大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【みちづれ】
時は、深夜11時半頃であった。
ところ変わって、スイートルームの中にある執務室にて…
私は、夜9時頃から今までのあいだずっと仕事に取り組んでいた。
(コンコン…)
この時、ドアをノックする音が聞こえた。
「あっ、風香《フー》ちゃん。」
「失礼します〜」
(ガチャ…)
風香《フー》ちゃんは、ゆっくりとドアをあけたあとワゴンをゆっくりと押しながら入った。
「ヨシタカさま、お茶をお持ちしました〜」
「ありがとう。」
ワゴンの上には、フタ付きの砥部焼の湯のみに入っている石鎚黒茶とぼんち揚げが入っている小さな袋2つが置かれていた。
風香《フー》ちゃんは、デスクの空いている部分にフタ付きの砥部焼の湯のみとぼんち揚げがのっている小皿をゆっくりと置いた。
私は、湯のみのフタをとったあとゆっくりとお茶をのんだ。
その後、湯のみを空いている部分においたあとふたを閉じた。
私は、風香《フー》ちゃんに声をかけた。
「風香《フー》ちゃん。」
「はい、ヨシタカさま。」
「ゆみさんとゆきさんは、なんでケンカしていたのかな?」
「テレビのチャンネル権をめぐってケンカしていました。」
「チャンネル争い…」
「ええ。」
私は、大きくため息をついたあと小皿に盛られているぼんち揚げの袋をつまみながら言うた。
「風香《フー》ちゃんの生まれはどこかな?」
「えーと…徳島県です。」
「徳島県。」
「ええ…実家は小松島にあります…テレビのチャンネル数は、関西のテレビがたくさん映ってました。」
「ごきょうだいは?」
「上にお兄ちゃんたち3人と下に妹がいます。」
「5人きょうだい…かな?」
「はい、5人です…うちもチャンネル権をめぐって大ゲンカになったことがよくありました。」
「チャンネル争いがあったのだね。」
「とくに夏休みと冬休みと春休みに発生していました。」
「夏休みと冬休みと春休み…」
「実家の祖父と末の兄がチャンネル権をめぐってよくケンカしていました。」
「おじい様とごきょうだい…」
「ええ…あの時、祖父は時代劇の再放送をみていました…その時に、末の兄がみたい番組があったのです。」
「そうだったのだ…」
「ヨシタカさまは、ごきょうだいはいらっしゃいますか?」
風香《フー》ちゃんの問いに対して、私は『きょうだいは…いなかった…』と答えたあとこう言うた。
「私が生まれた時分《とき》は…まだ、テレビ放送が…なかった…のだよ。」
「そうでしたね。」
私は、ぼんち揚げが入っている袋をあけたあとぼんち揚げをもぐもぐと食べた。
それから数分後であった。
(コンコン…)
ドアをノックする音が聞こえた。
「あっ、はい。」
ドアの外からゆきさんの声が聞こえた。
「失礼します。」
「ゆきさん。」
「ゆきです。」
(ガチャ…)
ゆきさんは、ドアをあけたあとコードレスホンの子機を持って執務室に入った。
「ヨシタカさま、シャーロットタウンにいるジナさまからお電話でございます。」
「あっ、マァマからですね。」
「あっ、はい。」
ゆきさんは、私にコードレスホンの子機をゆっくりと手渡したあと風香《フー》ちゃんに言うた。
「風香《フー》ちゃん。」
「先生。」
「風香《フー》ちゃん、あしたの朝は早いから早く寝なさい。」
「あっ、はい…ヨシタカさま、おやすみなさい。」
「あっ、風香《フー》ちゃん…おやすみなさい。」
「失礼しました。」
ゆきさんは、私に声をかけた。
「わたしもおやすみします…ヨシタカさま、おやすみなさい。」
「ゆきさん、おやすみなさい。」
「失礼しました。」
ゆきさんは、執務室から出たあとゆっくりとドアをしめた。
その後、私は電話に出た。
「もしもしマァマ。」
「もしもしよーくん。」
「シャーロットタウンにいるのね。」
「うん…シャーロットタウンのデルタ・プリンスエドワードホテルの特大ホールにいるわよ…ドナとソナムさんとカリーナさんと一緒にいるわよ〜」
またところ変わって、シャーロットタウンにあるデルタ・プリンスエドワードホテルの中にある特大ホールにて…
現地は、カナダ大西洋時間10月3日の朝9時半頃であった。
特大ホールには、大勢の家族連れたちが集まっていた。
ドナ姐《ねえ》さんとソナムさんとカリーナさんとオルドビス作りのスタッフさんたち200人が大勢の家族連れのみなさまたちの応対をしていた。
大勢の家族連れたちは、私のお嫁さん候補の女の子たちの家族であった。
この時、私のお嫁さん候補の女の子たちは下は3歳から上は7歳くらいでまだ小さかった。
オルドビス作りのスタッフさんたちは、ご家族のみなさまから意向を聞くなどの対応に取り組んでいた。
マァマは、コードレスホンの子機を使って電話をかけていた。
マァマは、受話器ごしにいる私に声をかけた。
「もしもしよーくん…日本は深夜11時半よね…ああ、お仕事をしていたのね…ああよーくん…きょうからお嫁さん育てのプロジェクトが始まるわよ…お嫁さん候補の女の子たちはまだ(身体が)小さいから…お見合いする時期はうんと先になるのよ…よーくんそれまでのあいだ大丈夫?…ああ、大丈夫ね…よかった…よーくん…きれいな花嫁さんがほしいよね…マァマ…お嫁さん候補の女の子たちをがんばって育てるから…うん…よーくん…あしたも予定がたくさんあるのね…ムリしないでね…うん…よーくん…おやすみなさい。」
…………………
電話を終えたマァマは、コードレスホンの子機を近くにいたホテルのスタッフさんに戻した。
………………
時は、日本時間10月4日の午前3時過ぎであった。
ところ変わって、ソファが置かれている洋間にて…
ソファのテーブルの上にソニードデガホン(大型CDラジカセ)が置かれていた。
私は、大型のヘッドホンをドデガホンにつけてラジオを聴いていた。
ヘッドホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』の3時台のコーナー『日本のうた心のうた』が流れていた。
この日は、渡哲也さんの歌の特集が放送されていた。
『くちなしの花』『あじさいの雨』『水割り』『ほおずき』『朝やけ』『ひとり』『日暮れ坂』『酒は男の子守唄』…
…が流れていた。
深夜3時40分頃であった。
曲は、牧村三枝子さんも歌っていた『みちづれ』に変わった。
昭和50年代頃に結婚披露宴でよく歌われていた歌であった。
歌を聴いていた私は、気持ちが切なくなった。
花嫁さんがほしいな…
お嫁さんがいないと…
生きていくことができない…
………………
この時、私はヘッドホンをつけた状態で眠りについていた。
ヘッドホンから流れている歌は、映画の主題歌で使われた『東京流れ者』に変わっていた。
ところ変わって、スイートルームの中にある執務室にて…
私は、夜9時頃から今までのあいだずっと仕事に取り組んでいた。
(コンコン…)
この時、ドアをノックする音が聞こえた。
「あっ、風香《フー》ちゃん。」
「失礼します〜」
(ガチャ…)
風香《フー》ちゃんは、ゆっくりとドアをあけたあとワゴンをゆっくりと押しながら入った。
「ヨシタカさま、お茶をお持ちしました〜」
「ありがとう。」
ワゴンの上には、フタ付きの砥部焼の湯のみに入っている石鎚黒茶とぼんち揚げが入っている小さな袋2つが置かれていた。
風香《フー》ちゃんは、デスクの空いている部分にフタ付きの砥部焼の湯のみとぼんち揚げがのっている小皿をゆっくりと置いた。
私は、湯のみのフタをとったあとゆっくりとお茶をのんだ。
その後、湯のみを空いている部分においたあとふたを閉じた。
私は、風香《フー》ちゃんに声をかけた。
「風香《フー》ちゃん。」
「はい、ヨシタカさま。」
「ゆみさんとゆきさんは、なんでケンカしていたのかな?」
「テレビのチャンネル権をめぐってケンカしていました。」
「チャンネル争い…」
「ええ。」
私は、大きくため息をついたあと小皿に盛られているぼんち揚げの袋をつまみながら言うた。
「風香《フー》ちゃんの生まれはどこかな?」
「えーと…徳島県です。」
「徳島県。」
「ええ…実家は小松島にあります…テレビのチャンネル数は、関西のテレビがたくさん映ってました。」
「ごきょうだいは?」
「上にお兄ちゃんたち3人と下に妹がいます。」
「5人きょうだい…かな?」
「はい、5人です…うちもチャンネル権をめぐって大ゲンカになったことがよくありました。」
「チャンネル争いがあったのだね。」
「とくに夏休みと冬休みと春休みに発生していました。」
「夏休みと冬休みと春休み…」
「実家の祖父と末の兄がチャンネル権をめぐってよくケンカしていました。」
「おじい様とごきょうだい…」
「ええ…あの時、祖父は時代劇の再放送をみていました…その時に、末の兄がみたい番組があったのです。」
「そうだったのだ…」
「ヨシタカさまは、ごきょうだいはいらっしゃいますか?」
風香《フー》ちゃんの問いに対して、私は『きょうだいは…いなかった…』と答えたあとこう言うた。
「私が生まれた時分《とき》は…まだ、テレビ放送が…なかった…のだよ。」
「そうでしたね。」
私は、ぼんち揚げが入っている袋をあけたあとぼんち揚げをもぐもぐと食べた。
それから数分後であった。
(コンコン…)
ドアをノックする音が聞こえた。
「あっ、はい。」
ドアの外からゆきさんの声が聞こえた。
「失礼します。」
「ゆきさん。」
「ゆきです。」
(ガチャ…)
ゆきさんは、ドアをあけたあとコードレスホンの子機を持って執務室に入った。
「ヨシタカさま、シャーロットタウンにいるジナさまからお電話でございます。」
「あっ、マァマからですね。」
「あっ、はい。」
ゆきさんは、私にコードレスホンの子機をゆっくりと手渡したあと風香《フー》ちゃんに言うた。
「風香《フー》ちゃん。」
「先生。」
「風香《フー》ちゃん、あしたの朝は早いから早く寝なさい。」
「あっ、はい…ヨシタカさま、おやすみなさい。」
「あっ、風香《フー》ちゃん…おやすみなさい。」
「失礼しました。」
ゆきさんは、私に声をかけた。
「わたしもおやすみします…ヨシタカさま、おやすみなさい。」
「ゆきさん、おやすみなさい。」
「失礼しました。」
ゆきさんは、執務室から出たあとゆっくりとドアをしめた。
その後、私は電話に出た。
「もしもしマァマ。」
「もしもしよーくん。」
「シャーロットタウンにいるのね。」
「うん…シャーロットタウンのデルタ・プリンスエドワードホテルの特大ホールにいるわよ…ドナとソナムさんとカリーナさんと一緒にいるわよ〜」
またところ変わって、シャーロットタウンにあるデルタ・プリンスエドワードホテルの中にある特大ホールにて…
現地は、カナダ大西洋時間10月3日の朝9時半頃であった。
特大ホールには、大勢の家族連れたちが集まっていた。
ドナ姐《ねえ》さんとソナムさんとカリーナさんとオルドビス作りのスタッフさんたち200人が大勢の家族連れのみなさまたちの応対をしていた。
大勢の家族連れたちは、私のお嫁さん候補の女の子たちの家族であった。
この時、私のお嫁さん候補の女の子たちは下は3歳から上は7歳くらいでまだ小さかった。
オルドビス作りのスタッフさんたちは、ご家族のみなさまから意向を聞くなどの対応に取り組んでいた。
マァマは、コードレスホンの子機を使って電話をかけていた。
マァマは、受話器ごしにいる私に声をかけた。
「もしもしよーくん…日本は深夜11時半よね…ああ、お仕事をしていたのね…ああよーくん…きょうからお嫁さん育てのプロジェクトが始まるわよ…お嫁さん候補の女の子たちはまだ(身体が)小さいから…お見合いする時期はうんと先になるのよ…よーくんそれまでのあいだ大丈夫?…ああ、大丈夫ね…よかった…よーくん…きれいな花嫁さんがほしいよね…マァマ…お嫁さん候補の女の子たちをがんばって育てるから…うん…よーくん…あしたも予定がたくさんあるのね…ムリしないでね…うん…よーくん…おやすみなさい。」
…………………
電話を終えたマァマは、コードレスホンの子機を近くにいたホテルのスタッフさんに戻した。
………………
時は、日本時間10月4日の午前3時過ぎであった。
ところ変わって、ソファが置かれている洋間にて…
ソファのテーブルの上にソニードデガホン(大型CDラジカセ)が置かれていた。
私は、大型のヘッドホンをドデガホンにつけてラジオを聴いていた。
ヘッドホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』の3時台のコーナー『日本のうた心のうた』が流れていた。
この日は、渡哲也さんの歌の特集が放送されていた。
『くちなしの花』『あじさいの雨』『水割り』『ほおずき』『朝やけ』『ひとり』『日暮れ坂』『酒は男の子守唄』…
…が流れていた。
深夜3時40分頃であった。
曲は、牧村三枝子さんも歌っていた『みちづれ』に変わった。
昭和50年代頃に結婚披露宴でよく歌われていた歌であった。
歌を聴いていた私は、気持ちが切なくなった。
花嫁さんがほしいな…
お嫁さんがいないと…
生きていくことができない…
………………
この時、私はヘッドホンをつけた状態で眠りについていた。
ヘッドホンから流れている歌は、映画の主題歌で使われた『東京流れ者』に変わっていた。