大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【秋終記(しゅうしゅうき)】

時は、夜7時過ぎであった。

またところ変わって、城の東側にある東雲公園《しののめこうえん》にて…

私は、公園内にあるテーブルつきのベンチに座っていた。

テーブルの上には、ソニーのケータイラジオと清酒大関の300ミリリットルのワンカップのお酒と八水スティック(カニカマ)が置かれていた。

ラジオのスピーカーから夜7時のNHKニュースが流れていた。

私は、小袋のキューピーマヨネーズをカニカマにつけたあとカニカマを食べた。

この時、公園の街灯と公園のまわりにある住宅にあかりがたくさんともっていた。

カニカマを食べていた私は、さびしげな表情でつぶやいた。

私と同い年の人たちは…

今ごろは…

家族たちと一緒に…

ばんごはんを食べているよね…

ばんごはんを食べたあとは…

1台のテレビで…

同じ番組を観るのだね…

同じ番組を観て…

家族でカンドウをキョウユウするのだね…

それなのに…

私はこんなところでなにをしているのだ…

あてもなくフラフラと歩き回って…

なにをしているのだ…

…………………………

考えただけでも、むなしくなった。

……………………………

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、深夜11時半頃であった。

またところ変わって、松山市平田町《しないひらたまち》の国道196号線にて…

車道に自動車がたくさん往来していた。

ショルダーバッグを持って旅をしていた私は、伊藤敏博さんの歌で『秋終記《しゅうしゅうき》』を歌いながら歩道を歩いていた。

私は…

生まれてきた家を間違えたと思っている…

または…

病院で取り違えられたとも思っている…

なんでセバスチャンじいさんは…

私の人生を勝手に決めたのか…

なんで私は…

生まれた時からエニシがなかったのか…

………………………

いつまでこんな放浪生活がつづくのか…

もうイヤだ…

もうイヤだ…

………………………
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