大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【午前さま】

日付が変わって、11月29日の深夜3時頃であった。

またところ変わって、哲史《てつし》の家の前にて…

哲史《てつし》は、ひどく酔った状態で帰宅した。

哲史《てつし》は、玄関の戸を開けたあと家に入った。

ところ変わって、家の大広間にて…

家の大広間のテーブルにのぶえがいた。

のぶえは、ものすごく怒った表情を浮かべていた。

哲史《てつし》は、ものすごくつらい声で『ただいま〜』と言うた。

のぶえは、ものすごく怒った表情で哲史《てつし》に言うた。

「哲史《てつし》!!」
「なんだよう〜」
「いまの今ごろまでどこにいたのよ!?」
「どこにいたって、職場の人たちと一緒に鍋を食べに行ってたのだよ…その後、すぐに帰ろうと思ったら先輩が『ガールズバーへ行こや。』と言うたので、仕方なく付き合っていたのだよ〜」
「困った子ねもう…あんたの悪いクセは死んだ父さんにそっくりね!!」
「それ、どう言う意味だよ?」
「哲史《てつし》!!お前この頃生活態度が悪いわよ!!それが原因で香那さんが家出したわよ!!」

哲史《てつし》は、キョトンとした表情で『香那が…家出した?』と言うた。

のぶえは、怒った表情で哲史《てつし》に言うた。

「たまよもたまよで、わがままばかりをこねて生きてきた…それが原因でリコンとサイコンを繰り返した!!…サイアクだわ!!」

哲史《てつし》は、ものすごくつらい表情で言うた。

「オレ、香那とリコンするよ〜」
「哲史《てつし》…」
「オレは大失敗した…職場の先輩にだまされた…よく考えずに香那と結婚したので…大失敗した…」
「そうよね…たまよもたまよで、周りの意見を聞かずにお見合い結婚した…比江島のおいごはドサイテーだったわ…もうサイアクだわ…」

のぶえは『キーッ!!』と怒り狂いながら右手で髪の毛をグシャグシャにかきむしった。

哲史《てつし》は、ふらついた足どりで立ちあがったあと寝室へ向かった。

(パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ…)

さて、その頃であった。

またところ変わって、三重県尾鷲市の国道42号線の大橋の付近にて…

現場上空に、三重県の防災ヘリコプターが旋回していた。

バイクに乗って新聞配達をしていた女性から『母子3人が川に浮いてるのを目撃した…』と言う119番通報が尾鷲市の消防本部に入った。

事件現場は、物々しい空気に包まれていた。

(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)

事件現場の川岸にトヨタマークXの三重県警のパトカー3台と1988年製のニッサンセドリック6台と救助工作車がけたたましいサイレンを鳴らしながら停まっていた。

川に出ている大型のモーターボート3隻に、地元の消防団のオッチャンたちが乗っていた。

消防団のオッチャンたちは、しかめっ面で引き上げ作業に取り組んでいた。

引き上げられた母子は、静岡へ行ったはずのあきこ母子3人だった。

水から引き上げられた3人は、ストレッチャーに載せられたあと車に積まれた。

その後、どこへ運ばれたかは不明であった。
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