大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【愛してると言えなくなった】
それからまた3日後の11月12日頃であった。
私は、11月10日から12日のあいだにかけて長崎市内《しない》で暮らしているしずくさんの友人知人をたずねるなどしてしずくさんのことを聞いた。
それによると、しずくさんは複数人の友人知人たちから現金《げんだま》を大量に借り入れていたことが明らかになった。
友人知人たちはしずくさんに対してカネを返してくれとサイソクしていたが、しずくさんは『今、持ち合せがないのよ〜』と言うて『また今度にしてね〜』と返事した。
また今度また今度また今度また今度また今度また今度また今度また今度…
また今度という言葉を聞くたびにものすごくイラつくわ!!
…………………………
時は、正午前であった。
またところ変わって、国電長崎駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
駅に着いた時にポケベルが鳴ったので電話をかけるために公衆電話のコーナーに来た。
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…ジー、ジー…)
私は、10円の赤電話機のコイン投入口に10円玉を20枚入れたあとダイヤルをまわした。
(プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)
電話がつながったあと、受話器のスピーカーからほたるさんの声が聞こえた。
「もしもしほたるです。」
「ほたるさん!!ほたるさん!!」
「その声はよーくんね。」
「もしもしほたるさん!!」
「今どこにいるの?」
「長崎駅!!」
「長崎駅にいるのね。」
「ほたるさんはどこにいるの!?」
「ごめんなさい…言えないの…もしもしよーくん…よーくん!!」
「ほたるさん。」
「あんたこの最近、しずくを見なかった?」
「しずくさん…ああ…3日前に長崎市内《しない》の居酒屋で会った。」
「その時、よーくんになにか言うてなかった?」
「ちょっと待って!!」
私は、一度会話を止めたあとあたりを見渡した。
もしかしたら、しずくさんがいるかもしれない…
そう思いながらあたりを見渡したあと、受話器ごしにいるほたるさんに言うた。
「もしもしほたるさん…一体なにがあったの?」
「よーくん…気を確かにして聞いてね…しずくは…アタシからカネを借りていたのよ〜」
「なんだって!?しずくさんがほたるさんからカネを借りていた!?…いくら貸したの!?…8000万…8000万貸した!?」
ほたるさんは、私に対してしずくさんの悪口を言うた。
「よーくん、しずくが助けようとしている人は…寸借詐欺《スンシャク》で逮捕されたことがある前科持ちの男よ!!…その男は、出入りしていた事務所《くみ》の上納金《カネ》を盗んだあと行方不明になったのよ!!…しずくは…事務所《くみ》の連中に連れ去られた男の妹を助けるために合計1億5000万円をかき集めていたのよ〜」
「行方不明になった男の妹さんをダッカンするために必要なお金だった…」
「…と言うことだけど…ところが…きょうになって、それがウソだと言うことが分かったのよ〜」
「なんだって!?それじゃあ、行方不明になった男は!?」
「とっくのむかしにカンドウされていたのよ…だからうちはしずくがどうなろうとカンチしないわよ…いいよーくん…もししずくを見たらうちに知らせてね…いつ、どこで見たかと言うだけでいいから〜」
「分かった。」
「それじゃあ、お願いね。」
(ガチャ…ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
電話は、そこで切れた。
しずくさんが…
寸借詐欺《スンシャク》の男とグルになって悪いことをしていた…
しずくさんは…
1億5000万円を…
なにに使おうとしていたのだ!!
……………………………
私は、11月10日から12日のあいだにかけて長崎市内《しない》で暮らしているしずくさんの友人知人をたずねるなどしてしずくさんのことを聞いた。
それによると、しずくさんは複数人の友人知人たちから現金《げんだま》を大量に借り入れていたことが明らかになった。
友人知人たちはしずくさんに対してカネを返してくれとサイソクしていたが、しずくさんは『今、持ち合せがないのよ〜』と言うて『また今度にしてね〜』と返事した。
また今度また今度また今度また今度また今度また今度また今度また今度…
また今度という言葉を聞くたびにものすごくイラつくわ!!
…………………………
時は、正午前であった。
またところ変わって、国電長崎駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
駅に着いた時にポケベルが鳴ったので電話をかけるために公衆電話のコーナーに来た。
(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…ジー、ジー…)
私は、10円の赤電話機のコイン投入口に10円玉を20枚入れたあとダイヤルをまわした。
(プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)
電話がつながったあと、受話器のスピーカーからほたるさんの声が聞こえた。
「もしもしほたるです。」
「ほたるさん!!ほたるさん!!」
「その声はよーくんね。」
「もしもしほたるさん!!」
「今どこにいるの?」
「長崎駅!!」
「長崎駅にいるのね。」
「ほたるさんはどこにいるの!?」
「ごめんなさい…言えないの…もしもしよーくん…よーくん!!」
「ほたるさん。」
「あんたこの最近、しずくを見なかった?」
「しずくさん…ああ…3日前に長崎市内《しない》の居酒屋で会った。」
「その時、よーくんになにか言うてなかった?」
「ちょっと待って!!」
私は、一度会話を止めたあとあたりを見渡した。
もしかしたら、しずくさんがいるかもしれない…
そう思いながらあたりを見渡したあと、受話器ごしにいるほたるさんに言うた。
「もしもしほたるさん…一体なにがあったの?」
「よーくん…気を確かにして聞いてね…しずくは…アタシからカネを借りていたのよ〜」
「なんだって!?しずくさんがほたるさんからカネを借りていた!?…いくら貸したの!?…8000万…8000万貸した!?」
ほたるさんは、私に対してしずくさんの悪口を言うた。
「よーくん、しずくが助けようとしている人は…寸借詐欺《スンシャク》で逮捕されたことがある前科持ちの男よ!!…その男は、出入りしていた事務所《くみ》の上納金《カネ》を盗んだあと行方不明になったのよ!!…しずくは…事務所《くみ》の連中に連れ去られた男の妹を助けるために合計1億5000万円をかき集めていたのよ〜」
「行方不明になった男の妹さんをダッカンするために必要なお金だった…」
「…と言うことだけど…ところが…きょうになって、それがウソだと言うことが分かったのよ〜」
「なんだって!?それじゃあ、行方不明になった男は!?」
「とっくのむかしにカンドウされていたのよ…だからうちはしずくがどうなろうとカンチしないわよ…いいよーくん…もししずくを見たらうちに知らせてね…いつ、どこで見たかと言うだけでいいから〜」
「分かった。」
「それじゃあ、お願いね。」
(ガチャ…ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
電話は、そこで切れた。
しずくさんが…
寸借詐欺《スンシャク》の男とグルになって悪いことをしていた…
しずくさんは…
1億5000万円を…
なにに使おうとしていたのだ!!
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