大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第58話・夜明けの停車場
【ピアノコンチェルトは聞こえない】
(ギュイーン!!ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!!バシャーン!!ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー!!)
時は、午後2時頃であった。
またところ変わって、三国競艇場にて…
場内にモーターボートのエンジン音と水しぶきと観客たちの歓声が響いた。
………………………
またところ変わって、競艇場の入り口付近にある広場にて…
広場にたくさんの出店が並んでいた。
ショルダーバッグを持ってあてもなく歩いていた私は、広場にやって来た。
この時であった。
私は、大三島で会った啖呵売《テキヤ》のおっちゃんを見た。
啖呵売《テキヤ》のおっちゃんは、広場の真ん中で競艇場に来たおっちゃんたちに次のレースの予想を教えていた。
私は、啖呵売《テキヤ》のおっちゃんに声をかけた。
「おっちゃん。」
「ああ、コリントさん。」
「おっちゃんはいつから予想屋を始めたの?」
「商売でんがな〜」
「商売?」
「ああ…コリントさんもいかがですか?」
「いかがですかって?」
「フネだよ〜」
「フネしてるヒマはねえんだよ…それよりもおっちゃん、おれはこのあいだ信州と富山へ行ってドナ姐《ねえ》はんをさがしに行ったんや。」
「なんや、道後温泉《どうご》の置屋の姐《ねえ》はんを捜しているのか。」
「そうだよ…おっちゃん、この2〜3日のあいだドナ姐《ねえ》はんを見かけた?」
「さあ、見てないけど。」
「見てない?」
「ああ。」
「そう…分かった。」
私は、啖呵売《テキヤ》のおっちゃんに『またね。』と声をかけたあと広場から出た。
それから40分後であった。
私は、競艇場前の広場から出たあと歩いて温泉街へ向かおうとした。
この時、私の後ろにクリーム色のトレンチコート姿の黒のサングラス男がいた。
黒のサングラス男は、私の肩をぐいとつかみながら言うた。
「待てコラ!!」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
「広場にある電話ボックスに電話がかかってきたから早く行け!!」
「分かりましたよぅ〜」
…………………………………
またところ変わって、広場にある電話ボックスにて…
私は、だいだい色の四角のコイン投入式のプッシュホンにかかってきた電話の応対をしていた。
電話は、多度津町で暮らしている女性からであった。
女性は、イナ姐《ねえ》はんがひとからカネを借りていたことを告げ口するために電話をかけてきたと思う。
……………………
「もしもし、コリントイワマツヨシタカグラマシーでございます。」
「コリントイワマツヨシタカグラマシーさまでございますか?…多度津町の□■島でございます…あの…仁尾町にお住まいの◯江の奥さまをご存じですね。」
「はい。」
「コリントさん…コリントさん。」
「なんでしょうか?」
「実は…◯江の奥さまが…韓国人の女からゆすられていたことが分かりました。」
ええ!!
イナ姐《ねえ》はんが、◯江の奥さまに対して…
強請《ゆすり》をしていた!?
受話器ごしにいる女性からとんでもない話を聞いた私は、おたついた表情で言うた。
「もしもし!!その話はほんとうですか!?」
「ほんとうにほんとうよ〜」
「□■島さん!!すみませんが今からそちらへ向かいます!!…本当かどうかを確認したいのです!!…よろしいでしょうか!?」
……………………………
(ゴーッ!!)
時は、夕方5時半頃であった。
私は、石川小松空港から全日空機に乗って再び旅に出た。
経由地の羽田空港には夕方6時過ぎに到着した。
それから90分後に最終の全日空機に乗って高松空港へ向かった。
高松空港には夜9時10分頃に到着した。
高松空港から待ち合わせ場所まではタクシーで移動した。
………………………………
時は、深夜11時10分頃であった。
またところ変わって、多度津の中心地にある桃陵公園《とうりょうこうえん》にて…
私は、電話をかけてきた女性と一緒に話をしていた。
私は、女性に対してイナ姐《ねえ》はんが写っている写真を見せた。
女性は、私に対してこう言うた。
「ええ、この女でした。」
「念のためにもう一度確認しますが、この写真に写っている女性が◯江さんに対して強請《ゆすり》をしていたのは間違いないですか?」
「ほんとうにほんとうよ〜」
ほんとうかな…
私は、イナ姐《ねえ》はんが写っている写真が入っているをパスケースをショルダーバッグに収納したあと黒のラッションペンとメモパッドを取り出した。
私は、メモ書きを始める準備ができたあと女性に言うた。
「奥さまに2〜3点ほどおたずねしたいことがございますがよろしいでしょうか?」
「いいわよ〜」
「パク・イナさんが◯江さんに対してカネを強請《ゆす》っていた現場をどこで見たのですか?」
「どこって、ここよ。」
「ここ?」
「そうよ。」
「いつごろその現場を見たのですか?」
「さあ、おぼえてないわねえ…」
「日にちが分からないのですか?」
「日にちは分からないけど、ここで韓国人の女性と◯江の奥さまがどんなやりとりをしていたのかはおぼえているわよ〜」
おかしいな〜…
私は、女性に対してこう言うた。
「あのすみません。」
「はい。」
「つい先日のことでございますが…トクメイで私のもとに電話をかけてきた人がパク・イナさんが◯江さんとここで会っていた現場を見たと言うたのです…えーとですね…」
ところ変わって、公園内にある生け垣の内にて…
生け垣の内に番頭《ばんと》はんが隠れていた。
番頭《ばんと》はんは、ちびたえんぴつでメモ書きをしながら私と女性の会話を聞いていた。
私は、女性に対してこう言うた。
「トクメイさんからの話によりますと、パク・イナさんは◯江さんに対して『ジュースを買うおカネがいる。』と言うてカネかしてくれと言うた…◯江さんは五百円札1枚をイナさんに貸した…と言うことでした。」
「ジュースを買うおカネを借りた?」
「これは、トクメイさんが私に話したのですよ。」
「ジュースを買うがいるから貸してなんて…ありえないわよ〜」
「私もそう思っているのです…え~と…」
私は、メモパッドを2枚めくったあとメモの内容を見ながら女性に言うた。
「これもトクメイで電話をかけてきた人からの情報でございますが…何ヶ月前かおぼえてないけど、パク・イナさんが◯江さんの家の前をうろちょろしていた…◯江さんがカネを貸してくれるまでいつづけた…と言うことでございます。」
「イナさんが◯江さんに対してつきまといをしていたのね。」
「あの、私はすごく困っているのですよ!!」
「あらどうして?」
「ですから、メモパッドに書かれている情報が真実であると言う確証がないのですよ!!」
「うちはほんとうのことを言うたのよ〜」
「あの〜、決めつけで物事を判断するのはものすごく危険ですよ!!…それは分かりますよね!!」
女性は、私に対して決めつけ言葉を言うた。
「あなた、な~んにも知らないのね〜」
「それはどう言う意味でしょうか?」
「パク・イナは、超がつく欲張り女よ〜」
「超がつく欲張り女!?」
「そうよ〜」
「あの〜、パク・イナさんが超がつく欲張り女と言えるコンキョはどこにありますか?」
「あるから言うたのよ〜」
「それはなんでしょうか!?」
「そんなの決まっているわよ…パク・イナは、幼い時から悪いクセがあるのよ…『ほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしい…』と言うてひとが持っているものをやたらとほしがるのよ〜」
「ひとが持っているものをやたらとほしがる?」
「そうよ〜」
「あなたはこう言いたいのですね…イナさんは◯江さんが持っている持ち物をほしがっていた…」
「そのとおりよ〜」
「イナさんがほしいものってなんですか?」
「◯江さんが持っているアクセサリーよ〜」
「アクセサリー!?」
「そうよ…ほかにも、高価なコスメとか高価なウォッチとか…ほかにもまだまだあったわね〜」
……………………
この時であった。
イナ姐《ねえ》はんが少林寺拳法の本部裏の路地から…◯江さんが大通り側の入り口から公園に入ろうとした。
この時、イナ姐《ねえ》はんと◯江さんは女性と私が話しているところを見た。
イナ姐《ねえ》はんと◯江さんは、公園の陰に隠れた。
私は、ものすごく困った表情で言うた。
「あの〜、それはほんとうのことでしょうか?」
「ほんとうにほんとうよ〜」
「それともう一点〜」
私は、メモパッドを3枚めくったあとメモの内容を読みながら言うた。
「これもトクメイで私に電話をかけてきた人からの話ですけど…イナさんが妹さんのドナさんの友人知人さまに対してつきまといをしていた…被害者が多数出たと話していました…それともう二〜三件…(メモパッドを2枚めくったあと内容を読みながら言う)…イナさんがドナさんの旧友さんの一人に対して『遊びに行ってもいい?』としつこく言うた…理由は旧友さんが持っているゲームウォッチがしたい…であった…と私に伝えたのですよ!!」
「ほんとうの話よ〜」
「□■島さん!!私はすごく困っているのですよ!!」
「どうして信じないのよ?」
私は、ものすごく困った表情で言うた。
「信じるとか信じないの話じゃないですよ!!□■島さんは、イナさんが悪いことをしていたと言う情報をどなたから聞いたのですか!?」
「どなたからって?」
「あの、それを言わないとこちらが困るのですよ!!」
女性は、めんどくさい声で『誰でもいいでしょ〜』と言うた。
私は、怒った声で言うた。
「誰でもいいわけないでしょ!!□■島さん!!ひとの話を聞いてください!!」
女性は、クソ生意気な表情で『聞いてるわよ〜』と言い返した。
私は、ますます怒った表情で言うた。
「もう一度確認を取りますけど、おたくが私に言うた話はどなたから聞いたのですか!?答えてください!!」
女性は、クソ生意気な声で私に言うた。
「誰でもいいでしょ〜」
「□■島さん!!」
「パク・イナがほんとうにほしいものは、もっと大きなものよ〜」
「なんだと!?」
「パク・イナがほんとうにほしいものは…二番目の妹さんが持っているものよ〜」
「なんだって!?」
「それを手に入れたいから二番目の妹さんの旧友さんたちにつきまといをしたのよ〜」
「それは本当か!?」
「本当よ…それともうひとつ…牛窓の萩生《はぎお》の家のシンルイたちがパク・イナとグルになっていたことが分かったわよ〜」
「それはほんとうですか!?」
「だからほんとうよ〜」
「あの、私は困っているのですよ!!」
「だからほんとうだってば〜」
「□■島さま!!」
「イナの二番目の妹さんが持っているものは超豪華なセット品よ…超豪華なセット品を二番目の妹からドロボーしたあと萩生《はぎお》の夫婦に贈る気でいるのよ〜」
「それはほんとうですか?」
「ほんとうよ〜…萩生《はぎお》の家の夫婦も夫婦でバカよね〜」
「それはどう言う意味でしょうか!?」
「だから、萩生《はぎお》の夫婦は超豪華なセット品を質入れするのよ…質入れで得たカネを使ってコーライニンジンを買う予定だったのよ〜」
「コーライニンジンを買うって?」
「病気療養中のダンナのお母さまにコーライニンジンをせんじてのませたいのよ…そう言うあくどいことをしようとしたのでダンナのおとーさまが農機に巻き込まれた事故で亡くなったのよ…お母さまは心臓発作で亡くなったのよ…長男はヤクザともめごとを起こした末に事務所《くみ》の上納金《カネ》を盗んで逃げた…など…だから10月5日…農家の家で結婚披露宴をあげた夫婦の新婦さんがレイプの被害を受けた〜それを苦に命を絶ったのよ…新郎さんはかわいそうね…その後、新郎さんのオネエが子どもたち3人を連れて出戻った…の不幸ごとがつづいた…萩生《はぎお》の家はなにを考えているのかしら…ほんとうにだめねぇ…おーっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっ〜」
女性は、よりし烈な高飛車嗤《タカビーわら》いをあげた。
ふざけるな!!
この女は…
頭がイカれている…
なにを考えているのだ…
陰に隠れていたイナ姐《ねえ》はんは、その場に座り込んだあと震えまくった。
生け垣の陰に隠れている番頭《ばんと》はんは『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ〜』と嗤《わら》いながらちびたえんぴつでメモ書きをしていた。
時は、午後2時頃であった。
またところ変わって、三国競艇場にて…
場内にモーターボートのエンジン音と水しぶきと観客たちの歓声が響いた。
………………………
またところ変わって、競艇場の入り口付近にある広場にて…
広場にたくさんの出店が並んでいた。
ショルダーバッグを持ってあてもなく歩いていた私は、広場にやって来た。
この時であった。
私は、大三島で会った啖呵売《テキヤ》のおっちゃんを見た。
啖呵売《テキヤ》のおっちゃんは、広場の真ん中で競艇場に来たおっちゃんたちに次のレースの予想を教えていた。
私は、啖呵売《テキヤ》のおっちゃんに声をかけた。
「おっちゃん。」
「ああ、コリントさん。」
「おっちゃんはいつから予想屋を始めたの?」
「商売でんがな〜」
「商売?」
「ああ…コリントさんもいかがですか?」
「いかがですかって?」
「フネだよ〜」
「フネしてるヒマはねえんだよ…それよりもおっちゃん、おれはこのあいだ信州と富山へ行ってドナ姐《ねえ》はんをさがしに行ったんや。」
「なんや、道後温泉《どうご》の置屋の姐《ねえ》はんを捜しているのか。」
「そうだよ…おっちゃん、この2〜3日のあいだドナ姐《ねえ》はんを見かけた?」
「さあ、見てないけど。」
「見てない?」
「ああ。」
「そう…分かった。」
私は、啖呵売《テキヤ》のおっちゃんに『またね。』と声をかけたあと広場から出た。
それから40分後であった。
私は、競艇場前の広場から出たあと歩いて温泉街へ向かおうとした。
この時、私の後ろにクリーム色のトレンチコート姿の黒のサングラス男がいた。
黒のサングラス男は、私の肩をぐいとつかみながら言うた。
「待てコラ!!」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
「広場にある電話ボックスに電話がかかってきたから早く行け!!」
「分かりましたよぅ〜」
…………………………………
またところ変わって、広場にある電話ボックスにて…
私は、だいだい色の四角のコイン投入式のプッシュホンにかかってきた電話の応対をしていた。
電話は、多度津町で暮らしている女性からであった。
女性は、イナ姐《ねえ》はんがひとからカネを借りていたことを告げ口するために電話をかけてきたと思う。
……………………
「もしもし、コリントイワマツヨシタカグラマシーでございます。」
「コリントイワマツヨシタカグラマシーさまでございますか?…多度津町の□■島でございます…あの…仁尾町にお住まいの◯江の奥さまをご存じですね。」
「はい。」
「コリントさん…コリントさん。」
「なんでしょうか?」
「実は…◯江の奥さまが…韓国人の女からゆすられていたことが分かりました。」
ええ!!
イナ姐《ねえ》はんが、◯江の奥さまに対して…
強請《ゆすり》をしていた!?
受話器ごしにいる女性からとんでもない話を聞いた私は、おたついた表情で言うた。
「もしもし!!その話はほんとうですか!?」
「ほんとうにほんとうよ〜」
「□■島さん!!すみませんが今からそちらへ向かいます!!…本当かどうかを確認したいのです!!…よろしいでしょうか!?」
……………………………
(ゴーッ!!)
時は、夕方5時半頃であった。
私は、石川小松空港から全日空機に乗って再び旅に出た。
経由地の羽田空港には夕方6時過ぎに到着した。
それから90分後に最終の全日空機に乗って高松空港へ向かった。
高松空港には夜9時10分頃に到着した。
高松空港から待ち合わせ場所まではタクシーで移動した。
………………………………
時は、深夜11時10分頃であった。
またところ変わって、多度津の中心地にある桃陵公園《とうりょうこうえん》にて…
私は、電話をかけてきた女性と一緒に話をしていた。
私は、女性に対してイナ姐《ねえ》はんが写っている写真を見せた。
女性は、私に対してこう言うた。
「ええ、この女でした。」
「念のためにもう一度確認しますが、この写真に写っている女性が◯江さんに対して強請《ゆすり》をしていたのは間違いないですか?」
「ほんとうにほんとうよ〜」
ほんとうかな…
私は、イナ姐《ねえ》はんが写っている写真が入っているをパスケースをショルダーバッグに収納したあと黒のラッションペンとメモパッドを取り出した。
私は、メモ書きを始める準備ができたあと女性に言うた。
「奥さまに2〜3点ほどおたずねしたいことがございますがよろしいでしょうか?」
「いいわよ〜」
「パク・イナさんが◯江さんに対してカネを強請《ゆす》っていた現場をどこで見たのですか?」
「どこって、ここよ。」
「ここ?」
「そうよ。」
「いつごろその現場を見たのですか?」
「さあ、おぼえてないわねえ…」
「日にちが分からないのですか?」
「日にちは分からないけど、ここで韓国人の女性と◯江の奥さまがどんなやりとりをしていたのかはおぼえているわよ〜」
おかしいな〜…
私は、女性に対してこう言うた。
「あのすみません。」
「はい。」
「つい先日のことでございますが…トクメイで私のもとに電話をかけてきた人がパク・イナさんが◯江さんとここで会っていた現場を見たと言うたのです…えーとですね…」
ところ変わって、公園内にある生け垣の内にて…
生け垣の内に番頭《ばんと》はんが隠れていた。
番頭《ばんと》はんは、ちびたえんぴつでメモ書きをしながら私と女性の会話を聞いていた。
私は、女性に対してこう言うた。
「トクメイさんからの話によりますと、パク・イナさんは◯江さんに対して『ジュースを買うおカネがいる。』と言うてカネかしてくれと言うた…◯江さんは五百円札1枚をイナさんに貸した…と言うことでした。」
「ジュースを買うおカネを借りた?」
「これは、トクメイさんが私に話したのですよ。」
「ジュースを買うがいるから貸してなんて…ありえないわよ〜」
「私もそう思っているのです…え~と…」
私は、メモパッドを2枚めくったあとメモの内容を見ながら女性に言うた。
「これもトクメイで電話をかけてきた人からの情報でございますが…何ヶ月前かおぼえてないけど、パク・イナさんが◯江さんの家の前をうろちょろしていた…◯江さんがカネを貸してくれるまでいつづけた…と言うことでございます。」
「イナさんが◯江さんに対してつきまといをしていたのね。」
「あの、私はすごく困っているのですよ!!」
「あらどうして?」
「ですから、メモパッドに書かれている情報が真実であると言う確証がないのですよ!!」
「うちはほんとうのことを言うたのよ〜」
「あの〜、決めつけで物事を判断するのはものすごく危険ですよ!!…それは分かりますよね!!」
女性は、私に対して決めつけ言葉を言うた。
「あなた、な~んにも知らないのね〜」
「それはどう言う意味でしょうか?」
「パク・イナは、超がつく欲張り女よ〜」
「超がつく欲張り女!?」
「そうよ〜」
「あの〜、パク・イナさんが超がつく欲張り女と言えるコンキョはどこにありますか?」
「あるから言うたのよ〜」
「それはなんでしょうか!?」
「そんなの決まっているわよ…パク・イナは、幼い時から悪いクセがあるのよ…『ほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしい…』と言うてひとが持っているものをやたらとほしがるのよ〜」
「ひとが持っているものをやたらとほしがる?」
「そうよ〜」
「あなたはこう言いたいのですね…イナさんは◯江さんが持っている持ち物をほしがっていた…」
「そのとおりよ〜」
「イナさんがほしいものってなんですか?」
「◯江さんが持っているアクセサリーよ〜」
「アクセサリー!?」
「そうよ…ほかにも、高価なコスメとか高価なウォッチとか…ほかにもまだまだあったわね〜」
……………………
この時であった。
イナ姐《ねえ》はんが少林寺拳法の本部裏の路地から…◯江さんが大通り側の入り口から公園に入ろうとした。
この時、イナ姐《ねえ》はんと◯江さんは女性と私が話しているところを見た。
イナ姐《ねえ》はんと◯江さんは、公園の陰に隠れた。
私は、ものすごく困った表情で言うた。
「あの〜、それはほんとうのことでしょうか?」
「ほんとうにほんとうよ〜」
「それともう一点〜」
私は、メモパッドを3枚めくったあとメモの内容を読みながら言うた。
「これもトクメイで私に電話をかけてきた人からの話ですけど…イナさんが妹さんのドナさんの友人知人さまに対してつきまといをしていた…被害者が多数出たと話していました…それともう二〜三件…(メモパッドを2枚めくったあと内容を読みながら言う)…イナさんがドナさんの旧友さんの一人に対して『遊びに行ってもいい?』としつこく言うた…理由は旧友さんが持っているゲームウォッチがしたい…であった…と私に伝えたのですよ!!」
「ほんとうの話よ〜」
「□■島さん!!私はすごく困っているのですよ!!」
「どうして信じないのよ?」
私は、ものすごく困った表情で言うた。
「信じるとか信じないの話じゃないですよ!!□■島さんは、イナさんが悪いことをしていたと言う情報をどなたから聞いたのですか!?」
「どなたからって?」
「あの、それを言わないとこちらが困るのですよ!!」
女性は、めんどくさい声で『誰でもいいでしょ〜』と言うた。
私は、怒った声で言うた。
「誰でもいいわけないでしょ!!□■島さん!!ひとの話を聞いてください!!」
女性は、クソ生意気な表情で『聞いてるわよ〜』と言い返した。
私は、ますます怒った表情で言うた。
「もう一度確認を取りますけど、おたくが私に言うた話はどなたから聞いたのですか!?答えてください!!」
女性は、クソ生意気な声で私に言うた。
「誰でもいいでしょ〜」
「□■島さん!!」
「パク・イナがほんとうにほしいものは、もっと大きなものよ〜」
「なんだと!?」
「パク・イナがほんとうにほしいものは…二番目の妹さんが持っているものよ〜」
「なんだって!?」
「それを手に入れたいから二番目の妹さんの旧友さんたちにつきまといをしたのよ〜」
「それは本当か!?」
「本当よ…それともうひとつ…牛窓の萩生《はぎお》の家のシンルイたちがパク・イナとグルになっていたことが分かったわよ〜」
「それはほんとうですか!?」
「だからほんとうよ〜」
「あの、私は困っているのですよ!!」
「だからほんとうだってば〜」
「□■島さま!!」
「イナの二番目の妹さんが持っているものは超豪華なセット品よ…超豪華なセット品を二番目の妹からドロボーしたあと萩生《はぎお》の夫婦に贈る気でいるのよ〜」
「それはほんとうですか?」
「ほんとうよ〜…萩生《はぎお》の家の夫婦も夫婦でバカよね〜」
「それはどう言う意味でしょうか!?」
「だから、萩生《はぎお》の夫婦は超豪華なセット品を質入れするのよ…質入れで得たカネを使ってコーライニンジンを買う予定だったのよ〜」
「コーライニンジンを買うって?」
「病気療養中のダンナのお母さまにコーライニンジンをせんじてのませたいのよ…そう言うあくどいことをしようとしたのでダンナのおとーさまが農機に巻き込まれた事故で亡くなったのよ…お母さまは心臓発作で亡くなったのよ…長男はヤクザともめごとを起こした末に事務所《くみ》の上納金《カネ》を盗んで逃げた…など…だから10月5日…農家の家で結婚披露宴をあげた夫婦の新婦さんがレイプの被害を受けた〜それを苦に命を絶ったのよ…新郎さんはかわいそうね…その後、新郎さんのオネエが子どもたち3人を連れて出戻った…の不幸ごとがつづいた…萩生《はぎお》の家はなにを考えているのかしら…ほんとうにだめねぇ…おーっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっ〜」
女性は、よりし烈な高飛車嗤《タカビーわら》いをあげた。
ふざけるな!!
この女は…
頭がイカれている…
なにを考えているのだ…
陰に隠れていたイナ姐《ねえ》はんは、その場に座り込んだあと震えまくった。
生け垣の陰に隠れている番頭《ばんと》はんは『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ〜』と嗤《わら》いながらちびたえんぴつでメモ書きをしていた。