大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【みれんの港】
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
日付が変わって、1月16日の深夜0時過ぎであった。
私は、三津浜港から出航した防予汽船フェリーに乗って再び旅に出た。
柳井港には、深夜1時半頃に到着した。
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
柳井港でフェリーを降りた私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って旅に出た。
トラックは、国道188号線を通って下松方面へ向かった。
国鉄下松駅には、深夜2時55分頃に到着した。
時は、深夜3時20分頃であった。
私は、駅前広場で営業している屋台の居酒屋にいた。
私は、大根とやきちくわのおでんをさかなにいいちこ(大分麦焼酎《ショーチュー》)のかぼす汁入りのお湯割りをのみながらつぶやいた。
このままでは…
小田島の奥さまにも…
危険が及ぶかもしれない…
急がなきゃ…
だけど…
まだ駅があいてない…
どうすればいいのだ…
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、1月16日の朝6時40分頃であった。
私は、国鉄下松駅から出発した寝台特急はやぶさに乗って旅に出た。
ところ変わって、個室B寝台車の中にて…
ショルダーバッグをひざにのせている状態でいすに座っている私は、ショルダーバッグの中から『コンパス時刻表』(交通新聞社)を取り出した。
その後、山陽本線下り(広島ー門司)のページをひらいた。
所定のページをひらいたあと、ゼブラシャーボーの後ろの部分を使ってルートをたどった。
門司駅で止まったあと、鹿児島本線下り(門司港ー熊本)のページをひらいた。
私は、博多駅着の時刻にシャーボの赤のボールペンで丸印をつけた。
……………………
(ゴーッ…)
時は、午前10時頃であった。
私は、福岡空港から飛び立った東亜国内航空機に乗って宮崎ブーゲンビリア空港へ向かった。
機内にて…
私は、スーパーマップルの九州地方の道路地図をひらいたあと宮崎ブーゲンビリア空港からシブシへ向かうルートを調べたあとシャーボの赤のボールペンを使ってヒッチハイクする場所に丸印をつけた。
……………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、午後12時10分頃であった。
私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道220号線を通ってシブシへ向かった。
ヒッチハイクした長距離トラックの行き先は、シブシ漁港であった。
到着したあと、今朝水揚げされた海産物を荷台に積み込む予定である。
コックピットの中にて…
運転手《うんちゃん》は、ものすごくしかめた表情でトラックを運転していた。
助手席に座っている私は、スーパーマップルの九州地方の道路地図をみながらあたりを見渡していた。
左腕につけているロレックスの腕時計のはりは、午後1時5分をさしていた。
私は、万年筆を使って地図上に各通過点を通過した時刻を書き込んだ。
シブシ漁港にトラックが到着したのは午後2時40分頃であった。
…………………………
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
時は、午後3時過ぎであった。
この時、シブシの中心部に冷たい雨が降っていた。
またところ変わって、小田島さんの家の前にて…
ショルダーバッグを持って歩いている私は、ものすごくあせった表情を浮かべていた。
「たいへんだ…急がなきゃ…」
家の玄関に着いた私は、大急ぎで呼鈴《ベル》を鳴らしたあと戸を激しくたたいた。
(ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン…)
「奥さま!!奥さま!!」
(ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン…)
「奥さま!!あけてください!!奥さま!!」
結局、応答がなかったので奥さまとお会いすることができなかった。
…………………………
(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
時は、夕方4時10分頃であった。
この時、雷を伴った雨が降り出した。
またところ変わって、電話局の近くにある電話ボックスにて…
私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って小田島さん方へ電話をかけた。
しかし…
(ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…ガチャン!!)
結局、電話がつながらなかったので電話を切った。
「だめだ!!つながらない!!」
………………………
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夕方5時50分頃であった。
この時間もまだ雨が降っていた。
私は、シブシ漁港でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道220号線を通って北へ向かった。
トラックは、夕方6時40分頃に串間市と日南市の境目にある無人の自販機コーナーに到着した。
………………………
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
またところ変わって、無人の自販機コーナーの中にて…
テーブルの上には、紙コップに入っているネスカフェゴールドブレンドと漁港の中にある運ちゃん食堂の売店で購入したパスコのこしあんパンと白あんぱんといちごジャムパンが置かれていた。
私は、ジャムパンを食べながらつぶやいた。
小田島さんの奥さまが…
家から出たあと行方不明になった…
または…
家から出ることができなくなった…
堀之内公園で、小田島さんが番頭《ばんと》はんに対して暴行を加えたあと逃げた…
それが原因で…
奥さまは…
…………………
私は、ネスカフェゴールドブレンドをひとくちのんだあと『まさか!!』と言うた。
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
ズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴った…
私は、ポケベルをポケットから取り出したあとディスプレイに表示されているメッセージを見た。
古株のホステスさんからだ…
電話しなきゃ…
………………………
日付が変わって、1月16日の深夜0時過ぎであった。
私は、三津浜港から出航した防予汽船フェリーに乗って再び旅に出た。
柳井港には、深夜1時半頃に到着した。
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
柳井港でフェリーを降りた私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って旅に出た。
トラックは、国道188号線を通って下松方面へ向かった。
国鉄下松駅には、深夜2時55分頃に到着した。
時は、深夜3時20分頃であった。
私は、駅前広場で営業している屋台の居酒屋にいた。
私は、大根とやきちくわのおでんをさかなにいいちこ(大分麦焼酎《ショーチュー》)のかぼす汁入りのお湯割りをのみながらつぶやいた。
このままでは…
小田島の奥さまにも…
危険が及ぶかもしれない…
急がなきゃ…
だけど…
まだ駅があいてない…
どうすればいいのだ…
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、1月16日の朝6時40分頃であった。
私は、国鉄下松駅から出発した寝台特急はやぶさに乗って旅に出た。
ところ変わって、個室B寝台車の中にて…
ショルダーバッグをひざにのせている状態でいすに座っている私は、ショルダーバッグの中から『コンパス時刻表』(交通新聞社)を取り出した。
その後、山陽本線下り(広島ー門司)のページをひらいた。
所定のページをひらいたあと、ゼブラシャーボーの後ろの部分を使ってルートをたどった。
門司駅で止まったあと、鹿児島本線下り(門司港ー熊本)のページをひらいた。
私は、博多駅着の時刻にシャーボの赤のボールペンで丸印をつけた。
……………………
(ゴーッ…)
時は、午前10時頃であった。
私は、福岡空港から飛び立った東亜国内航空機に乗って宮崎ブーゲンビリア空港へ向かった。
機内にて…
私は、スーパーマップルの九州地方の道路地図をひらいたあと宮崎ブーゲンビリア空港からシブシへ向かうルートを調べたあとシャーボの赤のボールペンを使ってヒッチハイクする場所に丸印をつけた。
……………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、午後12時10分頃であった。
私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道220号線を通ってシブシへ向かった。
ヒッチハイクした長距離トラックの行き先は、シブシ漁港であった。
到着したあと、今朝水揚げされた海産物を荷台に積み込む予定である。
コックピットの中にて…
運転手《うんちゃん》は、ものすごくしかめた表情でトラックを運転していた。
助手席に座っている私は、スーパーマップルの九州地方の道路地図をみながらあたりを見渡していた。
左腕につけているロレックスの腕時計のはりは、午後1時5分をさしていた。
私は、万年筆を使って地図上に各通過点を通過した時刻を書き込んだ。
シブシ漁港にトラックが到着したのは午後2時40分頃であった。
…………………………
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
時は、午後3時過ぎであった。
この時、シブシの中心部に冷たい雨が降っていた。
またところ変わって、小田島さんの家の前にて…
ショルダーバッグを持って歩いている私は、ものすごくあせった表情を浮かべていた。
「たいへんだ…急がなきゃ…」
家の玄関に着いた私は、大急ぎで呼鈴《ベル》を鳴らしたあと戸を激しくたたいた。
(ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン…)
「奥さま!!奥さま!!」
(ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン…)
「奥さま!!あけてください!!奥さま!!」
結局、応答がなかったので奥さまとお会いすることができなかった。
…………………………
(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
時は、夕方4時10分頃であった。
この時、雷を伴った雨が降り出した。
またところ変わって、電話局の近くにある電話ボックスにて…
私は、四角の水色のコイン投入式のプッシュホンを使って小田島さん方へ電話をかけた。
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「だめだ!!つながらない!!」
………………………
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、夕方5時50分頃であった。
この時間もまだ雨が降っていた。
私は、シブシ漁港でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道220号線を通って北へ向かった。
トラックは、夕方6時40分頃に串間市と日南市の境目にある無人の自販機コーナーに到着した。
………………………
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
またところ変わって、無人の自販機コーナーの中にて…
テーブルの上には、紙コップに入っているネスカフェゴールドブレンドと漁港の中にある運ちゃん食堂の売店で購入したパスコのこしあんパンと白あんぱんといちごジャムパンが置かれていた。
私は、ジャムパンを食べながらつぶやいた。
小田島さんの奥さまが…
家から出たあと行方不明になった…
または…
家から出ることができなくなった…
堀之内公園で、小田島さんが番頭《ばんと》はんに対して暴行を加えたあと逃げた…
それが原因で…
奥さまは…
…………………
私は、ネスカフェゴールドブレンドをひとくちのんだあと『まさか!!』と言うた。
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
ズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴った…
私は、ポケベルをポケットから取り出したあとディスプレイに表示されているメッセージを見た。
古株のホステスさんからだ…
電話しなきゃ…
………………………