大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【かもめはかもめ・その2】

(ギュイーン!!ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!!)

時は、夕方6時過ぎであった。

私は、上浦町の井ノ口港から出航した高速船《ふね》に乗って三原港へ向かった。

夕方6時40分頃であった。

ところ変わって、三原港の前の通りにて…

ショルダーバッグを持って高速船《ふね》から降りた私は、信号待ちをしていた。

歩行者用の信号機が青になった。

私は、横断歩道を渡ったあとすぐ近くにあるジャスコへ向かおうとした。

私がジャスコへ入ろうとした時であった。

この時、クリーム色のトレンチコート姿の黒のサングラス男が私のもとにやって来た。

サングラス男は、私のえり首をつかんだあとすごんだ声で言うた。

「おいコリント!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「駅前の広場の電話ボックスのベルがじゃんじゃん鳴っていたぞ!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「お前に電話がかかっているから早く行けよ!!」
「どちらからですか!?」
「山口県!!」
「山口県?」

この前、電話で問い合わせた人から電話がかかってきた。

三原駅前の広場の電話ボックスにつながった方法はなんなのか?

……………………

またところ変わって、国電三原駅の駅前広場にて…

私は、電話機にかかってきた電話の応対をしていた。

「分かりました…欠席しますと言う形で出されたのですね…どうもお手数をおかけしてすみませんでした…はい、はい、はい…はい、お世話になりました〜」

(ガチャ…)

私は、受話器を置いたあと青のラッションペンで電話をかけてきた人の欄に『返信済み』と記入した。

…………………

それから20分後であった。

またところ変わって、テイジン通り(アーケード街)にあるたばこ屋にて…

私は、カウンターに設置されている10円の赤電話機を使って電話をかけていた。

かけた先は、広島市佐伯区内で暮らしている女性の家であった。

「もしもし、▲▲美さまのお母さまでございますか?…夕方のお忙しい時間にもうしわけございません…以前、おたくにお電話をかけた際にご本人さまから話を聞くことができなかったのです…あの、恵美須谷哲也《えびすだにてつや》さまと藤山玲子さんが今月のいつ頃か聞いてませんけど、挙式披露宴を…あっ、そうでしたか…あの、招待状はお手元にございますか?…ちょっとお待ちください!!」

私は、後ろをふりむいたあとあたりを見渡した。

……………………

今のところは大丈夫だ…

………………………

その後、私は会話をした。

「お待たせしました…あのご本人さまにお代りすることはできますか?…もしもしお母さま、あのすぐに終わります…秘密は厳守しますので娘さんに代わっていただけますか?…もしもし!!」

(ガチャーン!!ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)

電話はそこで切れた。

あの様子だと、▲▲美さんは危機的な状態に置かれていると思う。

……………………

またところ変わって、テイジン通りにある焼き鳥屋の前にて…

私は、焼き鳥屋の前に設置されている10円のピンク電話機を使って電話をかけていた。

私は、▲▲美さんの友人知人方へ電話をかけた。

友人知人の方なら、カノジョのことを知っているかもしれない…

そう思って電話をかけたが、思わぬアクシデントに遭った。

「もしもし、広島市佐伯区□■の◎◎江◯子さまのおたくでございますか?…あっ、娘さんですね。」

電話に出たのは4歳の女の子だったので、私はやわらかい声で言うた。

「おじょーちゃん、ママを呼んでくれるかな?」

4歳の女の子は、むじゃきな声で『お話を聞いて〜』と言うた。

私は、やわらかい声で言うた。

「あのねおじょーちゃん…そう言った話はじいじかばあばに話してね…おじちゃんはママとお話がしたいのよ〜」
『お話を聞いて!!』
「おじょーちゃん、おじちゃんが言うた言葉の意味がわかるかな?」
『イヤ!!お話聞いて!!…あのね、きょうの(NHK総合テレビの人形劇)でね〜…(お姫さま)が助かったよ〜』

私は、イラついた声で言うた。

「そんな話はどうでもいいからママと代わりなさい!!」
『おじちゃんはうれしくないの!?(お姫さま)が悪い王様の人質になっていたのでつらかったのよ!!』

この時、受話器のスピーカーに母親の声が聞こえた。

『(娘)!!』
『イヤ!!』
『電話はおもちゃではありません!!』
『イヤ!!お話がしたいもん!!』
『わがまま言わないの!!』
『ワーン!!』

コラ!!

子どもをギャーギャー泣かすな!!

私は、今にもブチ切れそうになった。

受話器の向こうにいる女性が私に言うた。

『もしもしもうしわけございませんでした…』

(ガチャーン!!ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!)

思い切りブチ切れた私は、受話器をガチャーンと置いた。

返却口から10円玉がたくさん出た。

私は、青のラッションペンでかけた先の家の欄に『話にならん!!』と記入した。

(ガチャ…チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…ジー、ジー…)

私は、受話器をあげて10円玉を8枚入れたあとダイヤルを回した。

(ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!)

またところ変わって、どこかにある家の広間にて…

広間には、30代の女性と70代のじいさんがいた。

じいさんは、ズボンとパンツを脱いだ状態で女性に抱きついていた。

女性は、白のブラウスと赤色のスカート姿であった。

女性は、▲▲美さんの親友にあたる人であった。

じいさんは、女性が着ているスカートの中に手首を入れたあと白のショーツを脱がしていた。

女性は、泣きそうな声でじいさんに言うた。

「義父《おとう》さま、電話〜…電話に出て〜」
「わしはガマンできない〜」
「電話に出てよ〜」
「わしはガマンできない〜」

その後、じいさんは床に寝かせている女性の両脚《りょうあし》をむりやりひらかせた。

「義父《おとう》さま!!」
「イヤだ!!わしはガマンできない!!」
「電話をかけた人が困っているから出てよ!!」

…………………

(プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…ガチャーン!!ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!)

思い切りブチ切れた私は、受話器をガチャーンと置いた。

返却口から10円玉がたくさん出た。

メモ書きをしている私は、怒った声で言うた。

「あの家はイルスを使ってやらしいことをしていたに違いない!!許さん!!」

私は、青のラッションペンで『話にならん』と記入した。

私は、返却口にあった10円玉を取り出したあと再び受話器をあげた。

この時、また黒のサングラス男が私のもとにやって来た。

黒のサングラス男は、右手で私のえり首をつかみながら怒った声で言うた。

「コラコリント!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「(駅前の)広場の電話ボックスに電話がかかって来たからこい!!」
「どこからでございますか!?」
「大三島《しま》!!」
「大三島《しま》?」

あっ…

もしかしたら…

ウテナダムでお会いしたおばちゃんかもしれない…

または…

大山祇神社《じんじゃ》でお会いした啖呵売《テキヤ》のおっちゃん…

…かもしれない。

このあと、私は三原駅の前の広場へ行った。
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