大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【もう笑うしかない】

それからまた30分後であった。

特大和室のテーブルの上にはチャプチェとサムゲダンと鶏南蛮《とりなんばん》とほうれん草のおひたしとひじきときんぴらごぼうがならんでいた。

ごはんとサムゲダンは、テーブルに置いてスプーンで食べていた。

この時であった。

ゆみさんがサムゲダンが入っている容器を手で持って食べようとしたのでゆかさんが怒った声で言うた。

「ゆみ!!」
「なんやねん〜」
「なんやねんじゃないでしょ!!ごはんとスープをいただく時はテーブルに容器を置いた状態にしてスプーンですくって食べなさいと言うたでしょ!!」
「なんでそないに怒るねん〜」
「イナさんたちの前でみっともないことをするなと言うたのよ!!」
「なんやねんもう…ケチ〜」
「ケチ…うちのどこがケチよ!!」
「ゆか!!やめなよ!!」
「お姉ちゃん!!」

この時、ゆかさんのとなりに座っていたゆりさんがゆかさんを止めに入った。

「あんたは頭に血がのぼったらカーッとなりやすいからやめなよ!!」
「分かってるわよ!!」

ゆりさんは、怒った声でゆみさんに言うた。

「ゆみ!!」
「なんやねん〜」
「あんたもいかんところがあると言うことに気がついてよ!!」
「そないに怒らんでもええやん〜」
「ゆみ!!」

たまりかねたゆきさんがゆりさんに対して泣きそうな声で言うた。

「ゆりねーちゃんやめてよ!!ごはんを食べている時に大ゲンカをしないでよ!!」
「分かってるわよ!!」

ゆきさんは、ゆみさんに対して気が狂いそうな声で言うた。

「ゆみねーちゃん!!」
「なんやねんもう!!」
「うちらは、イナさんに対してみっともないことをしないでと言うたのよ!!『郷に入れば郷にしたがえ』と言うことわざを辞書ひいてしらべてよ!!」

思い切りブチ切れたゆみさんは、ゆきさんに飛びかかったあと両手で髪の毛をつかんだ。

「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「なによなによ!!ゆきはいつ頃からエラくなったのよ!?」
「いたいいたいいたいいたいいたい!!ゆみねーちゃん!!髪の毛をひっぱらないで〜!!」

この時、ゆみさんのとなりに座っていたゆあさんが思い切りブチ切れた。

思い切りブチ切れたゆあさんは、両手でゆみさんの髪の毛をつかんだ。

「ゆみ!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたい!!ゆあねーちゃんいたい!!」
「あんたがゆきの髪の毛をひっぱったから仕返しよ!!」
「なにすんねんドアホ!!」
「やかましい!!」

このあと、ゆりさんとゆかさんがゆあさんとゆみさんとゆきさんのケンカを止めに入った。

ゆりさんは、ゆきさんを助け出した。

ゆかさんはゆあさんとゆみさんのケンカを止めに入った。

ゆあさんは、怒った声でゆかさんに言うた。

「なんやねんゆかねーちゃんのドアホ!!」
「やかましい!!ドアホはあんたとゆみよ!!」
「なんでうちもいかんねん!!」
「やめなさいと言うたらやめなさい!!」

この時であった。ゆかさんのとなりに座っていたゆいさんが止めに入った。

「ちょっとゆかねーちゃん!!ゆあ!!ゆみ!!やめて!!」

ゆあさんとゆみさんは止めに入ったゆいさんに怒った声で言うた。

「なんでゆいねーちゃんも入って来たのよ!!」
「ゆいねーちゃんのドアホ!!」
「ドアホはゆあとゆみよ!!」
「ゆいもやめなさい!!」

ゆりさんの乳房《むね》に抱きついているゆきさんは、ぐすんぐすんと泣いていた。

ゆかさんとゆいさんは、ゆあさんとゆみさんのケンカを必死になって止めた。

ああ、しんどいよ…

ごはんを食べている時にきょうだいゲンカをしないでよ〜
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