大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【ホームレス】

時は、夕方5時50分頃であった。

比江島家《ひえじまけ》の大広間のテーブルに佐和子《さわこ》と智太郎《ともたろう》とみわこと智之《ともゆき》と美羽《みう》が集まっていた。

テーブルの上には、美羽《みう》が作った晩ごはんが並んでいた。

智太郎《ともたろう》は、怒った声で言うた。

「比佐人《ひさと》はまだ帰っていないのか!?」

美羽《みう》は、つらそうな声で言うた。

「比佐人《ひさと》さんは、きょうは職場の人と一緒にごはんを食べに行くと言うてました〜」
「またマージャンしに行ったのか!?」
「おとーさん〜」

おたついた表情を浮かべている佐和子《さわこ》は、必死になって智太郎《ともたろう》を止めた。

美羽《みう》は、佐和子《さわこ》に対してつらい表情で言うた。

「あきこさん…今朝、子どもたちふたりを連れて街を出ました。」
「えっ?どうして?」
「静岡で暮らしているもとのダンナさんが『もう一度家族でやり直したい〜』と言うたのです。」
「家族でもう一度やり直したいって…」
「もとのダンナさまは、あきこさんと子どもたちに暴力をふるった事件を起こしたことが原因でケーサツに逮捕されました…その後は、保護司さんと一緒にコーセイするための日々を送っていました〜」
「もういいわよ〜」

佐和子《さわこ》は、話を止めたあと美羽《みう》に言うた。

「美羽《みう》ちゃん、たまよさんにお食事を持っていきなさい!!」
「分かりました。」

このあと、美羽《みう》はたまよがいただく夕食をもって大広間から出た。

その後、みんなで夕食に入った。

(ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ…)

またところ変わって、JR鵜殿駅《うどのえき》(三重県側)の裏手にあるマージャン屋の店内にて…

雀卓に比佐人《ひさと》と哲史《てつし》と職場の仲間たちふたりが座っていた。

店内には、ほか20人の同僚たちがいた。

同僚のひとりが哲史《てつし》に声をかけた。

「おい。」
「なんだよ〜」
「オメーの番だぞ!!」
「分かったよ〜」

やる気の表情を浮かべている哲史《てつし》は、テキトーに牌《パイ》を選んだあとテキトーな場所においた。

この時、比佐人《ひさと》が怒った表情で哲史《てつし》に言うた。

「おいオドレ!!」
「なんだよ〜」
「うちはサナトリウムじゃないと言うてるのがわかんねーのか!?」
「そんなに怒るなよ〜」
「ふざけるな!!オドレはその上に嫁はんを粗末にしているみたいだな!!」
「オレはつらいのだよ〜」
「ふざけるな!!オドレひとりのせいでうちが大メーワクしているのだぞ!!」

比佐人《ひさと》に怒鳴られた哲史《てつし》は、ものすごくいじけた表情を浮かべた。

このあと、一行は深夜2時過ぎまでかけマージャンをつづけた。
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