大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【黄昏よそばにいて】

(バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ…バターン!!)

時は、深夜11時40分頃であった。

またところ変わって、テレビ局のスタジオにて…

この時、スタジオは3回目の番組収録が終了したので休憩時間に入っていた。

このあと、日付が変わって3月31日の深夜0時に4回目の番組収録が行われる予定であった。

このとき私は、ものすごく泣きそうな表情を浮かべていた。

私のそばにウェンビンさんとたつろうさんとリチャードさんとスーザンさんとたかこさんがいた。

その中で、美郷《みさと》さんがものすごくオタついた表情でスタジオに入った。

美郷《みさと》さんは、スタジオのドアをバーンとあけたあと私のもとにかけて行った。

ウェンビンさんは、美郷《みさと》さんにお声がけした。

「美郷《みさと》さん!!」
「瀧野《たきの》くん!!」
「ヨシタカさまが泣き出しました。」

私はこの時『うううううううう…』と泣いていた。

自分の意見をひとことも言うことができなかった…

その上に、7人の出演者さまたちが発した暴言が原因で心により大きなダメージを受けた…

…………………

つらい…

かなしい…

「うううううううううううううううううう…」

………………………

たいへん…

ヨシタカさまが危険な状態におちいったみたい…

美郷《みさと》さんは、お医者さんカバンの中からペンライトを取り出したあと眼球を調べた。

この時、私の眼球の位置は大きくズレていた…

…………………

美郷《みさと》さんは、ものすごくおどろいた表情で言うた。

「たいへんよ!!ヨシタカさまの眼球の位置が左右にかたよっているわ!!」

たつろうさんは、心配げな表情で言うた。

「えっ?眼球の位置が真ん中に行ってないって?」
「うん…瀧野《たきの》くん。」
「美郷《みさと》さん。」
「ヨシタカさまを席から立たせてちょうだい。」
「わかりました。」

ウェンビンさんとたつろうさんとたかこさんは、私を席からたたせたあと目をつむって片足をあげてくださいと私に言うた。

私はその通りにしたが、バランスを崩して倒れそうになった。

「ヨシタカさま!!」
「あぶない!!」

ウェンビンさんとたつろうさんは、大急ぎで私を支えた。

このあと、私はウェンビンさんとたつろうさんとリチャードさんとたかこさんに身体を支えられる形で楽屋に戻ることになった。

もうダメだ…

私は…

心身ともに…

ボロボロになった…

…………………

またところ変わって、楽屋にて…

ウェンビンさんとたつろうさんとたかこさんは、ボロボロに傷ついた私をソファに座らせた。

その後、私が着ているスーツのジャケットを美郷《みさと》さんが肩からぬいた。

つづいて、私がつけている水色で白の水玉のネクタイをたかこさんが外した。

その後、ウェンビンさんとたつろうさんが私をソファに寝かせた。

つづいて、美郷さんがスーツのパンツと黒の靴下を脱がした。

このとき私は、過呼吸を起こしたなど…危険な状態におちいった。

この時であった。

受付の女性がものすごく切羽詰まった表情で楽屋にやって来た。

「イワマツグループのみなさま!!中国人の女性さまから国際電話《コレクトコール》が来ました!!」

ウェンビンさんは『ミンジュンさんから国際電話《でんわ》だ!!』と言うた。

美郷《みさと》さんは、チェックシートが保管されている青のキングジムのファイル2冊をウェンビンさんに手渡した。

「えらいこっちゃ~…」

ウェンビンさんは、ものすごくあせった表情で楽屋から出た。

またところ変わって、プリンスエドワード島の本籍地の家の敷地にある特大豪邸にて…

特大豪邸の中にあるB1とB2の執務室に白衣姿のミンジュンさんがいた。

ミンジュンさんは、うぐいす色のプッシュホンを使って国際電話《でんわ》をかけた。

ミンジュンさんは、受話器の向こう側にいるウェンビンさんに言うた。

「分かったわ…ウェンビン…ウェンビン聞いてる!?…念のためにもう一度たずねるけど…ヨシタカさまの今の体温は41度3分だったわね…その前は41度6分…さらにその前は41度2分…で40度台がつづいた…それなのにテレビ出演を続行させたのはどうしてなの!?」

受話器ごしにいるウェンビンさんがものすごく言いにくい声で言うたので、ミンジュンさんは怒った声で言うた。

「ウェンビン!!口ごもった声で言わないでよ!!…40度台の高熱が出ていたのにどうして必要な処置をしなかったのよ!?」

またところ変わって、テレビ局のエントランスホールにある公衆電話のコーナーにて…

ウェンビンさんは、緑の公衆電話機で電話の応対をしていた。

ウェンビンさんは、ものすごく困った表情で受話器の向こう側にいるミンジュンさんに言うた。

「ミンジュンさん〜、そんなにどならなくてもいいじゃないですか〜…あの…熱ざましの注射を打ちました…本当ですよ〜…ミンジュンさん!!ヨシタカさまに熱ざましの注射を打ちましたが、一本打っただけでは効果がなかったのです…そのために追加で2〜3本打ちました…一本だけでは効果がなかったのですよ!!ミンジュンさん!!話しを聞いてますか!?」

ミンジュンさんは、つらそうな声で言うた。

「ウェンビン!!そんなに怒鳴らないでよ!!ミンジュン…しんどい!!…それよりもウェンビン!!ヨシタカさまに熱ざましの注射を一度に2〜3本打ったと言うたわね!!…それなのに熱が下がらないのはどう見てもおかしいわよ!!…それともうひとつ…ヨシタカさまの血圧の数値が異常な状態がつづいていることについてたずねるけど…上の値が130以上の状態がずっとつづいていると言うたわね…日本時間の3月30日の深夜11時40分現在の数値は、上の値が142だった…その前は144…さらにその前は141…だった…ウェンビン!!ひとの話しを聞いてよ!!」

ウェンビンさんは、ものすごく困った表情で言うた。

「ミンジュンさん〜、私たちは血圧を下げるための点滴を打って上の値を120台に下げました…しかし、点滴が効いたのは数十分だけだったのです…こちらもすごく困っているのですよ!!ミンジュンさん聞いてますか!?」

ミンジュンさんは、ものすごく怒った声で言うた。

「そんなことあるはずないわよ!!点滴を使って一定の数値に下げたのにまた130以上に上がるなんて絶対におかしいわよ!!ウェンビン!!ミンジュンの話しを聞いてよ!!」

そこへ、ゆりさんが執務室にやって来た。

ゆりさんは、ものすごく怒っていたミンジュンさんに対して『代わって!!』と言うたあとミンジュンさんから受話器を受け取った。

その後、ゆりさんは受話器の向こう側にいるウェンビンさんに怒った声で言うた。

「ウェンビンさん!!ゆりです!!…今からうちが話すことをしっかりと聞いてや!!…熱が引かない、高血圧の状態がつづいている…と言うことはどう言うことか分かるよね!!…うちの話しを聞いてよ!!…ヨシタカさまは…脳こうそくを発症した疑いがあるわよ!!…脳こうそくよ脳こうそく!!」
「えっ?脳こうそく?…ヨシタカさまが脳こうそくを発症したって!?」
「そうよ!!」
「困りますよ〜」
「なにがこまるのよ!?」
「あとお仕事が42時間残っているのですよ!!」
「アカン!!やめなさい!!」
「なんでアカンのですか!?」
「アカンもんはアカンと言うてんねん!!このままの状態でお仕事を続けたら、収録中に脳卒中を起こして倒れるわよ!!手遅れにならへんうちに病院へ搬送しなさい!!」
「ですが…」
「アカンと言うたらアカン!!ヨシタカさまを死の危険にさらす気なの!?ウェンビンさん!!」
「ちょっと待ってください!!」

この時、ウェンビンさんのスマホに美郷《みさと》さんから電話がかかってきた。

ウェンビンさんは、電話の応対をした。

それから1分後であった。

ゆりさんは、受話器の向こう側にいるウェンビンさんに言うた。

「もしもしウェンビンさん!!」
「ゆりさん大変です!!ヨシタカさまが意識を失いました!!」
「急ぎなさい!!」
「分かりました!!」

…………………

このとき私は、意識を失ったあと深眠《ねむり》についた。

私は、救急車で大阪市内《しない》にある救急病院に搬送されたあと緊急のオペを受けた。

それから2〜3日のあいだ、私はずっと眠っていた。

……………………………
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