大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【悲しみのゆくえ】

私は、小松町役場前のバス停から松山行きの特急バスに乗って川内詰所まで行った。

川内詰所でバスを降りた私は、県道伊予川内線を歩いて西へ向かった。

今、何時頃だろうか…

今、どのあたりを歩いているのか…

………………………

川内詰所を出発してから50分後であった。

空は、灰色の雲に包まれていた。

今にも雪が降りそうな空模様だった。

ああ…

心がさむいよ〜…

身体がこごえるよ…

………………………

時は、午後1時頃であった。

私は、松山市小村町の交差点を左に曲ったあと県道三坂松山線に入った。

その後、古市橋東交差点を左にまがって愛媛県総合運動公園へ向かった。

時は午後1時頃であった。

またところ変わって、ニンジニアスタジアム(陸上競技場)の敷地にある電話ボックスにて…

私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。

「もしもし、波方町波方にお住まいの■川さまのお宅でございますか?…お世話になりますコリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの…私は…行方不明になられた女性2名さまを探しているのです…え~と…松山市でスナックを経営していたほたるさんと女性従業員の三永《みえ》さんでございます…はいまちがいございません…その2名さまでございます…あの…どちらか1名さまとお会いなされましたか?…そうですか…わかりました…あの…もし、どちらか1名さまがおたずねになられた時にお伝えしたいことがございます…コリントさまが心配なされていたと言うことをお伝えいただけますか?…よろしくお願いします。」

(ガチャ…ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ…)

私が左手でフックを下にひいたと同時に、返却口に10円玉がたくさん出た。

私は、赤のラッションペンを使ってメモパッドに確認済みと記入した。

その後、返却口に入っていた10円玉を全部取り出したあとあたりを見渡した。

(チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン…カチカチカチカチカチカチカチカチ…)

その後、コイン投入口に10円玉をたくさん入れた。

ボタンを押したあと、電話待ちをした。

(ポト…)

10円玉が1枚落ちたあと、話をした。

「もしもし、波方町樋口《なみかたちょうひのくち》にお住まいの△野さまのお宅でございますか?お世話になりますコリントイワマツヨシタカグラマシーともうします…あの…私は…行方不明になられた女性2名さまを探しているのです…松山市でスナックを経営していたほたるさんと従業員さんの三永《みえ》さん…はい、その2名さまでございます…まちがいありません…」

このあと、私は複数軒の家に電話をかけた。

今のところ、ほたるさんと三永《みえ》さんが見つかったと言う知らせはなかった。

ほたるさんと三永《みえ》さんは、どこへ行ったのか…
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