大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第34話・硝子(がらす)の少年

【硝子(がらす)の少年・その2】

時は流れて…

9月15日の朝7時半頃であった。

午前10時半頃であった。

またところ変わって、和歌山市西ノ庄にある工場の寮の食堂にて…

テーブルの上に、従業員さんたちがお昼にいただく温かいお弁当が入っている黒の象印マホービンのランチジャーが並んでいた。

比佐志《ひさし》さんがランチジャーを取ろうとした時であった。

工場の責任者の男性が『待ちなさい〜』と言うて比佐志《ひさし》さんを止めたあと比佐志《ひさし》さんに言うた。

「福津さん。」
「なんでしょうか?」
「なにをしているのかな?」
「私は、ランチジャーを取ろうとしていたのですよ〜」
「きょうは、福津さんのお弁当はないのだよ〜」
「なんでないのですか!?」
「話を聞いてないのか?…きょうは那智勝浦《かつうら》へ行きなさいと言うたのだよ〜」
「那智勝浦《かつうら》へ行けって、どう言うことですか!?」
「わしは、いじわるで休めと言うたのじゃないのだよ〜」
「どう言うことですか!?」
「わしは、奥さまともう一度話し合えと言うたのじゃ!!福津さんは、いつまで妻子《かぞく》と別居をつづけるのだ!?話し合えと言うたら話し合え!!」

工場の責任者からあつかましく言われた比佐志《ひさし》さんは、ものすごく怒った表情で食堂から出た。

(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!ドスーン!!バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!)

時は、午前11時50分頃であった。

この時、より激しい雷鳴がとどろいたあと1時間に120ミリに相当するもう烈な雨が降り出した。

またところ変わって、那智勝浦《きいかつうら》の中心部にある大型病院の個室病棟《びょうしつ》にて…

個室病棟《びょうしつ》は、たまよが入院している部屋であった。

(パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!)

思い切りブチ切れた比佐志《ひさし》(ここからは呼びすてで表記します)は、たまよの顔を平手打ちで激しくたたいた。

「ふざけるな!!おれのことがキライならおれと結婚しなきゃよかったのだよ!!」

(ガーン!!ガーン!!ガーン!!ガーン!!)

その後、比佐志《ひさし》ばたまよに対して右足でけとばすなど…ボコボコにけりまくった。

その後、比佐志《ひさし》ば病棟内《しつない》をめちゃめちゃにぶち壊した。

(バーン!!)

思い切りブチ切れた比佐志《ひさし》は、病棟《びょうしつ》のドアを激しくしめたあと病院の外へ出た。

(ドザー!!ドザー!!ドザー!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!)

病院の外にて…

たまよが入院している病棟《びょうしつ》で暴れまわった比佐志《ひさし》は、しれつな雷雨の中をめちゃめちゃに走りまわった。

この時、非常に強い台風が日本へ向かって北上していた。

台風は、まだ日本列島《れっとう》に接近していなかったが非常に湿った空気が台風から発したことが原因で大気の状態が非常に不安定になった。

それが原因でよりしれつな雷雨にみまわれた。

台風はあさって(17日の)日曜日の昼頃に非常に強い勢力で西日本にかなり接近する見込みとなった。
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