大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【追想】

芋《いも》ねーちゃんと私が言い争いをしていた時であった。

ふたりの前に白髪の男性がやって来た。

白髪の男性は、ものすごく困った声でふたりに声をかけた。

「あの〜」
「はい、なんでしょうか?」

白髪の男性は、ものすごく困った声でふたりに言うた。

「あの〜、私は…この写真に写っている男を探しているのです〜」

白髪の男性は、芋《いも》ねーちゃんに1枚の写真を手渡した。

写真を見た芋《いも》ねーちゃんは、おどろいた声で言うた。

「ああああああああああああああああああ!!」
「おい、なに叫んでいるのだよ!?」
「この男、さっきうちに来たわ!!」
「なんだって!?」

私は、芋《いも》ねーちゃんから写真を受け取ったあと白髪の男性に声をかけた。

「あのすみません。」
「はい。」
「この写真に写っているチャラい男は、おたくとどう言った関係があるのですか!?」
「どう言った関係てあんた…私は、この写真に写っているチャラい男にカネを貸したのですよ!!」
「カネを貸した!?」
「ええ。」
「なんでまた?」

白髪の男性は、ものすごくあつかましい声で私に言うた。

「その男は、たしか土佐清水で貿易会社を営んでいる経営者と言うてました。」
「貿易会社の経営者?」
「ええ。」
「なんでお金を貸したのですか?」
「だから!!写真に写っているチャラ男が大金がないとお嫁さんが来ないと言うたのだよ…女性が理想としている年収分を貸してくれ…倍にして返すと言うた…ので、私はカネを貸したのですよ!!」
「(芋《いも》ねーちゃん)それで、おいくら貸したのですか?」
「いくらってあんた…8000万だよ8000万!!」
「8000万!?」
「そうだよ!!…ところがあのチャラ男が貿易会社の経営者であるのはウソだと言うことが分かったのだよ!!」

芋《いも》ねーちゃんは『ええええええええええ〜』と叫んだ。

私は、白髪の男性に言うた。

「それで、どうなさるおつもりですか!?」
「そんなの決まってるだろ!!寸借詐欺《スンシャク》の容疑で刑事告訴《コクソ》するのだよ!!」

なんだって…

どう言うことなのだ…

私は、ものすごくおたついた表情でつぶやいた。

この時であった。

電報の配達をしていた若い男性がやって来た。

電報の配達員の男性は、私に対して『デンポーです。』と言うたあと私に電報を手渡した。

この電報は…

だれが打ったのだ…

私は、受け取った電報の中身を見た。

オマエガサガシテイルホタルサンガアマクサデユクエフメイニナッタ…

ダイシキュウアマクサへムカエ…

大変だ!!

ほたるさんが天草で行方不明になった…

どうしよう…

………………………

(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、夕方5時頃であった。

私は、八幡浜港から宇和島運輸フェリーに乗って旅に出た。

別府国際ターミナルでフェリーから降りたあと、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って天草へ向かった。

ほたるさん…

なんで行方不明になったのですか?

ほたるさん…

………………
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