大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【真紅の共犯者】
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
日付が変わって、9月5日の深夜1時頃であった。
私は、三原港でヒッチハイクした長距離トラックに乗って旅に出た。
トラックは、朝6時20分頃に国電小郡駅(新山口駅)の新幹線口に到着した。
(ボーッ、シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝9時50分頃であった。
私は、小郡駅からSLやまぐち号に乗って津和野駅へ向かった。
津和野駅には午前10時40分頃に到着した。
またところ変わって、国鉄津和野駅の待合室にて…
私は、待合室にいた行商のおばちゃんと話をしていた。
行商のおばちゃんは、昭和20年7月末頃までトーカイチマチで暮らしていたことがあった。
その時に暮らしていた家は、シロキさん方の近所であった。
行商のおばちゃんは、シロキさんが経営していたシチヤにシカヌマさんが毎日出入りしていたと話した。
私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしながら言うた。
「シカヌマさんがシロキさんが経営していたシチヤに毎日出入りしていた…それはどうしてですか?」
「だから、シカヌマさんはおカネに困っていたのよ…おカネに困っていたからあるものを質預かりしてほしいと言うた…ただそれだけのことよ〜」
「ただそれだけのこと…それで、シカヌマさんがシチヤに持ち込んだあるものとはなんでしょうか?」
「うーん…」
「おばちゃん。」
「なんかね…世界各地にある豪華な品物を質預かりしてほしいので1万円を貸してほしい…とシカヌマさんが言うたのよ〜」
「1万円?」
行商のおばちゃんは、真剣な表情で私に言うた。
「あの当時の1万円は、今の金額で言うと6000万円よ!!」
「6000万円!?」
「あの当時は、1000円で小さい家が一軒買えたのよ!!」
「たしかに…それで、シカヌマさんがシチヤに持ち込んだあるものとは?」
「モクロクよモクロク。」
「まさか…おばちゃん…シカヌマさんは、シチヤで得ようとした1万円をなんに使おうとしていたのかな?」
行商のおばちゃんは、やさしい声で言うた。
「シカヌマさんは、病気療養中だったお父さまのためにコウライニンジンを買おうとしていたのよ。」
「コウライニンジンを買うため?」
「コウライニンジンは高いのよ〜」
「分かってますよ…要は、シカヌマさんは親孝行するために例のモクロクをシチヤに持って行こうとしたのですね。」
「そうよ…シカヌマさんは、たったひとりのお父さまのためになにもかもをガマンを通したのよ…そのやさしいお気持ちをくんであげることはできないのかな〜」
おばちゃんから言われた私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしながらつぶやいた。
だれがそんな話を信じるものか…
だまされるものか…
………………………
(ボーッ、シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴーッ!!ファーン!!)
時は、午後2時過ぎであった。
私は、SLやまぐち号と新幹線こだまを乗り継いで広島駅へ向かった。
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、夕方5時前であった。
またところ変わって、広島市中区トーカイチマチにあるシチヤにて…
シチヤの前に広島電鉄の路面電車《トラム》が通過した。
シチヤの店内に私と主がいた。
シチヤは、シロキさんの遠い親類の人が経営していた。
…………………
私は、主に対してシカヌマさんが写っている白黒写真を見せた。
主は、私に対してこう言うた。
「ああ間違いない!!この女だよ!!」
「そうでしたか…名前はたしか…シカヌマさんと言うてましたね〜」
「シカヌマかタカヌマかは知らないけど、日本名をなのっていたことは確かだ!!」
「日本名をなのっていたことは確かだって?」
主は、ものすごく怒った表情で私に言うた。
「この女は札つきの極悪女《わる》だよ!!」
「札つきの極悪女《わる》?」
「そうだよ!!」
「あの…その女のほんとうの名前は?」
「ほんとうの名前は…イ・イーコーだよ!!」
「イ・イーコー?」
「あの当時は戦時下だったから日本名を名乗っていたのだよ!!」
「カノジョの生まれはどこだったのですか!?」
「どこってあんた…イチョンだよ!!」
「イチョン!?」
「カノジョは、戦時中にカラフト(サハリン)へ強制的に移されたのだよ!!」
「カラフト…」
「ああ…カノジョは、モンゴルへ逃げるための資金を作るために悪を重ねたのだよ!!」
「なんだって…そんな!!」
シチヤの主から話しを聞いた私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしながらつぶやいた。
なんてこった…
次から次へとウソばかりが出ている…
これは一体どう言うことだ!?
時は、夕方6時20分頃であった。
またところ変わって、国電と広島電鉄の西広島駅のすぐ近くにあるスーパーストアの2階の店舗にて…
2階の店舗は、カフェレストランであった。
私は、一セット700円のロコモコ定食で夕食を摂っていた。
時計のはりが6時29分をさしていた。
店内に設置されているロータリー式のチャンネルのナショナルクイントリックスの18型の画面に中国放送が映っていた。
この時、夕方6時から放送されていた『サントリー料理天国』が終了したあとのCMが映っていた。
夕方6時半になった。
中村八大先生が作曲したいさましい音楽が流れたと同時に『JNNニューススコープ』が始まった。
ニュース担当の鈴木史朗さん(当時のTBSのアナウンサー)が『ニュースをお伝えします。』と言うたあと『まずたった今入ってきたニュースをお伝えします…警察に入った連絡によりますと…』と言うてニュース速報を伝えた。
この時、広島市佐伯区で家に閉じこもりになっていた若い女性が浴室で大量の血を流して倒れていた…救急搬送中に死亡したニュースを聞いた。
あの女性かもしれない…
もしかしたら…
なんらかの被害を受けた可能性があると思う…
たいへんだ…
……………………
日付が変わって、9月5日の深夜1時頃であった。
私は、三原港でヒッチハイクした長距離トラックに乗って旅に出た。
トラックは、朝6時20分頃に国電小郡駅(新山口駅)の新幹線口に到着した。
(ボーッ、シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝9時50分頃であった。
私は、小郡駅からSLやまぐち号に乗って津和野駅へ向かった。
津和野駅には午前10時40分頃に到着した。
またところ変わって、国鉄津和野駅の待合室にて…
私は、待合室にいた行商のおばちゃんと話をしていた。
行商のおばちゃんは、昭和20年7月末頃までトーカイチマチで暮らしていたことがあった。
その時に暮らしていた家は、シロキさん方の近所であった。
行商のおばちゃんは、シロキさんが経営していたシチヤにシカヌマさんが毎日出入りしていたと話した。
私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしながら言うた。
「シカヌマさんがシロキさんが経営していたシチヤに毎日出入りしていた…それはどうしてですか?」
「だから、シカヌマさんはおカネに困っていたのよ…おカネに困っていたからあるものを質預かりしてほしいと言うた…ただそれだけのことよ〜」
「ただそれだけのこと…それで、シカヌマさんがシチヤに持ち込んだあるものとはなんでしょうか?」
「うーん…」
「おばちゃん。」
「なんかね…世界各地にある豪華な品物を質預かりしてほしいので1万円を貸してほしい…とシカヌマさんが言うたのよ〜」
「1万円?」
行商のおばちゃんは、真剣な表情で私に言うた。
「あの当時の1万円は、今の金額で言うと6000万円よ!!」
「6000万円!?」
「あの当時は、1000円で小さい家が一軒買えたのよ!!」
「たしかに…それで、シカヌマさんがシチヤに持ち込んだあるものとは?」
「モクロクよモクロク。」
「まさか…おばちゃん…シカヌマさんは、シチヤで得ようとした1万円をなんに使おうとしていたのかな?」
行商のおばちゃんは、やさしい声で言うた。
「シカヌマさんは、病気療養中だったお父さまのためにコウライニンジンを買おうとしていたのよ。」
「コウライニンジンを買うため?」
「コウライニンジンは高いのよ〜」
「分かってますよ…要は、シカヌマさんは親孝行するために例のモクロクをシチヤに持って行こうとしたのですね。」
「そうよ…シカヌマさんは、たったひとりのお父さまのためになにもかもをガマンを通したのよ…そのやさしいお気持ちをくんであげることはできないのかな〜」
おばちゃんから言われた私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしながらつぶやいた。
だれがそんな話を信じるものか…
だまされるものか…
………………………
(ボーッ、シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴーッ!!ファーン!!)
時は、午後2時過ぎであった。
私は、SLやまぐち号と新幹線こだまを乗り継いで広島駅へ向かった。
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時は、夕方5時前であった。
またところ変わって、広島市中区トーカイチマチにあるシチヤにて…
シチヤの前に広島電鉄の路面電車《トラム》が通過した。
シチヤの店内に私と主がいた。
シチヤは、シロキさんの遠い親類の人が経営していた。
…………………
私は、主に対してシカヌマさんが写っている白黒写真を見せた。
主は、私に対してこう言うた。
「ああ間違いない!!この女だよ!!」
「そうでしたか…名前はたしか…シカヌマさんと言うてましたね〜」
「シカヌマかタカヌマかは知らないけど、日本名をなのっていたことは確かだ!!」
「日本名をなのっていたことは確かだって?」
主は、ものすごく怒った表情で私に言うた。
「この女は札つきの極悪女《わる》だよ!!」
「札つきの極悪女《わる》?」
「そうだよ!!」
「あの…その女のほんとうの名前は?」
「ほんとうの名前は…イ・イーコーだよ!!」
「イ・イーコー?」
「あの当時は戦時下だったから日本名を名乗っていたのだよ!!」
「カノジョの生まれはどこだったのですか!?」
「どこってあんた…イチョンだよ!!」
「イチョン!?」
「カノジョは、戦時中にカラフト(サハリン)へ強制的に移されたのだよ!!」
「カラフト…」
「ああ…カノジョは、モンゴルへ逃げるための資金を作るために悪を重ねたのだよ!!」
「なんだって…そんな!!」
シチヤの主から話しを聞いた私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしながらつぶやいた。
なんてこった…
次から次へとウソばかりが出ている…
これは一体どう言うことだ!?
時は、夕方6時20分頃であった。
またところ変わって、国電と広島電鉄の西広島駅のすぐ近くにあるスーパーストアの2階の店舗にて…
2階の店舗は、カフェレストランであった。
私は、一セット700円のロコモコ定食で夕食を摂っていた。
時計のはりが6時29分をさしていた。
店内に設置されているロータリー式のチャンネルのナショナルクイントリックスの18型の画面に中国放送が映っていた。
この時、夕方6時から放送されていた『サントリー料理天国』が終了したあとのCMが映っていた。
夕方6時半になった。
中村八大先生が作曲したいさましい音楽が流れたと同時に『JNNニューススコープ』が始まった。
ニュース担当の鈴木史朗さん(当時のTBSのアナウンサー)が『ニュースをお伝えします。』と言うたあと『まずたった今入ってきたニュースをお伝えします…警察に入った連絡によりますと…』と言うてニュース速報を伝えた。
この時、広島市佐伯区で家に閉じこもりになっていた若い女性が浴室で大量の血を流して倒れていた…救急搬送中に死亡したニュースを聞いた。
あの女性かもしれない…
もしかしたら…
なんらかの被害を受けた可能性があると思う…
たいへんだ…
……………………