大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【はぐれコキリコ】
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、夜7時半頃であった。
私は、国電富山駅から路面電車《トラム》に乗って西町の電停《えき》へ向かった。
西町の電停《えき》で路面電車《トラム》を降りた私は、総曲輪《そうがわ》の商店街《アーケード》へ向かって歩いた。
またところ変わって、総曲輪《そうがわ》の商店街《アーケード》のとおりにて…
私は、とおりを歩いている人たちにドナ姐《ねえ》はんを見たかどうかをたずねた。
しかし、ドナ姐《ねえ》はんを見たと言う人はひとりもいなかった。
一体、どこへ行ったのだ…
………………………
結局、ドナ姐《ねえ》はんは見つからなかった。
またあした出直しだ…
…………………………
この日の夜は、富山全日空ホテルで一泊した。
…………………………
(ジャーン!!ジャーン!!ジャーン!!ジャーン!!ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー!!)
時は、10月7日の午前11時半頃であった。
またところ変わって、富山競輪場にて…
場内に鐘《ジャン》が鳴り響いた。
同時に、観客たちの叫び声が響いた。
…………………………
(ジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャン!!ワーーーーーーーーーーーッ!!)
場内に最終周を知らせる鐘《ジャン》が響いた。
同時に、観客たちが激しい歓声をあげた。
バンク(トラック)を走っている選手たちが乗っている自転車のスピードがより速くなった。
ゴールの手前で7台の自転車が転倒した。
その中で、8番人気の選手が乗った自転車がトップでゴールインした。
そんな中であった。
チャラい格好の男が女々しい声で『ちくしょう!!』と叫びながらハズレ券を地面に叩きつけた。
………………………
それからまた2時間後であった。
またところ変わって、競輪場の前にある広場にて…
広場の前に、たくさんの出店が立ち並んでいた。
例のチャラい格好の男がナショナルラジカセを持って広場にやって来た。
チャラい格好の男が持ってきたナショナルラジカセは、男の友人の所有物だろうか…
………………………
またところ変わって、広場で営業しているシチヤにて…
チャラい格好の男は、店の人に対してナショナルラジカセを差し出したあと『カネをくれ〜』と言うた。
店の人は、ものすごくあつかましい声で言うた。
「あんたね、もうやめた方がいいよ〜」
「えっ?」
「このラジカセ、どこで手に入れたの?」
店の人からあつかましくいわれたチャラ男は、女々しい声で言うた。
「そんなこと言わずにカネくれよ〜」
店の人は、ものすごくあつかましい声でチャラ男に言うた。
「あんたね、こんなだらけた稼業から足洗えよ!!」
「なんだよぅ〜、カネくれないのかよ〜」
「てめえのために言うてるのだよ!!…そう言うことでおことわりだ!!」
「おことわりだと!?」
「このラジカセを早く返してこい!!」
「なんでことわるのだよ!!」
「てめえのためを思って言ったのだよ!!」
「ふざけやがって!!オドレぶっ殺してやる!!」
「なんや!!やるのか!!」
「表へ出ろ!!」
「ああ!!出るわ!!」
このあと、チャラ男と店の人が広場で大乱闘を繰り広げた。
チャラ男は、店の人に対してボコボコに殴りつけた。
店の人は、ものすごく泣きそうな声で助けを呼んだ。
「アニキ〜、アニキ助けてくれ〜」
この時であった。
番頭《ばんと》はんが数人の子分たちと一緒に広場にやって来た。
子分のひとりが叫び声をあげた。
「アニキ!!牛窓の萩生《クソバカ》がいたぞ!!」
「なんだと!!」
番頭《ばんと》はんと数人の子分たちがやって来たあと、店の人が助けを求めた。
「おいどうした!?」
「アニキ〜…萩生《クソバカ》にやられた〜」
「分かった…あとはワシラがやる!!」
番頭《ばんと》はんは、チャラい男に対してものすごく怒った表情で言うた。
「コラクソガキ!!」
チャラ男は、なさけない声で言うた。
「なんだこのやろう!!」
「おい!!オドレはとんでもないところにケンカをしかけたようだな!!オドレはどこの事務所《くみ》の構成員《チンピラ》だ!?」
「やかましいクソバカ野郎!!」
「バカとはなんだ!?」
「バカをバカと言うたらいかんのか虫けら!!ゲジゲジ!!」
「なんやクソガキ!!オドレは長州組《うち》に宣戦布告すると言うたな!!…ってことは、それなりの覚悟ができてると言うことだな!!」
「ふざけるな!!ワーッ!!」
(ドカッ!!)
チャラ男は、子分のひとりを突き飛ばしたあとその場から逃げ出した。
「待てコラ!!」
このあと、番頭《ばんと》はんと数人の子分たちはチャラ男を追いかけ始めた。
それから数分後であった。
ショルダーバッグを持ってあてもなく歩いていた私が広場にやって来た。
一体、なにがあったのだ…
私は、ものすごく不安な表情を浮かべながらあたりを見渡した。
それから10分後であった。
(ポンポン…)
私の後ろにいたトレンチコート姿の黒のサングラスの男が私の肩をポンポンとたたいた。
私が振り返った時であった。
黒のサングラス男は、私に対して『電話ボックスへ行け!!』と言うた。
またところ変わって、競輪場の正面玄関前にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンにかかってきた電話で応対をしていた。
電話は、仁尾町で暮らしているドナ姐《ねえ》はんの知人の女性からであった。
「もしもし、この前はたいへんお世話になりましたコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます。」
「もしもしコリントさん…仁尾町の◯江でございます…あのコリントさん…今、どちらにいらっしゃいますか?」
「え~と…富山競輪場です。」
「富山!?」
「もしもし◯江さん、私はきのう穂高へ行きました。」
「穂高へ行った!?」
「ええ…そこのガソリンスタンドにいた農婦さんからドナ姐《ねえ》はんがオオギサワからアルペンルートを通って富山へ向かったことを聞きました。」
「そうでしたか…」
「◯江さん、話きいてますか?」
「聞いてますよ〜」
「◯江さん…◯江さん!!」
「もしもしコリントさん…話を変えますがよろしいでしょうか?」
「あっ、はい。」
「今朝8時頃に、ドナの一番上のお姉さまがうちに来たのです〜」
「イナ姐《ねえ》はんがおたくに来られたのですね。」
「ええ…イナさんは、うちにおカネを借りに来たのです。」
「なんだって…イナ姐《ねえ》はんがカネを借りに来たって!?」
「はい。」
「それで、◯江さんはイナ姐《ねえ》はんにいくら貸したのですか!?」
「はい?」
「◯江さんは、イナ姐《ねえ》はんにいくらおカネを貸したのですかとたずねているのですよ!!」
「ですから、ほんの少しだけです。」
「ほんの少しって?」
「ですから、ジュースを買うおカネと言うたのです!!」
「ジュースを買うおカネを貸してくれとはどう言う意味ですか!?◯江さん!!ほんとうのことを言うてください!!」
「ですから、ジュースを買う程度の金額だと言いました!!」
「◯江さん!!」
「イナさんは、ジュースを買うおカネがないと言うて困っていたのですよ!!ほんの少ない金額だけなのですよ!!コリントさん!!」
(ガチャーン!!)
思い切りブチ切れた私は、電話をガチャーンと切りながら怒った表情で『ふざけるな!!』と言うた。
なんかおかしい…
◯江さんが言うた言葉はめちゃくちゃだ…
…………………
危険だ…
非常に危険だ…
道後温泉《どうご》へ行こう…
道後温泉《どうご》の置屋へ行こう…
…………………
(ゴーッ…)
時は、午後3時過ぎであった。
私は、富山きときと空港から全日空機に乗って旅に出た。
夕方4時過ぎに羽田空港に到着した。
それから2時間後に松山行きの最終便に乗り継いだ。
松山空港に到着したのは夜8時5分前であった。
その後、私は最終のリムジンバスに乗って道後温泉へ向かった。
ひどく動揺した気持ちに置かれた私は、どうしていいのか分からずにコンワクした。
……………………
時は、夜7時半頃であった。
私は、国電富山駅から路面電車《トラム》に乗って西町の電停《えき》へ向かった。
西町の電停《えき》で路面電車《トラム》を降りた私は、総曲輪《そうがわ》の商店街《アーケード》へ向かって歩いた。
またところ変わって、総曲輪《そうがわ》の商店街《アーケード》のとおりにて…
私は、とおりを歩いている人たちにドナ姐《ねえ》はんを見たかどうかをたずねた。
しかし、ドナ姐《ねえ》はんを見たと言う人はひとりもいなかった。
一体、どこへ行ったのだ…
………………………
結局、ドナ姐《ねえ》はんは見つからなかった。
またあした出直しだ…
…………………………
この日の夜は、富山全日空ホテルで一泊した。
…………………………
(ジャーン!!ジャーン!!ジャーン!!ジャーン!!ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー!!)
時は、10月7日の午前11時半頃であった。
またところ変わって、富山競輪場にて…
場内に鐘《ジャン》が鳴り響いた。
同時に、観客たちの叫び声が響いた。
…………………………
(ジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャン!!ワーーーーーーーーーーーッ!!)
場内に最終周を知らせる鐘《ジャン》が響いた。
同時に、観客たちが激しい歓声をあげた。
バンク(トラック)を走っている選手たちが乗っている自転車のスピードがより速くなった。
ゴールの手前で7台の自転車が転倒した。
その中で、8番人気の選手が乗った自転車がトップでゴールインした。
そんな中であった。
チャラい格好の男が女々しい声で『ちくしょう!!』と叫びながらハズレ券を地面に叩きつけた。
………………………
それからまた2時間後であった。
またところ変わって、競輪場の前にある広場にて…
広場の前に、たくさんの出店が立ち並んでいた。
例のチャラい格好の男がナショナルラジカセを持って広場にやって来た。
チャラい格好の男が持ってきたナショナルラジカセは、男の友人の所有物だろうか…
………………………
またところ変わって、広場で営業しているシチヤにて…
チャラい格好の男は、店の人に対してナショナルラジカセを差し出したあと『カネをくれ〜』と言うた。
店の人は、ものすごくあつかましい声で言うた。
「あんたね、もうやめた方がいいよ〜」
「えっ?」
「このラジカセ、どこで手に入れたの?」
店の人からあつかましくいわれたチャラ男は、女々しい声で言うた。
「そんなこと言わずにカネくれよ〜」
店の人は、ものすごくあつかましい声でチャラ男に言うた。
「あんたね、こんなだらけた稼業から足洗えよ!!」
「なんだよぅ〜、カネくれないのかよ〜」
「てめえのために言うてるのだよ!!…そう言うことでおことわりだ!!」
「おことわりだと!?」
「このラジカセを早く返してこい!!」
「なんでことわるのだよ!!」
「てめえのためを思って言ったのだよ!!」
「ふざけやがって!!オドレぶっ殺してやる!!」
「なんや!!やるのか!!」
「表へ出ろ!!」
「ああ!!出るわ!!」
このあと、チャラ男と店の人が広場で大乱闘を繰り広げた。
チャラ男は、店の人に対してボコボコに殴りつけた。
店の人は、ものすごく泣きそうな声で助けを呼んだ。
「アニキ〜、アニキ助けてくれ〜」
この時であった。
番頭《ばんと》はんが数人の子分たちと一緒に広場にやって来た。
子分のひとりが叫び声をあげた。
「アニキ!!牛窓の萩生《クソバカ》がいたぞ!!」
「なんだと!!」
番頭《ばんと》はんと数人の子分たちがやって来たあと、店の人が助けを求めた。
「おいどうした!?」
「アニキ〜…萩生《クソバカ》にやられた〜」
「分かった…あとはワシラがやる!!」
番頭《ばんと》はんは、チャラい男に対してものすごく怒った表情で言うた。
「コラクソガキ!!」
チャラ男は、なさけない声で言うた。
「なんだこのやろう!!」
「おい!!オドレはとんでもないところにケンカをしかけたようだな!!オドレはどこの事務所《くみ》の構成員《チンピラ》だ!?」
「やかましいクソバカ野郎!!」
「バカとはなんだ!?」
「バカをバカと言うたらいかんのか虫けら!!ゲジゲジ!!」
「なんやクソガキ!!オドレは長州組《うち》に宣戦布告すると言うたな!!…ってことは、それなりの覚悟ができてると言うことだな!!」
「ふざけるな!!ワーッ!!」
(ドカッ!!)
チャラ男は、子分のひとりを突き飛ばしたあとその場から逃げ出した。
「待てコラ!!」
このあと、番頭《ばんと》はんと数人の子分たちはチャラ男を追いかけ始めた。
それから数分後であった。
ショルダーバッグを持ってあてもなく歩いていた私が広場にやって来た。
一体、なにがあったのだ…
私は、ものすごく不安な表情を浮かべながらあたりを見渡した。
それから10分後であった。
(ポンポン…)
私の後ろにいたトレンチコート姿の黒のサングラスの男が私の肩をポンポンとたたいた。
私が振り返った時であった。
黒のサングラス男は、私に対して『電話ボックスへ行け!!』と言うた。
またところ変わって、競輪場の正面玄関前にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンにかかってきた電話で応対をしていた。
電話は、仁尾町で暮らしているドナ姐《ねえ》はんの知人の女性からであった。
「もしもし、この前はたいへんお世話になりましたコリントイワマツヨシタカグラマシーでございます。」
「もしもしコリントさん…仁尾町の◯江でございます…あのコリントさん…今、どちらにいらっしゃいますか?」
「え~と…富山競輪場です。」
「富山!?」
「もしもし◯江さん、私はきのう穂高へ行きました。」
「穂高へ行った!?」
「ええ…そこのガソリンスタンドにいた農婦さんからドナ姐《ねえ》はんがオオギサワからアルペンルートを通って富山へ向かったことを聞きました。」
「そうでしたか…」
「◯江さん、話きいてますか?」
「聞いてますよ〜」
「◯江さん…◯江さん!!」
「もしもしコリントさん…話を変えますがよろしいでしょうか?」
「あっ、はい。」
「今朝8時頃に、ドナの一番上のお姉さまがうちに来たのです〜」
「イナ姐《ねえ》はんがおたくに来られたのですね。」
「ええ…イナさんは、うちにおカネを借りに来たのです。」
「なんだって…イナ姐《ねえ》はんがカネを借りに来たって!?」
「はい。」
「それで、◯江さんはイナ姐《ねえ》はんにいくら貸したのですか!?」
「はい?」
「◯江さんは、イナ姐《ねえ》はんにいくらおカネを貸したのですかとたずねているのですよ!!」
「ですから、ほんの少しだけです。」
「ほんの少しって?」
「ですから、ジュースを買うおカネと言うたのです!!」
「ジュースを買うおカネを貸してくれとはどう言う意味ですか!?◯江さん!!ほんとうのことを言うてください!!」
「ですから、ジュースを買う程度の金額だと言いました!!」
「◯江さん!!」
「イナさんは、ジュースを買うおカネがないと言うて困っていたのですよ!!ほんの少ない金額だけなのですよ!!コリントさん!!」
(ガチャーン!!)
思い切りブチ切れた私は、電話をガチャーンと切りながら怒った表情で『ふざけるな!!』と言うた。
なんかおかしい…
◯江さんが言うた言葉はめちゃくちゃだ…
…………………
危険だ…
非常に危険だ…
道後温泉《どうご》へ行こう…
道後温泉《どうご》の置屋へ行こう…
…………………
(ゴーッ…)
時は、午後3時過ぎであった。
私は、富山きときと空港から全日空機に乗って旅に出た。
夕方4時過ぎに羽田空港に到着した。
それから2時間後に松山行きの最終便に乗り継いだ。
松山空港に到着したのは夜8時5分前であった。
その後、私は最終のリムジンバスに乗って道後温泉へ向かった。
ひどく動揺した気持ちに置かれた私は、どうしていいのか分からずにコンワクした。
……………………