大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第60話・冬の旅

【越前岬】

時は、1981年11月6日の夜10時半頃であった。

またところ変わって、金沢市上近江町《しないかみおうみちょう》の商店街の裏手にある酒場街にて…

私は、酒場街にあるスナック4軒を回ってカラオケ流しをした。

この日は、合計893万円のおひねりをいただいた。

日付が変わって、7日の深夜4時頃までのあいだにさらに3軒のスナックでカラオケ流しをした。

2日間で合計1481万円のおひねりを稼いだ。

これだけあれば、当面は大丈夫である。

(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、11月7日の午前10時頃であった。

私は、国電金沢駅から名古屋行きの特急しらさぎに乗って再び旅に出た。

福井駅には、午前11時25分頃に到着した。

ショルダーバッグを持って特急列車《れっしゃ》から降りた私は、改札口を通って外へ出た。

(ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!)

時は、午後2時40分頃であった。

またところ変わって、越前岬にて…

私は、荒波の日本海《うみ》を見つめながら考え事をしていた。

空は、灰色の雲におおわれていた。

雲のすきまから、陽の光がさしていた。

空をとんでいるカモメたちは、鳴き声をあげながら荒波の海を渡っていた。

荒波の海を見つめていた私は、つかれた表情でつぶやいた。

早く放浪生活を終わらせたい…

そのためには…

大番頭《おおばんと》はんたちとマァマとドナ姐《ねえ》はんを見つけなきゃ…

……………………

だけど…

その前にほたるさんを見つけなきゃ…

大番頭《おおばんと》はんたちとマァマとドナ姐《ねえ》はんたちの居場所を知っているのは、ほたるさんだけである…

そのほたるさんを見つけないと…

なにもかもが…

パーになってしまう…

早くしなきゃ…

……………………
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