大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【優しい風・その2】
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!)
時は、夕方4時10分頃であった。
この時間、トラックは愛南町の国道56号線を爆走していた。
タイムリミットまであと50分…
運転手《うんちゃん》は、最高速度を60キロオーバーした状態で走り続けていた。
その間に、雨の降り方がさらにひどくなった。
三津浜港を出発したあと、私は一食も食べていない…
トイレ休憩もしていない…
おっちゃん…
もうやめてくれ!!
たのむからやめてくれ!!
…………………………
(グォーン!!グォーン!!グォーン!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!)
トラックが一本松トンネルの手前5キロの地点に来た時であった。
雨の降り方がさらにひどくなった。
はりのスピードメーターは、120キロをさしていた。
スピードメーターの真ん中の時計は、夕方4時20分をさしていた。
私は、怒った声でおっちゃんに言うた。
「おっちゃん!!やめてくれ!!おっちゃん!!」
「うるせー!!」
「もう間に合わないよ!!」
「うるせー!!かまうものか!!」
この時、運転手《うんちゃん》は自我崩壊を起こしていた。
人妻さんは、ぐすんぐすんと泣いていた。
トラックは、高知県に入ったあと宿毛の中心部へ向かった。
このあと、トラックは国道321号線に入った。
私は、左腕につけているロレックスの腕時計をみながら震える声で『4時半…』と言うた。
トラックは、国道321号線に入ったあとさらに速度をあげて走行した。
またところ変わって、星空の世界にて…
星くずが流れている川のほとりにいる桜子たち(80億39人)は、くすんくすんと泣きながら深眠の私の身体にキスしていた。
みどりを抱っこしているアンナは、より激しい声をあげながら泣いていた。
「ヤダー!!ヤダー!!ヤダー!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
この時であった。
上流《かみ》の方から女神の声が聞こえた。
「アンナ、アンナどうしたの?」
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「アンナ、泣いていたら分からないわよ〜」
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「アンナ〜」
「ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「アンナ、星くずがいきおいをあげながらお空の下に流れているわよ…お空の下はアンナの涙で水びたしになっているわよ〜」
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
アンナは、さらに激しい声をあげて泣いた。
同時に、川を流れていた星くずが空の下に激しく流れ落ちた。
……………………………
(ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!ドスーン!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!)
時は、夕方4時50分頃であった。
この時、よりし烈な雷鳴がとどろいたあと1時間に100ミリのもうれつな雨が降り出した。
(キーッ!!)
この時、トラックのブレーキ音が響いた。
「おい、降りろ!!」
運転手《うんちゃん》の怒号を聞いた私は、ショルダーバッグを持ってトラックから降りた。
つづいて、人妻さんも降りた。
到着した場所は、土佐清水港だった。
人妻さんのダンナは、岸壁に停泊している特大漁船《トロールせん》に乗ってマグロ漁をする予定であった。
運転手《うんちゃん》は、特大漁船《トロールせん》に乗り込もうとしていた人妻さんの夫をつかまえたあと殴りつけた。
私は、叫ぶ声で『おっちゃんやめろ!!』と言うた。
おっちゃんは『この野郎は、殴らないと言うことを聞かねーんだよ!!』と言いながら人妻さんの夫をぼこぼこに殴りつけた。
「やめて!!もうやめて!!」
この時、人妻さんが叫び声をあげた。
「おっちゃん!!」
同時に、私も叫び声をあげた。
人妻さんと私の叫び声を聞いた運転手《うんちゃん》は、夫を殴りつけるのをやめた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
人妻さんは、その場に座り込んだあとくすんくすんと泣き出した。
同時に、雨の降り方がさらにひどくなった。
時は、夕方4時10分頃であった。
この時間、トラックは愛南町の国道56号線を爆走していた。
タイムリミットまであと50分…
運転手《うんちゃん》は、最高速度を60キロオーバーした状態で走り続けていた。
その間に、雨の降り方がさらにひどくなった。
三津浜港を出発したあと、私は一食も食べていない…
トイレ休憩もしていない…
おっちゃん…
もうやめてくれ!!
たのむからやめてくれ!!
…………………………
(グォーン!!グォーン!!グォーン!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!)
トラックが一本松トンネルの手前5キロの地点に来た時であった。
雨の降り方がさらにひどくなった。
はりのスピードメーターは、120キロをさしていた。
スピードメーターの真ん中の時計は、夕方4時20分をさしていた。
私は、怒った声でおっちゃんに言うた。
「おっちゃん!!やめてくれ!!おっちゃん!!」
「うるせー!!」
「もう間に合わないよ!!」
「うるせー!!かまうものか!!」
この時、運転手《うんちゃん》は自我崩壊を起こしていた。
人妻さんは、ぐすんぐすんと泣いていた。
トラックは、高知県に入ったあと宿毛の中心部へ向かった。
このあと、トラックは国道321号線に入った。
私は、左腕につけているロレックスの腕時計をみながら震える声で『4時半…』と言うた。
トラックは、国道321号線に入ったあとさらに速度をあげて走行した。
またところ変わって、星空の世界にて…
星くずが流れている川のほとりにいる桜子たち(80億39人)は、くすんくすんと泣きながら深眠の私の身体にキスしていた。
みどりを抱っこしているアンナは、より激しい声をあげながら泣いていた。
「ヤダー!!ヤダー!!ヤダー!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
この時であった。
上流《かみ》の方から女神の声が聞こえた。
「アンナ、アンナどうしたの?」
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「アンナ、泣いていたら分からないわよ〜」
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「アンナ〜」
「ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「アンナ、星くずがいきおいをあげながらお空の下に流れているわよ…お空の下はアンナの涙で水びたしになっているわよ〜」
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
アンナは、さらに激しい声をあげて泣いた。
同時に、川を流れていた星くずが空の下に激しく流れ落ちた。
……………………………
(ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!ドスーン!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!)
時は、夕方4時50分頃であった。
この時、よりし烈な雷鳴がとどろいたあと1時間に100ミリのもうれつな雨が降り出した。
(キーッ!!)
この時、トラックのブレーキ音が響いた。
「おい、降りろ!!」
運転手《うんちゃん》の怒号を聞いた私は、ショルダーバッグを持ってトラックから降りた。
つづいて、人妻さんも降りた。
到着した場所は、土佐清水港だった。
人妻さんのダンナは、岸壁に停泊している特大漁船《トロールせん》に乗ってマグロ漁をする予定であった。
運転手《うんちゃん》は、特大漁船《トロールせん》に乗り込もうとしていた人妻さんの夫をつかまえたあと殴りつけた。
私は、叫ぶ声で『おっちゃんやめろ!!』と言うた。
おっちゃんは『この野郎は、殴らないと言うことを聞かねーんだよ!!』と言いながら人妻さんの夫をぼこぼこに殴りつけた。
「やめて!!もうやめて!!」
この時、人妻さんが叫び声をあげた。
「おっちゃん!!」
同時に、私も叫び声をあげた。
人妻さんと私の叫び声を聞いた運転手《うんちゃん》は、夫を殴りつけるのをやめた。
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
人妻さんは、その場に座り込んだあとくすんくすんと泣き出した。
同時に、雨の降り方がさらにひどくなった。