大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【夜明けの停車場】

時は、10月10日の深夜4時20分頃であった。

またところ変わって、大街道の電車通りにある松山三越《みつこし》デパートの正面玄関前にて…

正面玄関の前に長距離トラックが停まっていた。

ショルダーバッグを持ってトラックから降りた私は、運転手《うんちゃん》にお礼を述べた。

長距離トラックが出発したあと、私は左腕につけているロレックスの腕時計を見ながら言うた。

「もうすぐ4時半だ…」

このあと、私はほたるさんが経営しているナイトクラブ(ちょいの間)へ向かった。

時は、深夜4時50分頃であった。

またところ変わって、ほたるさんが経営しているナイトクラブの店内にて…

カウンターの内にほたるさんが立っていた。

ショルダーバッグを持っている私は、ほたるさんに声をかけた。

「ほたるさん!!」
「まあよーくん、どうしたの?」
「三永《みえ》さんからたのまれたものを持ってきました!!」
「三永《みえ》ちゃんからたのまれたものを持ってきたのね〜」
「今から出します!!」

私は、ショルダーバッグの中に入っていた中身がぎっしりと詰まっているふうとうを取り出したあとほたるさんに手渡した。

ほたるさんは、私に対して『どうもありがとう…ちょっと待ってね〜』と言うたあと店の奥に入った。

…………………………

それから20分後であった。

ほたるさんが店の奥から出てきた。

ほたるさんは、私に対して『よーくんにたのみがあるのよ〜』と言うたあと親展書《てがみ》を渡した。

親展書《てがみ》を受け取った私は、ほたるさんに言うた。

「ほたるさん…ほたるさん!!」

ほたるさんは、私に対して『なにも聞かないで!!』と言うたあと頼みごとを伝えた。

「よーくん、この親展書《てがみ》を三永《みえ》ちゃんに届けてちょうだい。」
「三永《みえ》さんに届けてほしい?」
「1時間半前に三永《みえ》ちゃんからたのまれたのよ〜」
「えっ?」
「よーくん、行き先はここよ〜」

ほたるさんは、私に対して1枚の紙を差し出した。

紙面には、指定時間と場所が書かれていた。

紙面を見た私は、ほたるさんに言うた。

「唐子浜パーク。」
「10時までに唐子浜パークの遊園地のゲート前に行くのよ〜」
「10時までに…行く…」

ほたるさんは、私の右手に万札《だい》8枚を載せながら『これは、バス代に使ってね〜』と言うたあとにぎらせた。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、朝6時50分頃であった。

私は、今治桟橋行きのいよてつ特急バスに乗って旅に出た。

バスは、国道196号線を通って今治方面へ向かった。

バスは、朝8時前に今治高島屋前《たかしまやまえ》に到着した。

それから20分後に今治高島屋前《たかしまやまえ》から新居浜行きの急行バスに乗り継いで唐子浜へ向かった。

三永《みえ》さんは…

約束の時間に来てくれるだろうか…

すごく心配だ…

…………………
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