大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【夜明けまで強がらなくてもいい】

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)

シブシで所用を終えた私は、ヒッチハイクした長距離トラックを乗り継いで別府観光港まで行った。

1月10日の夕方頃に別府観光港から関西汽船《さんふらわぁ》に乗って松山観光港へ向かった。

夜8時50分頃に松山観光港に到着した。

フェリーから降りた私は、松山観光港から松山市内まで歩いて向かった。

(ジャー…)

時は、1月11日の朝8時55分頃であった。

またところ変わって、まつちかタウンの噴水広場にて…

噴水の水が勢いよく噴き出ていた。

私は、三永《みえ》さんと親しかったホステスさんと再び会った。

ホステスさんは、私に対しておととしの10月7日の夜に三永《みえ》さんと一緒にラブホへ行った男のことについてくわしく話した。

「三永《みえ》ちゃんがあの時一緒にいた男は…たしか…伊豆原《いずはら》と言うチンピラでした。」
「伊豆原《いずはら》。」
「ええ。」

私は、万年筆を使ってメモ書きをしたあとホステスさんに声をかけた。

「伊豆原《いずはら》は、どこの組の構成員《ヤクザ》でしたか?」
「さあ、よくわからないけど…人づてに聞いた話によると…武藤会のナンバーツーの男だと言うてたわ。」
「武藤会のナンバーツーの男。」
「アタシが知っているのはそれだけよ~」
「……………………」

おととしの10月7日の夜に三永《みえ》さんと一緒にラブホに入った男が武藤会のナンバーツーの男だった伊豆原《いずはら》だと言うことは判明したが、それ以上のことについては話を聞くことができなかった。

時は、午前10時半頃であった。

またところ変わって、松山城《おしろ》の天守閣の広場にて…

私は、広場にある茶店にいた。

ショルダーバッグをひざの上にのせた状態でさじき席に座っている私は、緑茶をひとくちのんだ。

その後、私は広場を見渡しながらつぶやいた。

おととしの10月7日の夜、ほたるさんは伊豆原《いずはら》と一緒にラブホに行った。

しかし…

そこで三永《みえ》さんは…

深刻なトラブルにまきこまれた…

…………………

三永《みえ》さんと伊豆原《いずはら》ともうひとりの男の…

3人のあいだで…

なにがあったと言うのか…

…………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、東京・埼玉・山梨の3都県にまたがっている森林にある山小屋にて…

山小屋の広間にほたるさんがいた。

ほたるさんは、なわでグルグルまきにしばられた状態でイスに座らされていた。

ほたるさんのまわりには、武藤会の総裁代行の沼隈とスキンヘッドの男・金次と銀次のふたりがいた。

沼隈は、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。

「おいコラ!!はっきりと答えろ!!三永《あのおんな》をどこへ隠した!?」

ほたるさんは、ものすごくおびえた声で言うた。

「ちょっとやめてよ…なんでこわいことするのよ〜」

金次は、ものすごくおそろしい声でほたるさんに言うた。

「はいちゃいなよ…いたい目に遭うぞ〜」

ほたるさんは『知らない〜』と言うて答えなかった。

沼隈は、怒った声でほたるさんに言うた。

「おいコラ!!三永《あのおんな》は、武藤会《くみ》のナンバーツーの伊豆原《いずはら》を私物化した!!…そのまた上に、伊豆原《いずはら》は上納金《くみのかね》を持ち逃げしたのだよ!!」
「しっ、知らないわよ〜」

金次は、沼隈に対して声をかけた。

「アニキ。」
「なんだ。」
「この女は、口が固いようです。」
「そのようだな…おい、伊豆原《あのヤロー》はまだ遠くには逃げてないようだな〜」
「へえ。」
「引き続きお前らはその近辺を探せ〜」
「分かりました。」

このあと、沼隈と金次と銀次は広間から出た。

それからまた30分後であった。

伊豆原《いずはら》が部屋に入ってきた。

「大丈夫ですか?」
「なんなの?」
「今から助けます!!」

伊豆原《いずはら》は、なわをほどいたあとほたるさんを解放した。

その後、ほたるさんは伊豆原《いずはら》と一緒に広間から逃げ出そうとした。

そこへ、沼隈と金次と銀次の3人がやってきた。

「伊豆原《いずはら》!!」
「ヤローふざけやがって!!」
「オドレらやっつけてやる!!」

(ズタダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!)

伊豆原《いずはら》は、沼隈と金次と銀次の3人をマシンガンで射殺した。

その後、伊豆原《いずはら》はほたるさんを連れて山小屋から逃げ出した。

………………………

(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)

時は、夕方6時半頃であった。

私は、三津浜港から出航した防予汽船フェリーに乗って再び旅に出た。

フェリーの客室《キャビン》にて…

ショルダーバッグをひざの上にのせた状態でイスに座っている私は、窓に写っている海の風景をみつめながら清酒大関の1・5合のワンカップ酒をのんでいた。

海をみつめながら酒をのんでいた私は、考えごとをしていた。

これから先…

どうしようかな…

………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、シブシにある特大和風建築の家にて…

小田島さんは、私から受け取った親展書《しょめん》をチェストの中から取り出したあと座布団に座った。

この時、小田島さんが『親展』と書かれているのに勝手に封をあけてしまった。

小田島さんは、勝手に封をあけたあとほたるさんが書いた手紙を読もうとした。

この時、となりの大広間にいる奥さまが『ごはんができましたよ〜』と言う声が聞こえた。

奥さまに呼び出された小田島さんは、そのままとなりの大広間に行った。

テーブルの上に置かれている手紙がひらいたままであった。

小田島さんが晩ご飯を食べている時に、広間で非常事態が発生したようだ。

……………………………

時は、夜8時45分頃であった。

またところ変わって、柳井港にて…

フェリーから降りた私は、ヒッチハイクをする準備をしていた。

この時であった。

(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)

私のズボンのポケットに入っていたポケベルが鳴ったのでポケベルを取り出した。

私は、ディスプレイに表示されているメッセージを見た。

………………………

あれ…

三番町のファッションクラブのママからだ…

一体…

なにがあったのだ…

…………………………
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