大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【カルチェラタンの雪】

時は、9月3日の深夜2時過ぎであった。

またところ変わって、国道220号線の鹿屋バイパスにある終夜営業のラーメン屋にて…

店内には運転手《うんちゃん》ひとりと若いカップルさんがいた。

私は、ぎょうざダブルと酢豚定食ごはん大盛りで遅すぎる夕食を摂っていた。

若いカップルさんは、店の隅の方でいちゃいちゃしていた。

若いカップルさんは、挙式披露宴のことやハネムーンのことなど…

楽しく話していた。

私は、ひとことも言わずに晩ごはんを食べていた。

(ガラガラガラガラガラガラ…)

この時であった。

ヒゲ面でむらさき色の作業着《つなぎ》を着ている運転手《うんちゃん》が店に入った。

「ヘイいらっしゃい〜」

ヒゲ面の運転手《うんちゃん》は、店の人に注文をとった。

「おやじ、いつものヤツとぎょうざダブルとチャーシュー大盛り頼むね。」
「ヘイ。」

ヒゲ面の運転手《うんちゃん》は、先に見せに来ていた運転手《うんちゃん》に声をかけた。

「おつかれ〜」
「おつかれさん。」
「これからどこへ行くのだい?」
「このあと、串間へ行く予定だよ〜」
「串間へ行くのか。」
「ああ。」

ヒゲ面の運転手《うんちゃん》は、隅の席に座っている若いカップルさんをちらっとみてから運転手《うんちゃん》に言うた。

「いいな〜」
「なにが?」
「カップルさんだよ〜」
「ああ、店の片すみにいるカップルさんかい?」
「ああ…うらやましいな〜」
「なんだい、おめえ嫁はんがほしいのか?」
「ああ。」
「どんなタイプがいいのかい?」
「どんなタイプって…オレは…(女優の)夏木マリのようなグラマラスなコがタイプだよ〜」
「そうかいそうかい…」

ふたりの運転手《うんちゃん》は、むじゃきな様子で話をしていた。

………………

私は、ひとことも言わずに晩ごはんを食べていた。

…………………
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