大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【男が母を想うとき】

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

また時は流れて…

11月30日の朝8時半頃であった。

私は、久万高原へ行くいよてつ南予バスに乗って再び旅に出た。

この日、私は59歳になった。

来年はカンレキなるけど、そんなことはどうでもよかった。

私は、11月29日までのあいだ松山市とその周辺の地域をまわってほたるさんを探していた。

しかし、ほたるさんはどこにもいなかった。

大番頭《おおばんと》はんたちとマァマとドナ姐《ねえ》はんの居場所を知っているのはほたるさんだけである。

大急ぎで見つけないと…

時間がない…

……………………………

話しはかわって…

この時間、バスは国道33号線の三坂峠《とうげ》を通っていた。

三坂峠《とうげ》のまわりの山々に白い雪が積もっていた。

寒いな…

凍えるな…

バスが三坂峠《とうげ》を越えた時であった。

白い雪が激しく降り出した。

同時に、強い風雪《かぜ》が吹いた。

バスは無事にバスターミナルに着くだろうか…

………………………

時は、午前10時10分頃であった。

バスが久万高原のバスターミナルに到着した。

ショルダーバッグを持ってバスから降りた私は、大急ぎで待合室に入った。

待合室の中にて…

大きめのストーブの前にいる私は、こごえる身体をぬくめながら考え事をしていた。

待合室には、若いカップルさんひとくみと県外から起こしになられた家族たち2組がいた。

恋人…

夫婦…

家族…

おやこ…

…………………

放浪《さすらい》の身の私には…

恋人・お嫁さんがいない…

家庭もない…

…………………

なんでこんな悲惨な人生を選んだのか…

…………………

考えたくない…

考えたくない…

…………………

私は…

このままでいいのか…

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

それから3時間後であった。

私は、小田(内子町)へ行くトラックをヒッチハイクしたあと再び旅に出た。

トラックは、国道33から380号線を通って小田の中心部へ向かった。

小田の中心部には、夕方4時頃に到着した。

その後、すぐに大洲市へ向かうトラックをヒッチハイクした。

トラックは、小田の中心部を出たあと内子・大洲方面へ向かった。

トラックは、夜9時頃国鉄伊予大洲駅に到着した。

この日の夜は、大洲市内《しない》にある旅館に宿泊した。
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