大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【夢化粧】

ところ変わって、星空の世界にて…

星くずが流れている川のほとりに桜子たち(80億39人)とアンナとみどりと深眠の私がいた。

桜子たちは、くすんくすんと泣きながら深眠の私の身体にキスをしていた。

みどりを抱っこしているアンナは、くすんくすんと泣いていた。

「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…ヨシタカ…死なないで…死なないで…死なないで…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」

アンナの乳房《むね》に抱っこされているみどりも泣き出した。

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(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、1982年12月13日の午前10時頃であった。

運転手《うんちゃん》と人妻さんと私が乗っている特大トラックは、県道伊予松山港線を通っていた。

この時間、トラックは重信川河口付近にかかっている大橋を越えた。

私は、万年筆を使って通過した地点に『午前10時通過』と書いた。

私は、人妻さんの見守りと地図上に書き込みをするだけに集中していた。

…………………………

私は、運転手《うんちゃん》に声をかけた。

「おっちゃん!!」
「なんぞ!!」
「このトラックは、どこへ行くのだよ!?」
「うるせー!!」
「おっちゃん!!」
「夕方5時までに目的地にたどり着かないと、手遅れになるのだよ!!」
「おっちゃんが言うてる意味がわかんねーよ!!」
「うるせー!!」

なにを言うてもムダだ…

今のおっちゃんは…

人妻さんをどうにかしてあげることで頭がいっぱいになっている…

おっちゃん…

おっちゃん…

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(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

トラックは、松前町《まさき》の工場地帯を通過したあと伊予港〜伊予市中心部へ向かって走行した。

午前10時20分頃、トラックは国鉄伊予市駅・いよてつ郡中港駅の交差点を右折したあと国道378号線に入った。

内子・五十崎とは、反対側のルートに入ってしまった…

これでは、五十崎へ行くことができない…

……………………

私は、万年筆を使って国鉄伊予市駅・いよてつ郡中港駅付近の交差点に『午前10時20分通過』と書き込んだ。

トラックは、ゴゼトンネルを通って保内・八幡浜から三瓶《みかめ》・明浜方面へ向かうつもりだ…

八幡浜から吉田へ抜ける沿岸部の道は、複雑な地形に沿う形で通っている…

その道を通ったら、さらに時間がかかるのだよ…

おっちゃん!!

国道56号線へ迂回してよ!!

おっちゃん!!

おっちゃん!!

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