大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【ダスティン・ホフマンになれなかったよ】

(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、夜8時過ぎであった。

またところ変わって、川之江栄町のママイ(スーパー)の近くにある踏み切りにて…

私は、踏み切りの前で列車が通過〜遮断器《バー》があがるのを待っていた。

遮断器《バー》の中の線路に上りの各駅停車《どんこう》が通過した。

各駅停車《どんこう》が通過したあと警笛音が止まった。

その後、遮断器《バー》が上がった。

私が踏み切りを渡ろうとした時であった。

トナカイ色のコート姿のドナ姐《ねえ》はんが私に声をかけた。

「よーくん、よーくん無事でよかった〜」
「ドナ姐《ねえ》はん。」
「よーくん、これからどこへ行くの?」
「考えてない…」
「そう…よーくん…ばんごはん…まだよね。」
「うん。」
「ドナと一緒にばんごはんを食べに行こうよ。」
「うん。」

このあと、私はドナ姐《ねえ》はんと一緒にばんごはんを食べに行った。

またところ変わって、港通りの国道11号線沿いにあるラーメン屋にて…

店内にはドナ姐《ねえ》はんと私だけがいた。

テーブルの上には、梅錦(日本酒)のアツカンが入っているトクリとオチョコとおでん3品が盛られているお皿がならんでいた。

私は、アツカンをのんだあとドナ姐《ねえ》はんに泣きそうな表情で言うた。

「男がひとりで生きて行くなんて無理だよ…お嫁さんなしで生きて行けと言われても無理だよ…男女の出会いの機会をぶち壊したやつはだれだ…許さない…絶対に許さない!!…うううううううう…」

なさけない声で泣いている私は、アツカンが入っているとくりを手にしたあとアサヒビールのロゴ入りのタンブラーに注ぎながら言うた。

「どこかのシンガー・ソングライターさんが作った歌で…ああ…アメリカの俳優さんの名前がついてた曲名の歌が…あったね…アレどう言う歌だったかな…思い出せない…好きなコを作って結婚したい…それなのにセヴァスチャンじいさんが遺言状に恋愛するな結婚するな…とふざけたことを書いていた…私が恋愛したらいかんと言う決まり事がどこにあるのだ!?…ふざけるな!!…もう許さない!!」

私は、タンブラーに入っているアツカンを一気にのみほしたあと大きくため息をついた。

ドナ姐《ねえ》はんは、つらい表情で私に言うた。

「よーくんごめんね…よーくんごめんね。」
「ドナ姐《ねえ》はん。」
「よーくん…恋人を作って結婚して…家庭をもちたかったのね。」
「ああ。」
「それなのに…ドナは…よーくんに対して…ひどいことをしてしまった〜」
「ドナ姐《ねえ》はん。」
「よーくんはなにも悪くないのよ…悪いのは…世界大戦《せんそう》よ…世界大戦《せんそう》が全部悪いのよ…よーくんが20代になった時…ヨーロッパやアジア…ううん、この地球《ほし》すべてが戦場だったから…男女が出会う機会を奪われたのよ…世界大戦《いくさ》が終わってもまた冷静《いくさ》が始まった…よーくんが心から安心して暮らすことができる国はどこにもない…どうすればいいのか分からない…よーくんごめんね…よーくんごめんね…」

ドナ姐《ねえ》はんは、何度も繰り返して私にあやまった。

なんとも言えない…

私は、つらい表情でつぶやいた。

ドナ姐《ねえ》はんは、私に声をかけた。

「よーくん…そろそろしめのぎょうざとチャーハンを食べようね。」

このあと、ドナ姐《ねえ》はんと私はぎょうざとチャーハンでばんごはんを食べた。

……………………………

時は、深夜11時半頃であった。

ところ変わって、港通りの国道11号線沿いにあるホテルの部屋にて…

ベッドに寝ている私は、目をとじてスヤスヤと眠っていた。

ドナ姐《ねえ》はんは、もうしわけない表情で私の寝顔をみつめながらつぶやいた。

よーくんごめんね…

よーくんごめんね…

………………………
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