大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【死んだ男が残したものは】

時は、深夜11時20分頃であった。

またところ変わって、国電長崎駅のすぐ近くにあるホテルのシングルルームにて…

私は、ベッドに寝転んだ状態で天井を見つめながらラジオを聴いていた。

ソニーのケータイラジオにつなげているイヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されていた『夢のハーモニー』が聴こえていた。

ラジオを聴いている私は、天井を見つめながらつぶやいた。

しずくさんは…

お金の大切さがまったく分かっていない…

お金の大切さがまったく分からないので…

大事なものをなくした…

あの様子だと…

しずくさんは…

私にカネを貸してくれと求めつづけると思う。

………………………………

人の気持ちを考えろよ…

………………………………

深夜11時54分頃であった。

私は、ラジオの電源を切ったあと右耳につけていたイヤホンを外した。

その後、再び天井を見つめながらつぶやいた。

しずくさんが助けたい人って誰なんだ…

どうせ、ろくでなしの男に決まってるよ…

ギャンブルにのめり込んだ末にスッテンテンになった…

スナックのノミ代がはらえなくなった…

または…

ソープの女を傷つけた…

キャバのホステスを汚した…

または…

ぼったくりのバーにだまされたことによる経済的な被害が出た…

………………………

考えられるのは…

それくらいしかない…

………………………

ますます許せなくなった…

………………………

ああ…

一体、どうなっているのだ…

…………………………

この日の夜は、イッスイもできなかった。

…………………………
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