大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【サヨナラ模様・その2】

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時は、9月16日の朝8時頃であった。

私は、西鹿児島から路面電車《トラム》に乗って旅に出た。

車内には、大学生たちがたくさん乗っていた。

この2日のあいだ、私は鹿児島市内《しない》に滞在していた。

日中は、大番頭《おおばんと》はんたちを探し回った…

夜は、天文館通りにあるスナックやカラオケバーを回ってカラオケ流しをした。

この2日で合計800万円のおひねりをかせいだ。

しかし、苦しい状況下に置かれていることに変わりはなかった。

…………………

話は変わって…

路面電車《トラム》に乗っている私は、あたりを見渡した。

私の周りにいる大学生《がくせい》たちはみな希望に満ちあふれた表情をしていた。

勉学に恋にサークル活動…

充実した日々を送っていた。

私には、そんな楽しい思い出は全くなかった。

イワマツを作るプロジェクトを始めるための準備と仕事に必要な資格を取得することとアメリカ三軍の最高位の位をとること…

…だけの暮らしなので、今の大学生《がくせい》たちのような楽しい時間なんか1秒もなかった。

私が20代前半の時は、世界大戦《せんじか》であった…

その時私は、なんらかの理由等があったので兵役はメンジョされたので戦場へ行くことはなかった。

しかし、私と同世代の若者たちが戦場でギョクサイしたなどを聞くたびに胸がひどくいたんだ。

これはなんなのだ…

世界大戦《いくさ》は…

なんのために行われたのだ…

考えただけでもむなしくなった。

……………………

路面電車《トラム》が鹿児島大学《だいがく》の前にある電停《えき》に停車した。

大学生《がくせい》たちが次々と路面電車《トラム》から降りた。

大学生《がくせい》たちは、きょうもまた希望に満ちあふれたキャンパスライフをオウカする日々を過ごす…

私はきょうも…

放浪の日々を送る…

………………………

時は、午前10時半頃であった。

またところ変わって、鹿児島市鴨池新町《しないかもいけしんまち》にある公園にて…

私は、近くに見える桜島を見つめながら伊藤敏博さんの歌で『サヨナラ模様』を歌った。

ひと通り歌を歌った私は、キオスクで購入した300ミリリットルの清酒大関のワンカップ酒をのみながら桜島を見つめた。

………………………
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