大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【雨のタンゴ】

(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)

日付は変わって、12月25日の深夜0時半頃であった。

この時間もザーザー降りの雨が降っていた。

またところ変わって、小才角(高知県)にある釣宿にて…

30畳の大広間におおぜいの人たちが集まっていた。

おおぜいの人たちは、溝端屋と取引している問屋の社長連中《ジジイたち》30人であった。

社長連中《ジジイたち》は、四角形の状態で集まっていた。

四角形のスペースの部分に赤いマットが敷かれていた。

赤いマットの付近に、刺青《イレズミ》が入っている身体に白いさらしを巻いている男と数人のヤクザの男たちと番頭《ばんと》はんがいた。

大広間では、チョウハン(サイコロ)のとばくがおこなわれていた。

番頭《ばんと》はんは、マットの周りにいる社長連中《ジジイたち》に声をかけた。

「さあさあみなさま、よござんすね〜」

さらしをまいた男は、Uの字のプラスティックの入れ物にサイコロ3個を入れたあとカラカラと転がした。

(カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ…パフッ…)

Uの字のプラスティックの入れ物が赤いマットの上に伏せられた状態で置かれたあと番頭《ばんと》はんが声をかけた。

「入った!!さあはったはった!!」

社長連中《ジジイたち》は、札束を出しながら『丁』か『半』を言うた。

番頭《ばんと》はんは『丁半そろいやした〜ショーブ!!』と言うた。

さらしをまいた男は、Uの字のプラスティックの入れ物をあげた。

プラスティックの入れ物の中から3つのサイコロが現れた。

番頭《ばんと》はんは、サイコロ数字をみながら言うた。

「4・3・2の丁!!」

このあと、回収係の男が回収棒を使って負けた人がかけた札束を回収した。

この時であった。

見習いの構成員《チンピラ》が大広間に入ってきた。

見習いの構成員《チンピラ》は、番頭《ばんと》はんに対して耳打ちで声をかけた。

番頭《ばんと》はんは『ああさよか…ほな行く…』と言うたあと席を立った。

このあと、番頭《ばんと》はんは見習いの構成員《チンピラ》と一緒に大広間から出た。

番頭《ばんと》はんが大広間から出たあとも、社長連中《ジジイたち》は丁半(サイコロ)をつづけた。
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