大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【嘆きのメロディー】

時は、9月25日の午後7時20分頃であった。

またところ変わって、小才角《こさいかく》にある釣宿《やど》の部屋にて…

テーブルの上には財布と卓上電卓とノートと万年筆が置かれていた。

(カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)

私は、電卓のキーをたたいて計算をしたあとノートにきょう1日消費した金額を万年筆で記入した。

………………………

夜9時過ぎであった。

私は、万年筆とノートと電卓と財布をショルダーバッグに収納したあと黒のラッションペンとメモパッドを取り出した。

その後、宿毛港の売店で購入したツナサンドとベーシックサンドとUCCの缶コーヒーで遅い夕食を摂った。

この時、宿の特大広間では団体客《じじいれんちゅう》とコンパニオンさんたちによる色宴《うたげ》がひらかれていた。

………………………

時は、深夜11時50分頃であった。

まくらもとにショルダーバッグとケータイラジオとスタンドがならんでいた。

部屋にスタンドの灯りがともっていた。

ふとんに入っている私は、ラジオを聴いていた。

イヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されていた夢のハーモニーが流れていた。

ラジオを聴いている私は、天井を見つめながら考えごとをしていた。

きょうもまた…

1日がおわる…

きょうもまた…

大番頭《おおばんと》はんたちを…

見つけることができなかった…

…………………………

深夜11時54分にエンディングを聴いたあとラジオの電源を切った。

(カチッ…)

その後、スタンドの灯りを消した。

あしたも朝が早いからもう寝よう…

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