大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【万華鏡】

(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)

時は、朝8時15分頃であった。

今治市もザーザー降りの雨が降っていた。

またところ変わって、衣干町《きぬぼしちょう》のマンションの前にて…

グループホームの利用者たちは、お迎えのバスが来る時を待っていた。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

朝8時20分頃であった。

福祉施設のマイクロバスが到着した。

バスの運転手の男性がバスから降りたあと利用者さんたちに声をかけた。

「あれ、太兵衛《たべえ》はどうしたのだ?」
「あのじいさん、まだ寝てるよ〜」
「しゃーないやつだな〜」

男性の運転手は、ドカドカと足音を立てながらグループホームの中に入った。

またところ変わって、太兵衛《たべえ》がいる部屋にて…

太兵衛《たべえ》は、ふとんの中でグーグーといびきをかいて寝ていた。

そこへ運転手の男性が部屋に入った。

運転手の男性は、ふとんの中でグーグーと寝ている太兵衛《たべえ》を怒鳴りつけた。

「こら太兵衛《たべえ》!!オドレはいつまで寝ているのだ!!行くぞ!!」

運転手の男性は、太兵衛《たべえ》の足をつかんだあと布団から引きずり出した。

「離せ!!離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せはーなーせ!!」

布団から引きずり出された太兵衛《たべえ》は、必死になって抵抗した。

台所にて…

太兵衛《たべえ》は、台所のテーブルの足にしがみついていた。

運転手の男性は、必死になって太兵衛《たべえ》をひっぱった。

「離せ!!離せ!!」
「オラ!!みんな待っているぞ!!」
「離せ!!離せ!!」

それから2分後であった。

「ゲボゲボゲボゲボゲボゲボゲボゲボゲボ…」

太兵衛《たべえ》がひどいせきを起こした。

このため、運転手の男性は太兵衛《たべえ》を引きずり出すことをやめた。

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

それから10分後であった。

マイクロバスがマンションの前から出発した。

…………………

それからまた30分後であった。

太兵衛《たべえ》は、利用者さんたちが使っている部屋に侵入したあと金銭を盗んだ。

その時であった。

世話人の女性が怒った声で言うた。

「渕崎さん!!なにしてるのよ!!」

太兵衛《たべえ》は、ものすごく怒った声で言い返した。

「ふざけるなクソババア!!こんなしけたグループホームにいたくないわ!!」

逆ギレを起こした太兵衛《たべえ》は、世話人の女性を突き飛ばしたあとホーム内を暴れ回った。

それから60分後に太兵衛《たべえ》はグループホームから飛び出した。

グループホームから飛び出した太兵衛《たべえ》は、ワーワーと泣き叫びながら道を走った。

(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!ザーーーーーッ!!)

この時、1時間に20ミリ前後の雷をともなった雨が降り出した。

グループホームから逃げ出した太兵衛《たべえ》は、どこへ向かおうとしているのか?

………………………
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