大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【失った心】

時は、9月9日の朝10時頃であった。

マオマオたちが暮らしている家の大広間にマオマオとかずえと昌人《まさと》と昌文《まさふみ》と昌文《まさふみ》が私立高校《ガッコー》に入学した時に書いた宣誓書《しょめん》の保証人になっているご夫婦がいた。

この時、昌文《まさふみ》が近くにある建設会社で働いていたことが明らかになった。

今年度から授業料が値上け゚されたので、経済的なゆとりがなくなったと感じた昌文《まさふみ》は建設会社で働き始めた。

そのことを聞いたご夫婦は、心配になったので家にやって来た。

……………

ご夫婦は、ものすごく心配な表情で昌文《まさふみ》に言うた。

「昌文《まさふみ》くん、どうしてガッコーに行かないのかな…私たちは心配しているのだよ〜」
「ガッコーでイヤなことでもあったの?」
「昌文《まさふみ》くん、きちんと理由を話してくれ〜…どうしたのだ!?…ガッコーでイジメに遭ったのか!?…答えてくれ!!」

ご夫婦からの問いに対して、昌文《まさふみ》は答えなかった。

ご夫婦は、ひどくオタついた表情でマオマオに言うた。

「キョウコさん(偽名)…キョウコさん…」

マオマオは、ご夫婦に対して『授業料が上がったので経済的なゆとりがないと感じていただけよ〜』と答えた。

マオマオは、かずえに対してやさしい声で言うた。

「かずえさん、預金通帳…あるかな?」

言われたかずえは、ひどくオタついた状態で大広間から出たあと浴室へ逃げ込んだ。

またところ変わって、浴室にて…

かずえは、スカートのポケットの中から預金通帳を取り出したあと中身を見た。

この時、預金通帳の残高がゼロになっていた。

かずえは、口座に入っていたカネ全部をシャブに使った…

より激しい恐怖に襲われたかずえは、スカートのポケットの中から白い粉が入っているふくろと注射器を取り出した。

その後、かずえは左腕に注射した。

この時、昌人《まさと》が浴室にやって来た。

昌人《まさと》は、ものすごい血相でかずえに言うた。

「かずえ!!」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」

昌人《まさと》は、ものすごい血相でかずえに言うた。

「お前!!なにやってるのだ!?」
「見ないで!!」
「まさかお前…」
「にんにく注射をしていたのよ!!」
「やめろ!!やめるのだ!!」
「返して!!」

昌人《まさと》は、かずえから注射器を取り上げたあと床に叩き割った。

(ガシャーン!!)

かずえは、ものすごく怒った声で昌人《まさと》に言うた。

「なにすんのよ!!」
「かずえ!!お前は自分がなにをしているのか分かっているのか!?」
「ワーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

(ドカッ!!ガシャーン!!)

思い切りブチ切れたかずえは、昌人《まさと》を両手でつきとばして倒した。

その弾みで、廊下わきにあったガラス戸にぶつかった。

昌人《まさと》は、大ケガを負った。

かずえは、ワーワーと叫びながら家から飛び出したあとどこかへ行った。

マオマオは、叫び声をあげながらかずえを呼んだ。

「かずえさん!!かずえさん!!」

この時であった。

(ジリリリリリリン!!)

家の大広間に置かれている黒電話のベルが鳴り響いた。

マオマオは、受話器をあげたあと話をした。

電話は、波羅男《ハラオ》の家の筆頭主《コシュ》からであった。

「多田でございます…」
「藤山玲子さんの親類の方ですね。」
「はい。」
「すみませんけれど…うちのおいと玲子さんのご縁談ですが…なかったことにしてください。」
「もしもし、なんでおことわりするのですか!?」
「おいの父親が暴力団関係者から金銭を受け取ったあとの写真が週刊誌《ざっし》に載りました…その上においが職場の女性に性暴力をふるったあと殺した事件を起こしたので、殺人罪でケーサツに逮捕されました…今、うちは警察署にいます…それでは…」

(ガチャ!!)

電話はそこで切れた。

玲子と波羅男《ハラオ》の縁談がはたんした…

かずえがシャブ中になったことが原因で、マオマオの家族関係が壊れてしまった。

恐ろしい悲劇は、このあともつづいた。
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