大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【金沢望郷歌】

時は流れて…

11月5日頃であった。

10月31日から11月4日までのあいだにかけて岐阜県飛騨地方から北陸三県のあちらこちらをまわって三永《みえ》さんとほたるさんを探しつづけた。

しかし、三永《みえ》さんとほたるさんはどこにもいなかった。

11月2日に岐阜のソープランドで乱闘事件を起こした例のハンラ男・貴藤《キトウ》が死亡した。

貴藤《キトウ》は、ヤクザが持っていた拳銃《チャカ》で身体《ドタマ》ぶちぬかれた…

その末に、陸上自衛隊《リクジ》を懲戒免職《ツイホー》された…

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なんとも言えない…

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時は、昼1時過ぎであった。

またところ変わって、兼六園にて…

私は、ゆっくりとした足取りで庭園を歩いた。

園内に県外《ちほう》からお越しになった修学旅行の団体さまたちや海外からお越しになられた団体客《ツアーきゃく》たちがたくさんいた。

ひどくつかれた表情を浮かべていた私は、なにを思いながら庭園を歩いていたのか…

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時は、夕方4時半頃であった。

またところ変わって、サイ川の河川敷の公園にて…

私は、公園に設置されていたベンチ座っていた。

ひざの上に載せているショルダーバッグの中から水色のB5版の厚めのコクヨキャンパスノートと万年筆を取り出した。

ノートには、私がつらくなった時・悲しくなった時・泣きそうになった時に書いた文章がたくさん書かれていた。

私は、夕暮れ時のサイ川を見つめながらノートにこう記した。

男ひとりがひとりで生きて行く方法があったら教えてくれよ…

花嫁さんがいない人生はイヤだ…

好きなコがいない人生はイヤだ…

なにもかもがイヤになった…

なんなのだ一体…

もうたくさんだ…

ひとりで生きて行くことはムリだ!!

…………………

(ポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタ…)

ノートの上に、なみだがたくさん落ちた。

もうイヤだ…

男ひとりで生きて行くのはコンナンだ…

花嫁さんがいない人生なんかイヤだ…

恋がしたい…

恋がしたい…

………………

私は…

還暦をまたずに…

ひとりさびしく死んでいくしかないのか…

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