大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【お座敷小唄】

(ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ…)

時は、8月18日の昼過ぎであった。

セミの鳴き声はツクツクホーシに変わっていた。

この日は、日中の最高気温が35度以上を観測した猛暑日であった。

ところ変わって、ママが暮らしている家の大広間にて…

家の大広間のカベについている温度計の赤いおびが35度近くまで上がっていた。

家の大広間のテーブルにいる和義《かずよし》は、新聞を読んでいた。

この時、ものすごく困った表情を浮かべている沙知代《さちよ》が大広間にやって来た。

和義《かずよし》は、読みかけの新聞をテーブルの上に置いたあと沙知代《さちよ》に声をかけた。

「沙知代《さちよ》。」
「あなた。」
「才之原《さいのはら》の家から頼まれていたアレはどうなってるのだ?」
「………。」

和義《かずよし》から聞かれた沙知代《さちよ》は、どう答えていいのか分からすにコンワクした。

和義《かずよし》は、困った表情で沙知代《さちよ》に言うた。

「まだ見つかってないのか?」

沙知代《さちよ》は、ものすごくつらい表情で首をたてにふったあと和義《かずよし》に言うた。

「それよりもあなた。」
「なんぞぉ〜」
「きょうこの結婚のことだけど…」
「(和義《かずよし》、めんどくさい表情で言う)またその話か…」

和義《かずよし》がめんどくさい表情で言うたので、沙知代《さちよ》は怒った声で言うた。

「あなた!!めんどくさい顔でものを言わないでください!!」
「言うてないよ〜」
「あなた!!きょうこは11月に出産を控えているのよ!!遅くとも10月の頭ごろまでにムコを取らないといかんのよ!!」
「分かってるよ…」

沙知代《さちよ》は、ものすごくいらついた表情で和義《かずよし》に言うた。

「あなた!!」
「なんぞぉ〜」
「洋祝《ひろのり》さんの結婚相手《おあいて》をきょうこに決めました。」
「えっ?」
「だから、洋祝《ひろのり》さんの結婚相手《おあいて》はきょうこに決めたと言うたのよ!!」
「おいまてよ。」
「持つことはできません!!」

沙知代《さちよ》は、和義《かずよし》に対して才之原《さいのはら》の長男の結婚相手《おあいて》をママにすると言うたあと東京で暮らしている才之原《さいのはら》のご主人に電話をかけに行った。

ところ変わって、電話がある場所にて…

沙知代《さちよ》は、受話器をあげたあと電話機についているハンドルをぐるぐると回した。

その後、電話交換室に東京へつないでくださいと頼んだ。

この時であった。

電話がある場所にあるクローゼットにヤキソバヘアでももけた(ボロい)ハラマキ姿の黒いサングラスをかけた男が隠れていた。

男は、喜多郡《きたぐん》の薬問屋・溝端屋《みぞはたや》の番頭《ばんと》・竹宮豊国《たけみやとよくに》(以後は番頭《ばんと》はんと表記する)が隠れていた。

番頭《ばんと》はんは、ちびたえんぴつでメモ書きしながら電話の内容を聞いていた。

ニヤニヤと嗤《わら》っている番頭《ばんと》はんは、メモ書きしながらつぶやいた。

ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…

9月8日に…

テーコクホテルで祝言《しゅうげん》…

ってか…

時は、夜9時半頃であった。

ところ変わって、松山市道後伊佐爾波坂《どうごいさにわざか》にある芸姑《げいこ》はんの置屋にて…

置屋の入口付近にある居間に女将《おかみ》のパク・ドナ(以後はドナ姐《ねえ》はんと表記する)がいた。

置屋の近くにある高級旅館から三味線の音色と芸姑《げいこ》はんの歌声と客の男たちのはしゃぎ声が聞こえていた。

この時、2〜3人の芸姑《げいこ》はんがドナ姐《ねえ》はんに対して出かける前のごあいさつをしに来た。

「姐《ねえ》はん、行ってまいります。」
「きぃつけて行っておいで〜」

このあと、芸姑《げいこ》はんたちは派遣先の高級旅館へ向けて出発した。

それから2分後であった。

ももけたハラマキ姿の番頭《ばんと》はんが置屋にやって来た。

ドナ姐《ねえ》はんは、番頭《ばんと》はんに声をかけた。

「あら、溝端屋《みぞはたや》の番頭《ばんと》はん。」
「姐《ねえ》はん。」
「溝端屋《みぞはたや》のダンナは、取引先の会社の社長さんたちと一緒に(お得意さんの旅館)にいるわよ。」
「へえおおきに。」

ところ変わって、置屋から歩いて30秒の場所にある高級旅館の100畳の和室の宴会場にて…

宴会場では、溝端屋のダンナたちが和服姿の芸姑《げいこ》はんたちと一緒に宴会を楽しんでいた。

お膳で囲まれているスペースで、ピンク系の和服姿の芸姑《げいこ》はんと男性客ひとりがいた。

おふたりは、芸妓《げいこ》はんたちによる三味線《じゃみ》の演奏に合わせて、野球拳おどりを楽しんでいた。

掛け軸がかざられているかべの側に、溝端屋《みぞはたや》のダンナ・溝端源五郎《みぞはたげんごろう》と長州組の総裁《ボス》・二岡と長州組の傘下のやくざ組織・田嶋組の組長の田嶋竜興《たつおき》とナンバーツーの男・小林順慶《こばやしじゅんけい》と同じくナンバーツーの男・山岡重秀《やまおかしげひで》の5人がお膳をならべて座っていた。

周囲の席に座っている30人の男性客たちは、溝端屋《みぞはた》の取引先の会社の社長《ジジイ》たちであった。

野球拳は、三味線《しゃみ》の演奏に合わせて踊ったあと最初でグーのじゃんけんをする…

負けた方は、大きめのマスに入っているヤマタン正宗(日本酒・激辛風味の酒である)を一気にのみほす…

…と言う形であった。

この時、負けつづけていた男性客《ジジイ》が酔った勢いで叫んだ。

「ワシ…脱ぎの野球拳がええわ!!酒なんぞいらんわ!!」

それを聞いた社長《ジジイ》どもが酔った勢いで言いまくった。

「ええなぁ〜」
「やっぱり脱ぎがええわ〜」
「おーい!!脱ぎの野球拳に変えろ!!」

社長《ジジイ》たちに強要された芸姑《げいこ》はんたちは、脱ぎの野球拳おどりをイヤイヤ引き受けた。

その後、野球拳おどりが再開された。

三味線《しゃみ》の演奏に合わせて踊ったあと、最初でグーのじゃんけんをした。

この時、芸姑《げいこ》はんがじゃんけんに負けたので着物を1枚脱いだ。

それから3時間後であった。

芸姑《げいこ》はんは、全裸《はだか》になった。

この時、ひどく酔っていた社長《ジジイ》どもがねまきを脱いだ。

その後、全裸《はだか》になった芸姑《げいこ》はんの身体をむさぼりまくった。

「あっ、イヤ、イヤ、イヤ…」
「おお、Qカップのものすごくおっきなおっぱいだぁ…」
「吸いてぇ…」

社長《ジジイ》どもは、芸姑《げいこ》はんのものすごくおっきなQカップの乳房に抱きついたあと、乳首を吸いまくった。

「イヤー!!やめてぇー!!」
「ハア~、長生きできる~…ありがたやありがたや~」
「コラタキノヤ!!ワシにも乳を吸わせろ!!」
「イヤや…」
「ほんならオドレのセガレの嫁に頼んで吸わせてもらえ!!」
「そういうミズタヤのじいさんも、セガレに嫁がいるじゃないかぇ!!」
「おいタキノヤ!!ワシにも乳よこせ!!」
「いいや、ワシが吸うんじゃ!!」

社長《ジジイ》どもは、芸姑《げいこ》はんひとりをめぐって大ゲンカをくり広げた。

その時であった。

黒のワイシャツに白ネクタイと白スーツ姿の構成員《チンピラ》がダンナのもとにやって来た。

構成員《チンピラ》は、番頭《ばんと》はんが来たことを耳打ちで伝えた。

ダンナは『ああ、さよか…ほな、行くわ…』と答えた。

このあと、ダンナと二岡と田嶋と小林と山岡の5人は、宴会場から出た。

その一方で、社長《ジジイ》どもはコンパニオンさんひとりをめぐる大ゲンカがつづいた。
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