大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第75話・私はピアノ
【愛し続けるボレロ】
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、1月14日の朝7時50分頃であった。
私は、国鉄青島駅から日南線の各駅停車《どんこう》に乗ってシブシへ向かった。
朝8時半頃に列車がシブシ駅に到着した。
ショルダーバッグを持って列車から降りた私は、改札口を通って駅の外に出た。
………………………
(ピンポーン〜)
時は、午前9時頃であった。
またところ変わって、シブシ町シブシにある特大和風建築の家(小田島さん方)にて…
私は、玄関の呼鈴《ベル》を鳴らしたあと家の人がしばらくのあと家の人が出るのを待っていた。
(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ…)
玄関の戸があいたと同時に、奥さまが出た。
奥さまは、私に声をかけた。
「あら、コリントさま。」
「奥さま、あの…ご主人はお帰りになられましたか?」
「えっ?まだ帰られてませんけど…」
「帰られてない!?」
「はい。」
「困ったな〜」
私は、ものすごく困った声で奥さまに言うた。
「奥さま。」
「はい。」
「ご主人としたしい人は、この近くにいらっしゃいますか!?」
「いえ、いませんけど〜」
「いない!?」
「はい〜」
ご主人としたしい人がこの近くにいない…
どうすればいいのだ…
…………………………
時は、午前10時過ぎであった。
またところ変わって、シブシ港の近くにある魚市場《いちば》にて…
私は、魚市場《いちば》に来ていた行商のおばちゃんと話をしていた。
私は、行商のおばちゃんに対して近くに小田島さんとしたしい人はいないかどうかとたずねた。
おばちゃんは、私に対してこう言うた。
「小田島のご主人としたしい人?」
「ええ。」
「さあ、そんな人はいないと思うけど…」
「いらっしゃらないのですか?」
「いるわけないわよ〜」
「そうですか…」
行商のおばちゃんは、私に対してこう言うた。
「小田島のご主人は、目に余ることが多いからまわりの人たちがさけていたのよ。」
「目に余ることばかりが多いって?」
「ホステスさんの身元保証人《ほしょうにん》を引き受けたことが原因でまわりにきらわれていると言うことがわからないのよ。」
「なんとも言えない〜」
行商のおばちゃんは、私に対してこう言うた。
「あんたーにだけ話をするけど、小田島のご主人は…今から14年前にとんでもないあやまちを犯したのよ。」
「14年前と言うと…1969年…ですよね〜」
「そうだけど。」
「小田島さんは、どんなあやまちを犯したのですか?」
行商のおばちゃんは、メモ書きをしながら話をしている私に対して私の耳もとでひそめた声で言うた。
「小田島のご主人ね…ホステスさんあてにとどいた親展書《ふうしょ》を勝手にあけたのよ。」
「えっ?…それはほんとうの話ですか!?」
「ほんとうよ。」
「ホステスさんあてにとどいた親展書《ふうしょ》を小田島さんが勝手にあけた…なんてこった〜」
行商のおばちゃんは、イヤミたらしい声でこう言うた。
「小田島のご主人は、『親展《しんてん》』の漢字ふた文字の意味が分からないダメおやじよ…本人と会ったら『親展《しんてん》の意味をジショひいて調べなさい!!』と言うてケンセイしなきゃダメね!!」
「それはどう言う意味でしょうか?」
「意味はあるわよ〜…あんたーにだけ話すけどね…小田島のご主人が人の親展書《ふうしょ》を勝手にあけた事件を犯す何日か前のことだけどね…小田島のご主人…娘さんが受け取ったラブレターを勝手に読んだことがあったのよ〜」
「えっ?…小田島さんが娘さんあてのラブレターを勝手に読んだ?」
「ほんとうよ〜」
「それはいつ頃ですか?」
「さっき話したわよ!!」
「ああ、14年前でしたね…小田島のご主人の娘さんは、何年生でしたか?」
「中学2年だったわよ。」
「中学の2年…分かりました。」
………………………
時は、午前11時44分頃であった。
またところ変わって、国鉄シブシ駅の近くにあるごはん屋にて…
店内に設置されている18型のナショナルクイントリックスの画面に南日本放送が映っていた。
私は、鶏南蛮定食《とりなんばんていしょく》でランチを摂っていた。
店には、7〜8人の客がいた。
時計のはりが11時45分になった。
テレビの画面は、お昼のJNNニュースに変わった。
ランチを食べている私は、食べる手を止めたあとお茶をひとくちのんでからつぶやいた。
小田島のご主人が…
ホステスさんあてにとどいた親展書《ふうしょ》を勝手にあけた話はほんとうか…
ますます分からなくなった…
………………………
時は、午後2時半頃であった。
またところ変わって、串間市西浜にある一戸建ての家にて…
一戸建ての家は、小田島のご主人さまの友人知人が暮らしている家であった。
私は、家の人に対して小田島のご主人がたずねて来なかったかどうかを聞いた。
家の人(奥さま)は、私に対してこう言うた。
「小田島のご主人さまですか?」
「はい。」
「きてませんけど〜」
「そうですか…分かりました…もし、小田島さまがお宅をたずねられた時には、お伝えしたいことがございます…あの…コリントが心配していたと言うことをお伝え願いますか?」
「分かりました。」
「よろしくお願いいたします。」
………………………
このあと、私は串間市内《しない》のあちらこちらの家を回って小田島のご主人がたずねて来たかどうかを聞いた。
しかし、小田島さんはどこにもいなかった。
………………………
時は、夜10時頃であった。
またところ変わって、串間市と日南市の境目付近の国道220号線沿いにある自販機コーナーにて…
テーブルの上には、ひらいた状態で置かれているスーパーマップルの九州地方の道路地図と自販機で購入した紙コップ入りのネスカフェゴールドブレンドのホットコーヒーが並んでいた。
私は、串間駅のキオスクで購入したパスコの白あんぱんを食べながら万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
きょう一日かけて小田島のご主人を探し回ったけど、どこにもいなかった…
小田島のご主人は…
なんで親展書《ひとのてがみ》を勝手に読んだのか…
行商《おばちゃん》が言うた通りに…
『親展《しんてん》』の漢字二文字をジショひいて調べろと言いたくなった…
………………………
時は、1月14日の朝7時50分頃であった。
私は、国鉄青島駅から日南線の各駅停車《どんこう》に乗ってシブシへ向かった。
朝8時半頃に列車がシブシ駅に到着した。
ショルダーバッグを持って列車から降りた私は、改札口を通って駅の外に出た。
………………………
(ピンポーン〜)
時は、午前9時頃であった。
またところ変わって、シブシ町シブシにある特大和風建築の家(小田島さん方)にて…
私は、玄関の呼鈴《ベル》を鳴らしたあと家の人がしばらくのあと家の人が出るのを待っていた。
(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ…)
玄関の戸があいたと同時に、奥さまが出た。
奥さまは、私に声をかけた。
「あら、コリントさま。」
「奥さま、あの…ご主人はお帰りになられましたか?」
「えっ?まだ帰られてませんけど…」
「帰られてない!?」
「はい。」
「困ったな〜」
私は、ものすごく困った声で奥さまに言うた。
「奥さま。」
「はい。」
「ご主人としたしい人は、この近くにいらっしゃいますか!?」
「いえ、いませんけど〜」
「いない!?」
「はい〜」
ご主人としたしい人がこの近くにいない…
どうすればいいのだ…
…………………………
時は、午前10時過ぎであった。
またところ変わって、シブシ港の近くにある魚市場《いちば》にて…
私は、魚市場《いちば》に来ていた行商のおばちゃんと話をしていた。
私は、行商のおばちゃんに対して近くに小田島さんとしたしい人はいないかどうかとたずねた。
おばちゃんは、私に対してこう言うた。
「小田島のご主人としたしい人?」
「ええ。」
「さあ、そんな人はいないと思うけど…」
「いらっしゃらないのですか?」
「いるわけないわよ〜」
「そうですか…」
行商のおばちゃんは、私に対してこう言うた。
「小田島のご主人は、目に余ることが多いからまわりの人たちがさけていたのよ。」
「目に余ることばかりが多いって?」
「ホステスさんの身元保証人《ほしょうにん》を引き受けたことが原因でまわりにきらわれていると言うことがわからないのよ。」
「なんとも言えない〜」
行商のおばちゃんは、私に対してこう言うた。
「あんたーにだけ話をするけど、小田島のご主人は…今から14年前にとんでもないあやまちを犯したのよ。」
「14年前と言うと…1969年…ですよね〜」
「そうだけど。」
「小田島さんは、どんなあやまちを犯したのですか?」
行商のおばちゃんは、メモ書きをしながら話をしている私に対して私の耳もとでひそめた声で言うた。
「小田島のご主人ね…ホステスさんあてにとどいた親展書《ふうしょ》を勝手にあけたのよ。」
「えっ?…それはほんとうの話ですか!?」
「ほんとうよ。」
「ホステスさんあてにとどいた親展書《ふうしょ》を小田島さんが勝手にあけた…なんてこった〜」
行商のおばちゃんは、イヤミたらしい声でこう言うた。
「小田島のご主人は、『親展《しんてん》』の漢字ふた文字の意味が分からないダメおやじよ…本人と会ったら『親展《しんてん》の意味をジショひいて調べなさい!!』と言うてケンセイしなきゃダメね!!」
「それはどう言う意味でしょうか?」
「意味はあるわよ〜…あんたーにだけ話すけどね…小田島のご主人が人の親展書《ふうしょ》を勝手にあけた事件を犯す何日か前のことだけどね…小田島のご主人…娘さんが受け取ったラブレターを勝手に読んだことがあったのよ〜」
「えっ?…小田島さんが娘さんあてのラブレターを勝手に読んだ?」
「ほんとうよ〜」
「それはいつ頃ですか?」
「さっき話したわよ!!」
「ああ、14年前でしたね…小田島のご主人の娘さんは、何年生でしたか?」
「中学2年だったわよ。」
「中学の2年…分かりました。」
………………………
時は、午前11時44分頃であった。
またところ変わって、国鉄シブシ駅の近くにあるごはん屋にて…
店内に設置されている18型のナショナルクイントリックスの画面に南日本放送が映っていた。
私は、鶏南蛮定食《とりなんばんていしょく》でランチを摂っていた。
店には、7〜8人の客がいた。
時計のはりが11時45分になった。
テレビの画面は、お昼のJNNニュースに変わった。
ランチを食べている私は、食べる手を止めたあとお茶をひとくちのんでからつぶやいた。
小田島のご主人が…
ホステスさんあてにとどいた親展書《ふうしょ》を勝手にあけた話はほんとうか…
ますます分からなくなった…
………………………
時は、午後2時半頃であった。
またところ変わって、串間市西浜にある一戸建ての家にて…
一戸建ての家は、小田島のご主人さまの友人知人が暮らしている家であった。
私は、家の人に対して小田島のご主人がたずねて来なかったかどうかを聞いた。
家の人(奥さま)は、私に対してこう言うた。
「小田島のご主人さまですか?」
「はい。」
「きてませんけど〜」
「そうですか…分かりました…もし、小田島さまがお宅をたずねられた時には、お伝えしたいことがございます…あの…コリントが心配していたと言うことをお伝え願いますか?」
「分かりました。」
「よろしくお願いいたします。」
………………………
このあと、私は串間市内《しない》のあちらこちらの家を回って小田島のご主人がたずねて来たかどうかを聞いた。
しかし、小田島さんはどこにもいなかった。
………………………
時は、夜10時頃であった。
またところ変わって、串間市と日南市の境目付近の国道220号線沿いにある自販機コーナーにて…
テーブルの上には、ひらいた状態で置かれているスーパーマップルの九州地方の道路地図と自販機で購入した紙コップ入りのネスカフェゴールドブレンドのホットコーヒーが並んでいた。
私は、串間駅のキオスクで購入したパスコの白あんぱんを食べながら万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
きょう一日かけて小田島のご主人を探し回ったけど、どこにもいなかった…
小田島のご主人は…
なんで親展書《ひとのてがみ》を勝手に読んだのか…
行商《おばちゃん》が言うた通りに…
『親展《しんてん》』の漢字二文字をジショひいて調べろと言いたくなった…
………………………