大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【レット・イット・ゴー〜ありのままで・その2】

またところ変わって、星空の世界にて…

星くずが流れている川のほとりに桜子たち(80億39人)と深眠の私がいた。

桜子たちは、くすんくすんと泣きながら深眠の私の身体にキスをしていた。

みどりを抱っこしているアンナは、星くずが流れている川に入っていた。

アンナは、より激しい声をあげながら泣いていた。

「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」

最上流の神さまは、ものすごく怒った声で言うた。

「アンナ!!いつまで泣いているのだ!!お前は一人前のクイーンになるのじゃないのか!?」

アンナは、より激しい声をあげながら泣き叫んだ。

「ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」

アンナの泣き声がさらに激しくなった。

同時に、星くずの量がどんどん増えだした。

川の下流にたまっていた大量の星くずが空の下に向かって一気に流れおちた。

……………………………

(ドザー!!ドザー!!ドザー!!ドザー!!)

日付が変わって、12月14日の深夜1時40分頃であった。

この時間、トラックは高知県安芸市の国道55号線を通っていた。

この時、雨の降り方がさらに激しくなった。

フロントガラスを叩きつけていた雨がさらに激しくなった。

ワイパーを使って窓が見えるようにしていたが、まったく機能していなかった。

ここはどこだ…

場所が分からない…

深夜1時50分頃であった。

トラックは、国道55号線の大山トンネル付近に到達した。

この時間、1時間に90ミリの猛烈な雨が降り出した。

私は、万年筆を使って大山トンネルに印を入れたあと『深夜1時50分・通過』と書いた。

私は、真ん中に座っている夫《なさけないダンナ》をにらみつけながらつぶやいた。

なにやってるのだよ!!

オドレはそれでもテイシュかよ!!

ベッドにいる嫁さんを見守れよ!!

……………………………

(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!ドスーン!!バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!)

時は、深夜2時半頃であった。

特大トラックは、高知県室戸市室津の国道55号線の交差点を左折したあと県道椎名室戸線《けんどう》に入った。

県道は、山道を通って国道55号線へ抜ける近道ルートであった。

そのまま国道55号線を通るとかなりの時間を要するので、近道ルートを選んだ…

だけど…

今何時なのだ…

苦しい…

意がいたい…

トイレ休憩がしたい…

オッチャン!!

止めてくれ!!

どこかで止めてくれ!!

…………………………
< 693 / 900 >

この作品をシェア

pagetop