大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【松山しぐれ】
時は、1月4日の午後1時過ぎであった。
またところ変わって、松山城《しろやま》のロープウェイの下の駅のエントランスホールにて…
私は、近郊の地域から行商で来ていた農夫さんと会って話をしていた。
農夫さんは、おととしの10月8日に三永《みえ》さんとつきのさんが話をしていたところを聞いたと言うた。
手帳にメモ書きをしていた私は、農夫さんに声をかけた。
「そうですか…つきのさんと三永《みえ》さんがお話をなされていたところを見られたのですね。」
「ええ。」
「え~と、お二人がどう言ったお話をしていたのかについてはご存じでしょうか?」
「さあ、よくおぼえてませんけど…」
「おぼえていないのですね…分かりました。」
結局、農夫さんからくわしい話を聞くことはできなかった。
…………………
それからまた30分後であった。
またところ変わって、西一万町にあるパーマ屋にて…
パーマ屋の店内に4人のホステスさんとふたりの美容師さんと私がいた。
2人の美容師さんは、2人のホステスさんのパーマをしていた。
私は、メモ書きをしながらソファに座っているホステスさんと話をしていた。
ホステスさん2人は、三永《みえ》さんのことをよく知っていた。
ホステスさんのひとりが10月8日に三永《みえ》さんとつきのさんが話をしていた内容を私に話した。
「三永《みえ》ちゃんね…10月7日の夜おそくに三角関係のもめ事にまきこまれたのよ〜」
「三角関係のもめ事にまきこまれた?」
「うん。」
この時、『微笑』(女性週刊誌)を読んでいたホステスさんがひざの上に雑誌を置いてから私に言うた。
「こんなこと言いたくなかったけど、三永《みえ》ちゃんはあちらこちらの男とカラダの関係を持っていたのよ。」
「あちらこちらの男と関係を持っていたって?」
「だから三角関係のもめ事にまきこまれたのよ。」
なんとも言えない…
メモ書きを終えた私は、2人のホステスさんに声をかけた。
「最後におたずねしますが…三永《みえ》さんがもめ事にまきこまれた日の夜ですが…お二方はどちらにいらっしゃいましたか?」
「うちで寝ていたわよ~」
「アタシも〜」
「そうですか…分かりました。」
結局、ふたりのホステスさんからもくわしい話を聞くことができなかった。
それからまた2時間後であった。
またところ変わって、二番町のミツワビル(テナントビル)の2階にあるナイトクラブにて…
私は、店にいたチーママさんと話をしていた。
チーママさんは、私に対しておととしの10月7日の夜のことを話した。
「ああ、知ってるわよ…たしかその日の夜に三永《みえ》ちゃんがつれの男と一緒にラブホに入って行ったところを見たわよ。」
「お見かけになられたのですね。」
「ええ。」
「その…三永《みえ》さんと一緒にいたつれの男と言うのは…どう言った方でしたか?」
「そんなの決まってるわよ…ヤクザよ。」
「ヤクザ関係の男?」
「そうよ。」
チーママさんは、きらびやかな色のポーチの中からキャメル(たばこ)の箱とマゼンタのダンヒル(高級ライター)を取り出した。
チーママさんは、キャメルの箱の中からたばこを一本取り出しながら私に言うた。
「あんた…惚れてるのだ。」
「はて、よくわかりませんけど…」
「三永《みえ》ちゃんに惚れてるのねと言うたのよ。」
「いえ…私はそんな気持ちは…」
「かくさなくてもいいのよ…惚れてるんでしょ?」
私は、チーママさんの問いに対して答えることができずに苦しんだ。
チーママさんは、私に対してこう言うた。
「あんた…あのコはやめた方がいいわよ〜」
「えっ?」
「だから、三永《みえ》ちゃんはやめておきなさいと言うたのよ!!」
「三永《みえ》さんは…あきらめろって?」
チーママさんは、ものすごくイラついた声で私に言うた。
「あのコは、複数のヤクザとカラダの関係を持っているのよ〜」
「それはよく分かります…しかし…」
「あんたね…今の三永《カノジョ》は…ひとりの男を愛し通すことができないのよ…だからやめなさいと言うたのよ!!」
チーママさんからどぎつい言葉を言われた私は、イシュクした表情を浮かべていた。
……………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…キーッ、プシュー…)
時は、夕方6時半頃であった。
またところ変わって、北条粟井坂《あわいざか》の国道196号線沿いにあるバス停にて…
バス停に北条詰所行きのいよてつ郊外バスが停まった。
ショルダーバックを持ってバスから降りた私は、この付近にあるラブホへ歩いて向かった。
ラブホの中にて…
私は、ホテルのフロントの人におととしの10月7日の夜に三永《みえ》さんとよく似た女性が来館していなかったかどうかをたずねた。
しかし、フロントの人は『知らない。』と言うて答えた。
………………………
それから私は、深夜11時までのあいだに堀江〜谷町〜平田町の国道196号線沿いにあるラブホをまわった。
ラブホの人に対しておととしの10月7日の夜に来館したカップルさんの中に三永《みえ》さんとよく似た女性がいたかどうかをたずねた。
しかし、ラブホの人は『知らない』と言うて答えた。
一体どうなっているのだ…
三永《みえ》さんは…
おととし10月7日の夜…
つれの男と一緒に…
どこへ行ったと言うのか…
…………………………
私は、一晩中かけて国道196号線沿いのラブホをあたったが三永《みえ》さんとよく似た女性が来館していたと言う情報は全くなかった。
…………………………
(ジャー…)
時は、1月5日の朝8時55分頃であった。
またところ変わって、いよてつ松山市駅の地下街・まつちかタウンの噴水広場にて…
広場にある噴水の水が勢いよく噴き出ていた。
私は、夜のお勤めを終えたばかりのホステスさんと話をしていた。
ホステスさんは、私に対しておととしの10月7日の夜にあった出来事を話した。
「あの事件が発生した時、アタシは事件現場のラブホに滞在していました。」
「そのラブホは、どこにあるのですか?」
「松前町《まさき》の(海沿いの)県道にあります。」
「松前町《まさき》…え~と…」
私は、メモパッドにメモ書きをしたあとホステスさんに声をかけた。
「話を変えますけど、おととしの10月7日はどのような1日を過ごされていましたか?」
「その日は、昼の3時頃にパーマ屋へ行きました…夜7時20分頃に松山市駅前《しえきまえ》の広場で男性客《ドーハン》と合流したあと、店に行きました。」
「え~と…あなたは、男性客《ドーハン》の方と一緒に出勤したのですね。」
「はい。」
私は、メモ書きをしながら『店に入ったあと、いつも通りに接客した…』と言うたあとホステスさんに声をかけた。
「接客が終わったあとに…なんて言うか…アフターに行かれたのですね。」
「はい…その時、アタシは男性客《つれ》と一緒に松前町《まさき》へ行きました。」
「ホテルに入られたのは?」
「夜の9時頃でした。」
「夜の9時頃でしたね。」
ホステスさんは、おどろいた声で私に言うた。
「あっ、思い出したわ。」
「どうなさいましたか?」
「たしかあの事件が発生したのは、深夜11時半頃だったと思います。」
「深夜11時半。」
「ええ。」
「あの…その時、あなたは男性客《つれ》と一緒に事件現場のとなりの部屋にいたのですね。」
「はい。」
「あの、その時の様子を覚えていますか?」
私の問いに対して、ホステスさんは口を閉ざした。
私は、心配げな声で『どうかなさいましたか?』と声をかけた。
ホステスさんは、つらそうな表情で『それ以上、お話をすることはできません〜』と私に言うた。
私は、もうしわけない表情でホステスさんに言うた。
「そうですか…分かりました…おつかれのところをお止めしてもうしわけございませんでした。」
…………………………
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、午前10時半頃であった。
西堀端通り(国道196号線)の真ん中にいよてつ本町線の路面電車《トラム》が走っていた。
両脇の車道にたくさんの自動車が走行していた。
またところ変わって、堀之内公園の敷地内にて…
テーブルの上にスーパーマップルの四国地方の道路地図がひらいた状態で置かれていた。
私は、松山市駅《しえき》の売店で購入したパスコのこしあんパンを食べながら万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
おととしの10月7日の深夜11時半頃に…
三永《みえ》さんは…
つれの男と一緒にラブホにいた時に…
三角関係によるもめ事にまきこまれた…
その翌日の昼過ぎに…
三永《みえ》さんは、つきのさんと会って話をしていた…
きのう、行商で来ていた農夫さんと西一万のパーマ屋にいたホステスさんふたりから話を聞いたけど…
くわしいことを聞くことができなかった…
………………………
三永《みえ》さんと一緒にラブホに入ったつれの男は誰なのだ?…
……………………
ああ!!
まさか!!
………………………
またところ変わって、松山城《しろやま》のロープウェイの下の駅のエントランスホールにて…
私は、近郊の地域から行商で来ていた農夫さんと会って話をしていた。
農夫さんは、おととしの10月8日に三永《みえ》さんとつきのさんが話をしていたところを聞いたと言うた。
手帳にメモ書きをしていた私は、農夫さんに声をかけた。
「そうですか…つきのさんと三永《みえ》さんがお話をなされていたところを見られたのですね。」
「ええ。」
「え~と、お二人がどう言ったお話をしていたのかについてはご存じでしょうか?」
「さあ、よくおぼえてませんけど…」
「おぼえていないのですね…分かりました。」
結局、農夫さんからくわしい話を聞くことはできなかった。
…………………
それからまた30分後であった。
またところ変わって、西一万町にあるパーマ屋にて…
パーマ屋の店内に4人のホステスさんとふたりの美容師さんと私がいた。
2人の美容師さんは、2人のホステスさんのパーマをしていた。
私は、メモ書きをしながらソファに座っているホステスさんと話をしていた。
ホステスさん2人は、三永《みえ》さんのことをよく知っていた。
ホステスさんのひとりが10月8日に三永《みえ》さんとつきのさんが話をしていた内容を私に話した。
「三永《みえ》ちゃんね…10月7日の夜おそくに三角関係のもめ事にまきこまれたのよ〜」
「三角関係のもめ事にまきこまれた?」
「うん。」
この時、『微笑』(女性週刊誌)を読んでいたホステスさんがひざの上に雑誌を置いてから私に言うた。
「こんなこと言いたくなかったけど、三永《みえ》ちゃんはあちらこちらの男とカラダの関係を持っていたのよ。」
「あちらこちらの男と関係を持っていたって?」
「だから三角関係のもめ事にまきこまれたのよ。」
なんとも言えない…
メモ書きを終えた私は、2人のホステスさんに声をかけた。
「最後におたずねしますが…三永《みえ》さんがもめ事にまきこまれた日の夜ですが…お二方はどちらにいらっしゃいましたか?」
「うちで寝ていたわよ~」
「アタシも〜」
「そうですか…分かりました。」
結局、ふたりのホステスさんからもくわしい話を聞くことができなかった。
それからまた2時間後であった。
またところ変わって、二番町のミツワビル(テナントビル)の2階にあるナイトクラブにて…
私は、店にいたチーママさんと話をしていた。
チーママさんは、私に対しておととしの10月7日の夜のことを話した。
「ああ、知ってるわよ…たしかその日の夜に三永《みえ》ちゃんがつれの男と一緒にラブホに入って行ったところを見たわよ。」
「お見かけになられたのですね。」
「ええ。」
「その…三永《みえ》さんと一緒にいたつれの男と言うのは…どう言った方でしたか?」
「そんなの決まってるわよ…ヤクザよ。」
「ヤクザ関係の男?」
「そうよ。」
チーママさんは、きらびやかな色のポーチの中からキャメル(たばこ)の箱とマゼンタのダンヒル(高級ライター)を取り出した。
チーママさんは、キャメルの箱の中からたばこを一本取り出しながら私に言うた。
「あんた…惚れてるのだ。」
「はて、よくわかりませんけど…」
「三永《みえ》ちゃんに惚れてるのねと言うたのよ。」
「いえ…私はそんな気持ちは…」
「かくさなくてもいいのよ…惚れてるんでしょ?」
私は、チーママさんの問いに対して答えることができずに苦しんだ。
チーママさんは、私に対してこう言うた。
「あんた…あのコはやめた方がいいわよ〜」
「えっ?」
「だから、三永《みえ》ちゃんはやめておきなさいと言うたのよ!!」
「三永《みえ》さんは…あきらめろって?」
チーママさんは、ものすごくイラついた声で私に言うた。
「あのコは、複数のヤクザとカラダの関係を持っているのよ〜」
「それはよく分かります…しかし…」
「あんたね…今の三永《カノジョ》は…ひとりの男を愛し通すことができないのよ…だからやめなさいと言うたのよ!!」
チーママさんからどぎつい言葉を言われた私は、イシュクした表情を浮かべていた。
……………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…キーッ、プシュー…)
時は、夕方6時半頃であった。
またところ変わって、北条粟井坂《あわいざか》の国道196号線沿いにあるバス停にて…
バス停に北条詰所行きのいよてつ郊外バスが停まった。
ショルダーバックを持ってバスから降りた私は、この付近にあるラブホへ歩いて向かった。
ラブホの中にて…
私は、ホテルのフロントの人におととしの10月7日の夜に三永《みえ》さんとよく似た女性が来館していなかったかどうかをたずねた。
しかし、フロントの人は『知らない。』と言うて答えた。
………………………
それから私は、深夜11時までのあいだに堀江〜谷町〜平田町の国道196号線沿いにあるラブホをまわった。
ラブホの人に対しておととしの10月7日の夜に来館したカップルさんの中に三永《みえ》さんとよく似た女性がいたかどうかをたずねた。
しかし、ラブホの人は『知らない』と言うて答えた。
一体どうなっているのだ…
三永《みえ》さんは…
おととし10月7日の夜…
つれの男と一緒に…
どこへ行ったと言うのか…
…………………………
私は、一晩中かけて国道196号線沿いのラブホをあたったが三永《みえ》さんとよく似た女性が来館していたと言う情報は全くなかった。
…………………………
(ジャー…)
時は、1月5日の朝8時55分頃であった。
またところ変わって、いよてつ松山市駅の地下街・まつちかタウンの噴水広場にて…
広場にある噴水の水が勢いよく噴き出ていた。
私は、夜のお勤めを終えたばかりのホステスさんと話をしていた。
ホステスさんは、私に対しておととしの10月7日の夜にあった出来事を話した。
「あの事件が発生した時、アタシは事件現場のラブホに滞在していました。」
「そのラブホは、どこにあるのですか?」
「松前町《まさき》の(海沿いの)県道にあります。」
「松前町《まさき》…え~と…」
私は、メモパッドにメモ書きをしたあとホステスさんに声をかけた。
「話を変えますけど、おととしの10月7日はどのような1日を過ごされていましたか?」
「その日は、昼の3時頃にパーマ屋へ行きました…夜7時20分頃に松山市駅前《しえきまえ》の広場で男性客《ドーハン》と合流したあと、店に行きました。」
「え~と…あなたは、男性客《ドーハン》の方と一緒に出勤したのですね。」
「はい。」
私は、メモ書きをしながら『店に入ったあと、いつも通りに接客した…』と言うたあとホステスさんに声をかけた。
「接客が終わったあとに…なんて言うか…アフターに行かれたのですね。」
「はい…その時、アタシは男性客《つれ》と一緒に松前町《まさき》へ行きました。」
「ホテルに入られたのは?」
「夜の9時頃でした。」
「夜の9時頃でしたね。」
ホステスさんは、おどろいた声で私に言うた。
「あっ、思い出したわ。」
「どうなさいましたか?」
「たしかあの事件が発生したのは、深夜11時半頃だったと思います。」
「深夜11時半。」
「ええ。」
「あの…その時、あなたは男性客《つれ》と一緒に事件現場のとなりの部屋にいたのですね。」
「はい。」
「あの、その時の様子を覚えていますか?」
私の問いに対して、ホステスさんは口を閉ざした。
私は、心配げな声で『どうかなさいましたか?』と声をかけた。
ホステスさんは、つらそうな表情で『それ以上、お話をすることはできません〜』と私に言うた。
私は、もうしわけない表情でホステスさんに言うた。
「そうですか…分かりました…おつかれのところをお止めしてもうしわけございませんでした。」
…………………………
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、午前10時半頃であった。
西堀端通り(国道196号線)の真ん中にいよてつ本町線の路面電車《トラム》が走っていた。
両脇の車道にたくさんの自動車が走行していた。
またところ変わって、堀之内公園の敷地内にて…
テーブルの上にスーパーマップルの四国地方の道路地図がひらいた状態で置かれていた。
私は、松山市駅《しえき》の売店で購入したパスコのこしあんパンを食べながら万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
おととしの10月7日の深夜11時半頃に…
三永《みえ》さんは…
つれの男と一緒にラブホにいた時に…
三角関係によるもめ事にまきこまれた…
その翌日の昼過ぎに…
三永《みえ》さんは、つきのさんと会って話をしていた…
きのう、行商で来ていた農夫さんと西一万のパーマ屋にいたホステスさんふたりから話を聞いたけど…
くわしいことを聞くことができなかった…
………………………
三永《みえ》さんと一緒にラブホに入ったつれの男は誰なのだ?…
……………………
ああ!!
まさか!!
………………………