにしましょう。」

ポムじいさんは『そうだな〜』と言うたあと深呼吸した。

さて、その頃であった。

健介さんは、マリンホールディングスの石頭CEOに対して『デリシャン』と『ヴァンケル』の株式をくれと言いながらコンガンしていた。

しかし、取り巻きのSPたちによってボコボコに殴られてばかりいた。

健介さんは、必死になって石頭CEOに食らいついた。

ポムじいさんとゆみさんは健介さんを楽にさせてあげたいと思っていたが、もう少し時間をずらした方がいいのではと思って悩んでいた。

悩んでばかりいたポムじいさんとゆみさんは、健介さんを楽にするタイミングをズルズルと引き伸ばした。

健介さんの苦難は、この先もまだ続くようだ。
< 160 / 900 >

この作品をシェア

pagetop