大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【よこがお】
時は、10月22日の午後2時過ぎであった。
またところ変わって、長野県庁《けんちょう》の館内にて…
私は、館内にある旅券課の窓口にいた。
私は、窓口の職員に対して『□△さまから聞いた話がほんとうなのかどうかを確かめたいのでお願いします。』と申し出た。
職員は『しばらくお待ちください。』と言うたあと席から離れた。
それから10分後であった。
旅券課の職員が窓口に戻ってきた。
職員は『そのような女性は来ていません。』と答えた。
えっ…
来てない?…
おかしいな…
……………………
時は、午後4時頃であった。
またところ変わって、権堂アーケード通り(商店街)にあるふとん屋にて…
私は、ふとん屋の主と話をしていた。
私は、□△さまから聞いた話がほんとうなのかどうかを確かめるために県庁に行ったが、ウソだったことを主に話した。
主は、私に対してこう言うた。
「□△のダンナが言うた話は大ウソだよ〜」
「大ウソ!?」
「そうだよ…□△のダンナは、昨日の夜ヨメからどぎついイビリを受けたのだよ…むしゃくしゃしていたからあんたにウソ話をしたのだよ〜」
「なんだよいったいもう〜」
この時であった。
マルコメみそのロゴ入りのネイビーの前掛けをつけている八百屋のおっちゃんが店にやってきた。
「ちわーす〜」
「おお、(八百屋のおっちゃん)ちゃん〜」
「おう、なんの話をしてるのかい?」
「□△がまた大ウソをついた話だよ〜」
「ああ、あの認知症のじいさんのたわごとかい〜」
私は『ちょっと待ってください!!』と言うたあと八百屋のおっちゃんに言うた。
「八百屋のおっちゃん〜」
「なんだい?」
「先ほど、□△さまが認知症だと言いましたね。」
「ああ、そうだよ〜」
「その話は、どなたから聞いたのですか!?」
「どなたからって…さあ、知らないけど…1年前に医師から認知症の初期症状であることを診断されたことは知ってるよ〜」
「認知症の初期症状…」
そこへまた、白髪頭でかわいい模様のエプロンをつけている花屋の主人がやって来た。
「ちわーす〜」
八百屋のおっちゃんが花屋のおっちゃんに声をかけた。
「おお、(花屋のおっちゃん)ちゃん。」
「なんの話をしているのかな?」
「□△のうわさ話だよ〜」
八百屋のおっちゃんは、花屋のおっちゃんにこう言うた。
「(花屋のおっちゃん)ちゃん…オレ、□△がわけのわからないじいさんと話をしていたところを見たよ〜」
「どこで?」
「善光寺の仁王門の付近にある甘みやだよ〜」
「どんな話をしていたのかな?」
「わけのわからないじいさんが□△に対して『男のたのみを聞いてくれ〜』と言うて、頼み事をしていたのだよ〜」
ふたりの会話を聞いた私は、あわてた声で言うた。
「ちょっと待ってください!!」
「どうしたのだね?」
「先ほど、□△さまが善光寺の仁王門の近くにある甘みやでわけのわからないじいさんと一緒にいたと言いましたね。」
「ああ、言うたよ〜」
「あの…」
私は、ポロシャツの左胸のポケットの中に入っていたパスケースを出したあと中に入っている写真をみせながらふたりに言うた。
「□△さまと会っていたわけのわからないじいさんというのは、こちらのかたでございますか?」
花屋のおっちゃんは『ああ、そうだよ〜』と答えた。
私は、パスケースをショルダーバッグに収納したあと中から手帳と万年筆を取り出した。
その後、私は花屋のおっちゃんに声をかけた。
「あの…□△さまと会っていたわけのわからないじいさんは、□△さまになにを頼んでいたのですか?」
「なにをって…パスポートを貸してと言うたよ〜」
「パスポートを貸してくれとたのんだ!?」
「そうだけど〜」
八百屋のおっちゃんは、花屋のおっちゃんにこう言うた。
「どう言うこと?」
「わけのわからないじいさんは、外国へいきたいからパスポートを貸してくれと言うたのだよ。」
「外国へ行きたいからパスポートを貸してくれって?」
「ああ。」
私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしていた。
ふたりは、ことの次第を話していた。
「あのじいさんは、頭がいかれているのだよ〜」
「わけのわからないじいさんは、□△になんて言うたのだよ?」
「軍隊のない平和な国へボーメイするのだと言うたよ〜」
メモ書きをしていた私は、ふたりにたずねた。
「ちょっと待ってください!!わけのわからないじいさんが言うた軍隊のない平和な国とはなんですか!?」
「そんな国、どこにもないよ〜…あるわけないよ〜」
「しかしですね〜」
そこへ、デルモンテケチャップのロゴ入りのネイビーの前掛けをつけている酒屋のおっちゃんが店にやって来た。
「おう、なんの話をしてるのだい?」
「ああ、□△のうわさ話だよ〜」
「ああ、そうかい。」
酒屋のおっちゃんは、ふたりと私にこう言うた。
「ああ、オレ…善光寺の境内でわけのわからないじいさんと□△が取引をしていたところをみたよ〜」
「えっ?」
「□△がわけのわからないじいさんにパスポートと100ドル紙幣20枚を渡しているところを見たよ〜」
それを聞いた私は、あわてた声で言うた。
「ちょっと待ってください!!」
「どうしたのかな?」
「あの、先ほど善光寺の境内で□△さまがわけのわからないじいさんにパスポートと100ドル紙幣をわたしていた現場を見たと言いましたね。」
「ああ、言うたよ。」
「それはいつ頃ですか!?」
「今から、8時間前だけど〜」
「8時間前!?」
「うん…□△は、ものすごくつらそうな顔をしていたよ。」
「ものすごくつらそうな顔をしていた!?」
「そうだよ〜」
「それはどう言うことですか!?」
「だから、□△のダンナがわけわからないじいさんに渡したパスポートは、高校生のメイゴさんのパスポートなんだよ〜」
「なんだって!!」
「□△のダンナは、メイゴに対してガマンしてくれとたのんだあとパスポートを持ち出したのだよ〜」
「だからなにをガマンしろと言うたのですか!?」
「修学旅行だよ…メイゴさんのいる高校の修学旅行はハワイへ行く予定なんだよ〜」
「修学旅行!?」
「ええ。」
「そのわけの分からないじいさんは、パスポートを受け取ったあとどこへ行ったのですか!?」
「どこって…伊丹へ行ったよ〜」
「伊丹の国際空港…」
「わけのわからないじいさんは、2時間後に出発する飛行機に乗ると言うてたよ〜」
「2時間…そのわけのわからないじいさんが搭乗する飛行機はどこへ行くのかと言うのは!?」
「聞いてないけど〜」
ことの次第を聞いた私は、真っ青な表情でつぶやいた。
なんてこった…
太兵衛《たべえ》は、人のパスポートを使って…
外国へ行く気だ…
……………………
太兵衛《たべえ》が搭乗する予定の飛行機はどこ行きだ…
それがわからないと…
ものすごく困る…
どうしたらいいのだ…
…………………………
またところ変わって、長野県庁《けんちょう》の館内にて…
私は、館内にある旅券課の窓口にいた。
私は、窓口の職員に対して『□△さまから聞いた話がほんとうなのかどうかを確かめたいのでお願いします。』と申し出た。
職員は『しばらくお待ちください。』と言うたあと席から離れた。
それから10分後であった。
旅券課の職員が窓口に戻ってきた。
職員は『そのような女性は来ていません。』と答えた。
えっ…
来てない?…
おかしいな…
……………………
時は、午後4時頃であった。
またところ変わって、権堂アーケード通り(商店街)にあるふとん屋にて…
私は、ふとん屋の主と話をしていた。
私は、□△さまから聞いた話がほんとうなのかどうかを確かめるために県庁に行ったが、ウソだったことを主に話した。
主は、私に対してこう言うた。
「□△のダンナが言うた話は大ウソだよ〜」
「大ウソ!?」
「そうだよ…□△のダンナは、昨日の夜ヨメからどぎついイビリを受けたのだよ…むしゃくしゃしていたからあんたにウソ話をしたのだよ〜」
「なんだよいったいもう〜」
この時であった。
マルコメみそのロゴ入りのネイビーの前掛けをつけている八百屋のおっちゃんが店にやってきた。
「ちわーす〜」
「おお、(八百屋のおっちゃん)ちゃん〜」
「おう、なんの話をしてるのかい?」
「□△がまた大ウソをついた話だよ〜」
「ああ、あの認知症のじいさんのたわごとかい〜」
私は『ちょっと待ってください!!』と言うたあと八百屋のおっちゃんに言うた。
「八百屋のおっちゃん〜」
「なんだい?」
「先ほど、□△さまが認知症だと言いましたね。」
「ああ、そうだよ〜」
「その話は、どなたから聞いたのですか!?」
「どなたからって…さあ、知らないけど…1年前に医師から認知症の初期症状であることを診断されたことは知ってるよ〜」
「認知症の初期症状…」
そこへまた、白髪頭でかわいい模様のエプロンをつけている花屋の主人がやって来た。
「ちわーす〜」
八百屋のおっちゃんが花屋のおっちゃんに声をかけた。
「おお、(花屋のおっちゃん)ちゃん。」
「なんの話をしているのかな?」
「□△のうわさ話だよ〜」
八百屋のおっちゃんは、花屋のおっちゃんにこう言うた。
「(花屋のおっちゃん)ちゃん…オレ、□△がわけのわからないじいさんと話をしていたところを見たよ〜」
「どこで?」
「善光寺の仁王門の付近にある甘みやだよ〜」
「どんな話をしていたのかな?」
「わけのわからないじいさんが□△に対して『男のたのみを聞いてくれ〜』と言うて、頼み事をしていたのだよ〜」
ふたりの会話を聞いた私は、あわてた声で言うた。
「ちょっと待ってください!!」
「どうしたのだね?」
「先ほど、□△さまが善光寺の仁王門の近くにある甘みやでわけのわからないじいさんと一緒にいたと言いましたね。」
「ああ、言うたよ〜」
「あの…」
私は、ポロシャツの左胸のポケットの中に入っていたパスケースを出したあと中に入っている写真をみせながらふたりに言うた。
「□△さまと会っていたわけのわからないじいさんというのは、こちらのかたでございますか?」
花屋のおっちゃんは『ああ、そうだよ〜』と答えた。
私は、パスケースをショルダーバッグに収納したあと中から手帳と万年筆を取り出した。
その後、私は花屋のおっちゃんに声をかけた。
「あの…□△さまと会っていたわけのわからないじいさんは、□△さまになにを頼んでいたのですか?」
「なにをって…パスポートを貸してと言うたよ〜」
「パスポートを貸してくれとたのんだ!?」
「そうだけど〜」
八百屋のおっちゃんは、花屋のおっちゃんにこう言うた。
「どう言うこと?」
「わけのわからないじいさんは、外国へいきたいからパスポートを貸してくれと言うたのだよ。」
「外国へ行きたいからパスポートを貸してくれって?」
「ああ。」
私は、万年筆を使って手帳にメモ書きをしていた。
ふたりは、ことの次第を話していた。
「あのじいさんは、頭がいかれているのだよ〜」
「わけのわからないじいさんは、□△になんて言うたのだよ?」
「軍隊のない平和な国へボーメイするのだと言うたよ〜」
メモ書きをしていた私は、ふたりにたずねた。
「ちょっと待ってください!!わけのわからないじいさんが言うた軍隊のない平和な国とはなんですか!?」
「そんな国、どこにもないよ〜…あるわけないよ〜」
「しかしですね〜」
そこへ、デルモンテケチャップのロゴ入りのネイビーの前掛けをつけている酒屋のおっちゃんが店にやって来た。
「おう、なんの話をしてるのだい?」
「ああ、□△のうわさ話だよ〜」
「ああ、そうかい。」
酒屋のおっちゃんは、ふたりと私にこう言うた。
「ああ、オレ…善光寺の境内でわけのわからないじいさんと□△が取引をしていたところをみたよ〜」
「えっ?」
「□△がわけのわからないじいさんにパスポートと100ドル紙幣20枚を渡しているところを見たよ〜」
それを聞いた私は、あわてた声で言うた。
「ちょっと待ってください!!」
「どうしたのかな?」
「あの、先ほど善光寺の境内で□△さまがわけのわからないじいさんにパスポートと100ドル紙幣をわたしていた現場を見たと言いましたね。」
「ああ、言うたよ。」
「それはいつ頃ですか!?」
「今から、8時間前だけど〜」
「8時間前!?」
「うん…□△は、ものすごくつらそうな顔をしていたよ。」
「ものすごくつらそうな顔をしていた!?」
「そうだよ〜」
「それはどう言うことですか!?」
「だから、□△のダンナがわけわからないじいさんに渡したパスポートは、高校生のメイゴさんのパスポートなんだよ〜」
「なんだって!!」
「□△のダンナは、メイゴに対してガマンしてくれとたのんだあとパスポートを持ち出したのだよ〜」
「だからなにをガマンしろと言うたのですか!?」
「修学旅行だよ…メイゴさんのいる高校の修学旅行はハワイへ行く予定なんだよ〜」
「修学旅行!?」
「ええ。」
「そのわけの分からないじいさんは、パスポートを受け取ったあとどこへ行ったのですか!?」
「どこって…伊丹へ行ったよ〜」
「伊丹の国際空港…」
「わけのわからないじいさんは、2時間後に出発する飛行機に乗ると言うてたよ〜」
「2時間…そのわけのわからないじいさんが搭乗する飛行機はどこへ行くのかと言うのは!?」
「聞いてないけど〜」
ことの次第を聞いた私は、真っ青な表情でつぶやいた。
なんてこった…
太兵衛《たべえ》は、人のパスポートを使って…
外国へ行く気だ…
……………………
太兵衛《たべえ》が搭乗する予定の飛行機はどこ行きだ…
それがわからないと…
ものすごく困る…
どうしたらいいのだ…
…………………………