大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【長崎から船に乗って】

(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)

時は、午後12時半頃であった。

私は、五島《ごとう》の福江港行きのフェリーに乗って再び旅に出た。

甲板《デッキ》にいる私は、500ミリリットルのサントリー缶ビールをのみながら長崎港《みなと》の風景を見つめながらつぶやいた。

これから先…

どこへ行こうかな…

ほたるさんは…

どこへ行ったのかな…

……………………………

時は、午後2時50分頃であった。

ところ変わって、五島《ごとう》の福江港にて…

ショルダーバッグを持ってフェリーから降りた私は、歩いて福江市内《しない》へ向かった。

この日は、福江市内《しない》にあるホテルで一泊した。

…………………………

時は、11月15日の7時半頃であった。

ところ変わって、福江市内《しない》にあるホテルのシングルルームにて…

私は、まだベッドで寝ていた。

(ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロ…)

部屋に備え付けの電話機の着信音が鳴った。

ベッドで寝ていた私は、起き上がったあと電話に出た。

「はいはい出ますよ〜…はいコリント…つないでください…」

(プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)

電話がつながったあと、スピーカーから女性の声が聞こえた。

「もしもし、三世《みよ》です。」
「三世《みよ》さん…もしもし三世《みよ》さん!!」
「コリントさん…今、起きてるの?」
「ああ、起きてる…三世《みよ》さん…今どこにいるの?」
「大津みなと公園よ。」
「分かった…今からそっちへ行く。」

私は、受話器を置いたあと出発する準備を始めた。
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